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公開番号2024025133
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-26
出願番号2022128336
出願日2022-08-10
発明の名称情報処理システム
出願人株式会社IHI
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G06N 5/04 20230101AFI20240216BHJP(計算;計数)
要約【課題】推論の対象物の状態が場所によって異なる場合に、対象物の場所ごとの状態を考慮して推論結果を得ることができる情報処理システムを提供する。
【解決手段】情報処理システムは、互いに異なる入力情報をそれぞれ取得して対象物の状態を推論する複数の推論装置10と、機器と、を備え、複数の推論装置10のうちの1つの推論装置10は、入力情報を取得する取得部11と、入力情報に基づいて対象物の状態を推論した結果である第1推論結果を生成する推論部12と、別の推論装置10から、別の推論装置10における第2推論結果を含む第1結果情報を受信する受信部13と、第1推論結果及び第2推論結果に基づいて判定結果を生成する判定部15と、判定結果に基づいて機器を制御する制御部16と、を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
互いに情報を送受信可能に接続されており、互いに異なる入力情報をそれぞれ取得して対象物の状態を推論する複数の推論装置と、
前記推論装置に制御可能に接続されている少なくとも1つの機器と、
センシングを実行して前記入力情報を生成し、生成した前記入力情報を前記複数の推論装置のうちの対応する前記推論装置に出力する複数のセンサと、
を備え、
前記複数の推論装置のうちの1つの前記推論装置は、
前記入力情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記入力情報に基づいて対象物の状態を推論した結果である第1推論結果を生成する推論部と、
別の前記推論装置から、前記別の推論装置における第2推論結果を含む第1結果情報を受信する受信部と、
前記第1推論結果及び前記第2推論結果に少なくとも基づいて判定結果を生成する判定部と、
前記判定結果に少なくとも基づいて前記機器を制御する制御部と、を有する、情報処理システム。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記入力情報は、前記対象物を撮像した画像であり、
前記推論部は、前記画像における前記対象物の外観に基づいて、前記対象物の状態を推論した結果である前記第1推論結果を生成する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記複数の推論装置のうちの1つの前記推論装置は、更に別の前記推論装置に、前記第1結果情報に前記第1推論結果を追加した第2結果情報を送信する送信部を更に備える、請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記対象物は、所定の流路上を上流から下流に流れる動体であり、
複数の前記機器は、前記流路に沿って配置されており、前記対象物の流れの量を増減させるように動作する機器であり、
前記複数のセンサは、前記流路に沿って配置されており、
前記複数の推論装置は、前記機器ごとに動作を制御可能に設けられており、
前記推論部は、前記入力情報に基づいて前記流れの量を推論した結果である前記第1推論結果を生成し、
前記受信部は、前記流路の上流側において隣り合う前記別の推論装置から前記第1結果情報を受信し、
前記送信部は、前記流路の下流側において隣り合う前記更に別の推論装置に、前記第2結果情報を送信し、
前記判定部は、前記第1推論結果と前記第2推論結果との間の差分を計算して、第1閾値と前記差分とを比較した結果である第1の比較結果を生成する第1比較処理を実行し、
前記制御部は、前記第1の比較結果に基づいて、該制御部に対応する前記推論装置及び前記別の推論装置のいずれかに対応する前記機器を制御する、請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記判定部は、前記第1推論結果と第2閾値とを比較した結果である第2の比較結果を生成する第2比較処理を実行し、
前記制御部は、前記第2の比較結果に基づいて、該制御部を有する前記推論装置に対応する前記機器を制御する、請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記対象物は、移動体及び前記移動体が通行可能な経路であり、
前記複数の推論装置及び前記複数のセンサは、複数の前記経路ごとに対応して設けられており、
複数の前記機器は、前記推論装置ごとに設けられており、前記移動体に対して通行を許可する許可情報を通知する装置であり、
前記推論部は、前記入力情報に基づいて、前記経路上における前記移動体の存在を推論した前記第1推論結果を生成し、
前記判定部は、前記複数の推論装置において生成された複数の第1推論結果に基づいて、前記経路上の前記移動体の通行を許可するか否かを判定した前記判定結果を生成し、
前記制御部は、前記複数の推論装置のいずれかの前記判定部によって生成された前記判定結果に基づいて、当該経路に対応する前記機器に対して、前記許可情報の通知/非通知を制御する、請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記推論部は、前記第1推論結果において前記経路上において前記移動体が存在すると推論した場合、前記入力情報に基づいて前記移動体の種別を推論した種別推論結果を更に生成して、前記第1推論結果に追加し、
前記判定部は、前記複数の第1推論結果に含まれる複数の前記種別推論結果に基づいて、前記経路上の前記移動体の通行を許可するか否かを判定した前記判定結果を生成する、請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記対象物は、可動式機械であり、
前記複数の推論装置及び前記複数のセンサは、前記可動式機械の周辺に位置しており、
前記機器は、前記可動式機械に設けられており、前記判定結果に関する情報を通知可能であり、
前記推論部は、前記入力情報に基づいて前記可動式機械の周辺の一部分における障害物の有無を推論した結果である前記第1推論結果を生成し、
前記判定部は、前記複数の推論装置において生成された複数の前記第1推論結果に基づいて、前記可動式機械の周辺における前記障害物の有無を判定した結果である前記判定結果を生成し、
前記制御部は、前記判定部によって前記可動式機械の周辺に障害物が存在するという前記判定結果が生成された場合、前記可動式機械の周辺に障害物が存在することを示す前記情報を通知するように前記機器を制御する、請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記受信部は、前記可動式機械が動作していることが検知されたことを示す検知情報を受信し、
前記推論部は、前記受信部によって前記検知情報又は前記第1結果情報が受信された場合に、前記第1推論結果の生成を開始する、請求項8に記載の情報処理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の情報処理システムは、複数の推論装置を有する分散協調型推論装置である。この情報処理システムでは、単一の推論装置ユニットでは対応不可能な問題に対して複数の推論装置ユニットの協調推論によって解を生成する。この情報処理システムでは、複数の推論装置に入力される情報について情報の生成順序が共通に管理されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6―175849号公報
特開平6-67888号公報
特開平11―53192号公報
特開2020-135061号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したような情報処理システムでは、共通の入力が複数の推論装置によって並列で処理されている。したがって、推論の対象物の状態が場所によって異なる場合に、各場所の対象物の状態に関する情報を処理することができない。その結果、対象物の場所ごとの状態を考慮して、推論結果を得ることができない。
【0005】
そこで、実施形態の一側面は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、推論の対象物の状態が場所によって異なる場合に、対象物の場所ごとの状態を考慮して推論結果を得ることができる情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の一側面に係る情報処理システムは、互いに情報を送受信可能に接続されており、互いに異なる入力情報をそれぞれ取得して対象物の状態を推論する複数の推論装置と、推論装置に制御可能に接続されている少なくとも1つの機器と、センシングを実行して入力情報を生成し、生成した入力情報を複数の推論装置のうちの対応する推論装置に出力する複数のセンサと、を備える。複数の推論装置のうちの1つの推論装置は、入力情報を取得する取得部と、取得部によって取得された入力情報に基づいて対象物の状態を推論した結果である第1推論結果を生成する推論部と、別の推論装置から、別の推論装置における第2推論結果を含む第1結果情報を受信する受信部と、第1推論結果及び第2推論結果に少なくとも基づいて判定結果を生成する判定部と、判定結果に少なくとも基づいて機器を制御する制御部と、を有する。
【0007】
この情報処理システムでは、互いに異なる入力情報が複数の推論装置にそれぞれ入力される。各推論装置では、入力情報に基づいて対象物の状態が推論された第1推論結果が生成され、第1推論結果と、別の推論装置による第2推論結果とに少なくとも基づいて判定結果が生成される。かかる構成によれば、推論の対象物の状態が場所によって異なる場合に、対象物の場所ごとの状態が各推論装置によって推論されて第1推論結果及び第2推論結果が生成される。これにより、対象物の場所ごとの状態を考慮して推論結果を得ることができる。さらに、第1推論結果及び第2推論結果に基づいて機器が制御されるので、対象物の場所ごとの状態を考慮して機器を制御することができる。
【0008】
また、上記一側面においては、入力情報は、対象物を撮像した画像であり、推論部は、画像における対象物の外観に基づいて対象物の状態を推論した結果である第1推論結果を生成してもよい。かかる構成によれば、場所ごとの対象物の外観に基づいて対象物の状態が推論される。これにより、第1推論結果をより精度良く生成することが可能となる。
【0009】
また、上記一側面においては、複数の推論装置のうちの1つの推論装置は、更に別の推論装置に、第1結果情報に第1推論結果を追加した第2結果情報を送信する送信部を更に備えてもよい。かかる構成によれば、更に別の推論装置において、推論装置及び別の推論装置において生成された推論結果に基づいて判定結果をより精度良く生成することが可能となる。
【0010】
また、上記一側面においては、対象物は、所定の流路上を上流から下流に流れる動体であってもよい。複数の機器は、流路に沿って配置されており、対象物の流れの量を増減させるように動作する機器であってもよい。複数のセンサは、流路に沿って配置されていてもよい。複数の推論装置は、機器ごとに動作を制御可能に設けられていてもよい。推論部は、入力情報に基づいて流れの量を推論した結果である第1推論結果を生成してもよい。受信部は、流路の上流側において隣り合う別の推論装置から第1結果情報を受信してもよい。送信部は、流路の下流側において隣り合う更に別の推論装置に、第2結果情報を送信してもよい。判定部は、第1推論結果と第2推論結果との間の差分を計算して、第1閾値と差分とを比較した結果である第1の比較結果を生成する第1比較処理を実行してもよい。制御部は、第1の比較結果に基づいて、該制御部に対応する推論装置及び別の推論装置のいずれかに対応する機器を制御してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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