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公開番号2024035064
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2023087444
出願日2023-05-29
発明の名称吐水制御システム
出願人TOTO株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E03C 1/05 20060101AFI20240306BHJP(上水;下水)
要約【課題】水まわりに関して使い勝手の良いシステムを提供可能にすること。
【解決手段】実施形態に係る吐水制御システムは、吐水部を有する水まわり機器本体と、画像を撮像する第1センサ部と、前記第1センサ部に有線接続され、前記第1センサ部が撮像した画像を用いた画像に関連する処理を実行する第1制御部と、前記第1制御部に有線接続され、前記第1制御部にて処理された情報を無線送信する送信部と、前記水まわり機器本体に設けられ、前記送信部から無線送信された情報を受信する受信部と、前記受信部に有線接続され、前記受信部が受信した情報を用いて、前記吐水部の吐水状態を変更する処理を実行する第2制御部と、を備える。
【選択図】図21
特許請求の範囲【請求項1】
吐水部を有する水まわり機器本体と、
画像を撮像する第1センサ部と、
前記第1センサ部に有線接続され、前記第1センサ部が撮像した画像を用いた画像に関連する処理を実行する第1制御部と、
前記第1制御部に有線接続され、前記第1制御部にて処理された情報を無線送信する送信部と、
前記水まわり機器本体に設けられ、前記送信部から無線送信された情報を受信する受信部と、
前記受信部に有線接続され、前記受信部が受信した情報を用いて、前記吐水部の吐水状態を変更する処理を実行する第2制御部と、
を備えたことを特徴とする吐水制御システム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記第1制御部は、
前記第1センサ部が撮像した画像から対象物を検出し、
前記送信部は、
前記第1制御部が画像から検出した対象物の情報を無線送信し、
前記第2制御部は、
前記受信部により受信された前記対象物の情報を用いて、前記吐水部の吐水条件を判定し、前記吐水部の吐水状態を変更する処理を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の吐水制御システム。
【請求項3】
前記第1制御部は、
前記第1センサ部が撮像した画像から検出した対象物の情報に基づいて、吐水条件を判定し、
前記送信部は、
前記第1制御部が判定した前記吐水条件の判定結果を無線送信し、
前記第2制御部は、
前記受信部により受信された前記吐水条件の判定結果を用いて、前記吐水部の吐水状態を変更する処理を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の吐水制御システム。
【請求項4】
前記第1制御部は、
前記第1センサ部が撮像した前記水まわり機器本体の利用前の第1画像と、前記第1センサ部が撮像した前記水まわり機器本体の利用時の第2画像との間の変化点を抽出し、
前記送信部は、
前記第1制御部が抽出した前記変化点を示す情報を無線送信し、
前記第2制御部は、
前記受信部により受信された前記変化点を示す情報を用いて、前記吐水部の吐水条件を判定し、前記吐水部の吐水状態を変更する処理を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の吐水制御システム。
【請求項5】
前記水まわり機器本体に設置され、人体または物体を検知する第2センサ部、
をさらに備え、
前記第2制御部は、
前記第2センサ部による検知結果と、前記受信部で得た情報とを用いて、前記吐水部の吐水状態を変更する処理を実行する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の吐水制御システム。
【請求項6】
前記第1制御部は、
前記第1センサ部が撮像した画像を用いて、前記吐水部の吐水態様の指示を決定し、
前記送信部は、
前記第1制御部にて決定された前記指示を示す情報を無線送信し、
前記受信部は、
前記送信部から無線送信された指示を示す情報を受信し、
前記第2制御部は、
前記第2センサ部による検知結果を用いて、前記吐水部による吐水の開始、継続、または停止を決定し、前記受信部が受信した指示を示す情報を用いて、前記吐水部の吐水態様を決定する
ことを特徴とする請求項5に記載の吐水制御システム。
【請求項7】
前記第2制御部は、
前記第1制御部による認識対象物の検出に応じて前記吐水部の吐水状態を変更し、
前記認識対象物が前記第1センサ部の撮像範囲内の所定領域の中から前記所定領域の外へ移動するフェードアウトにより未検出となった場合、前記吐水部の吐水状態を変更前の状態に戻し、
前記認識対象物が前記フェードアウトによらず未検出となった場合、前記吐水部の吐水状態を継続する
ことを特徴とする請求項1に記載の吐水制御システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、吐水制御システムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、センシングに応じてキッチン等の水まわりにおける吐水部での吐止水を制御する技術が提供されている。例えば、吐水管を含む撮像対象領域が撮像された領域画像の画像情報(単に「画像」ともいう)に基づく対象物体の位置及び吐水口の位置に基づいて、吐水するか否かを判定するシステムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-178512号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の従来技術は、改善の余地がある。例えば、上述の従来技術では、吐水管を含む撮像対象領域を撮像する撮像装置と、その撮像装置が撮像した画像を用いて処理を行う吐水制御装置との間の通信については考慮されておらず、システムの装置構成については改善の余地がある。例えば、撮像装置が撮像した画像を吐水制御装置へ無線通信で送信した場合、無線通信で送受信されるデータ量が増大する場合があり、水まわりに関するシステムの利用者にとって使い勝手が良いとは言い難い。そのため、水まわりに関して使い勝手の良いシステムを提供することが望まれている。
【0005】
開示の実施形態は、水まわりに関して使い勝手の良いシステムを提供可能にする吐水制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の一態様に係る吐水制御システムは、吐水部を有する水まわり機器本体と、画像を撮像する第1センサ部と、前記第1センサ部に有線接続され、前記第1センサ部が撮像した画像を用いた画像に関連する処理を実行する第1制御部と、前記第1制御部に有線接続され、前記第1制御部にて処理された情報を無線送信する送信部と、前記水まわり機器本体に設けられ、前記送信部から無線送信された情報を受信する受信部と、前記受信部に有線接続され、前記受信部が受信した情報を用いて、前記吐水部の吐水状態を変更する処理を実行する第2制御部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
ここで本明細書における「水まわり機器本体」とは、少なくとも手洗いなどの吐止水行為が実行される機器を指し、吐水装置(例えば吐水部等)が設けられるキッチンであっても良く、トイレ空間において吐水装置が設けられる洗面台や吐水装置が設けられる洗面化粧台であってもよい。
【0008】
実施形態の一態様に係る吐水制御システムによれば、天井又はウォールキャビネットに画像を検出する第1センサ部(カメラ)を設け、無線通信する仕様にした際に発生するリアルタイム性の低下を、第1センサ部で得た画像の画像認識・処理を実施する第1制御部によって、抑制できる。したがって、吐水制御システムは、水まわりに関して使い勝手の良いシステムを提供可能にすることができる。
【0009】
実施形態の一態様に係る吐水制御システムにおいて、前記第1制御部は、前記第1センサ部が撮像した画像から対象物を検出し、前記送信部は、前記第1制御部が画像から検出した対象物の情報を無線送信し、前記第2制御部は、前記受信部により受信された前記対象物の情報を用いて、前記吐水部の吐水条件を判定し、前記吐水部の吐水状態を変更する処理を実行する。
【0010】
実施形態の一態様に係る吐水制御システムによれば、無線通信する仕様にした際に発生するリアルタイム性の低下を、第1センサ部で得た画像の画像認識・処理を実施する第1制御部によって、抑制できる。したがって、吐水制御システムは、水まわりに関して使い勝手の良いシステムを提供可能にすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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