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公開番号2024040113
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-25
出願番号2023108466
出願日2023-06-30
発明の名称触媒、カルボン酸の製造方法、カルボン酸エステルの製造方法
出願人三菱ケミカル株式会社,国立大学法人九州大学
代理人個人,個人,個人
主分類B01J 23/52 20060101AFI20240315BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】メタクロレインの液相酸化反応において、温和な条件下で収率を向上する触媒、並びにその触媒を用いたカルボン酸の製造方法およびカルボン酸エステルの製造方法を提供する。
【解決手段】担体と、前記担体上に担持された金粒子および元素Xと、を有し、前記担体がチタンを含む酸化物であり、前記元素Xがアルカリ土類金属および周期律表第7族元素から選択される少なくとも1種である、触媒。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
担体と、前記担体上に担持された金粒子および元素Xと、を有し、
前記担体がチタンを含む酸化物であり、
前記元素Xが周期律表第2族元素、第7族元素および第12族元素から選択される少なくとも1種である、触媒。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
アルデヒドを酸化してカルボン酸を製造する際に用いられる、請求項1に記載の触媒。
【請求項3】
酸素の共存下、アルデヒドおよびアルコールからカルボン酸エステルを製造する際に用いられる、請求項1に記載の触媒。
【請求項4】
前記アルデヒドがメタクロレインである、請求項2または3に記載の触媒。
【請求項5】
前記元素Xがバリウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛およびマンガンから選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の触媒。
【請求項6】
前記元素Xがマンガンである、請求項1に記載の触媒。
【請求項7】
前記金粒子のモル数をMA、前記元素Xのモル数をMXとしたとき、MX/MAが1~16である、請求項1に記載の触媒。
【請求項8】
前記MX/MAが2~8である、請求項7に記載の触媒。
【請求項9】
前記金粒子の平均粒子径が1~10nmである、請求項1に記載の触媒。
【請求項10】
請求項2に記載の触媒を用いて、アルデヒドを酸化してカルボン酸を製造する、カルボン酸の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、触媒、並びにその触媒を用いたカルボン酸の製造方法およびカルボン酸エステルの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
カルボン酸エステルの1種であるメタクリル酸メチルを製造する方法としては、メタクロレインを酸素で酸化してメタクリル酸を製造し、次にメタクリル酸とメタノールを反応させてメタクリル酸メチルを製造する方法が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2009/022544号
特開2011-102253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
メタクロレインは、メタクリル酸やメタクリル酸メチルを生成するための主要な中間体である。メタクリル酸は、メタクロレインの気相接触酸化によって工業的に製造されている。しかしながら、メタクロレインを酸化してメタクリル酸を生成する際に用いられる触媒は、寿命が短いという課題があった。また、前記触媒を用いたメタクロレインの気相接触酸化では、反応温度が300℃以上の高温であるという課題があった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、メタクロレインの液相酸化反応において、温和な条件下で収率を向上する触媒、並びにその触媒を用いたカルボン酸の製造方法およびカルボン酸エステルの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は以下の態様を有する。
[1]担体と、前記担体上に担持された金粒子および元素Xと、を有し、
前記担体がチタンを含む酸化物であり、
前記元素Xが周期律表第2族元素、第7族元素および第12族元素から選択される少なくとも1種である、触媒。
[2]アルデヒドを酸化してカルボン酸を製造する際に用いられる、[1]に記載の触媒。
[3]酸素の共存下、アルデヒドおよびアルコールからカルボン酸エステルを製造する際に用いられる、[1]に記載の触媒。
[4]前記アルデヒドがメタクロレインである、[2]または[3]に記載の触媒。
[5]前記元素Xがバリウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛およびマンガンから選択される少なくとも1種である、[1]~[4]のいずれかに記載の触媒。
[6]前記元素Xがマンガンである、[5]に記載の触媒。
[7]前記金粒子のモル数をMA、前記元素Xのモル数をMXとしたとき、MX/MAが1~16である、[1]~[6]のいずれかに記載の触媒。
[8]前記MX/MAが2~8である、[7]に記載の触媒。
[9]前記金粒子の平均粒子径が1~10nmである、[1]~[8]のいずれかに記載の触媒。
[10][2]に記載の触媒を用いて、アルデヒドを酸化してカルボン酸を製造する、カルボン酸の製造方法。
[11][3]に記載の触媒を用いて、酸素の共存下、アルデヒドおよびアルコールからカルボン酸エステルを製造する、カルボン酸エステルの製造方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、メタクロレインの液相酸化反応において、温和な条件下で収率を向上する触媒、並びにその触媒を用いたカルボン酸の製造方法およびカルボン酸エステルの製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値および上限値として含むことを意味する。
【0009】
[触媒]
本発明の一実施形態に係る触媒は、担体と、前記担体上に担持された金粒子および元素Xと、を有し、前記担体がチタンを含む酸化物であり、前記元素Xが周期律表第2族元素、第7族元素および第12族元素から選択される少なくとも1種である。
【0010】
「担体」
担体であるチタンを含む酸化物としては、例えば、酸化チタン(IV)(TiO

)、酸化チタン(III)(Ti



)等のチタン酸化物が挙げられる。チタンを含む酸化物は、1種からなるものでもあってもよく、2種以上からなるものであってもよい。酸化チタン(IV)(TiO

)を用いる場合、酸化チタン(IV)(TiO

)の結晶構造は、アナターゼ型、ルチル型、ブルッカイト型のいずれでもよく、また結晶構造が複数混合した状態で用いてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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