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公開番号2024022925
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-21
出願番号2022126378
出願日2022-08-08
発明の名称消火システム
出願人能美防災株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A62C 27/00 20060101AFI20240214BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】水損のおそれがなく、かつ、火災の増長を抑制できる消火システムを得る。
【解決手段】リモートコントローラと飛行ロボットとを備えた消火システムであって、飛行ロボットは、複数の分離装置と、制御部とを備え、複数の分離装置のそれぞれは、周囲の空気から圧縮空気を生成する高圧送風機と、圧縮空気に含まれる窒素と酸素を分離するセパレータと、窒素を第1方向に噴射する噴射部と、酸素を第2方向に排出する排気管とを有し、制御部は、複数の分離装置が有するそれぞれの噴射部から第1方向に噴射させる窒素の噴射量をリモートコントローラからの遠隔制御指令に基づいて調整し、飛行ロボットを移動させるとともに、それぞれの噴射部から噴射された窒素により形成された複数の局所空間によって火源を取り囲むように位置決め制御を実行し、火源への酸素供給量を下げることで消火作業を実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
遠隔制御指令を送信するリモートコントローラと、
前記遠隔制御指令に基づいて飛行可能な飛行ロボットと
を備え、火源の消火作業を行う消火システムであって、
前記飛行ロボットは、
周囲の空気から窒素と酸素を分離する分離装置と、
前記分離装置により分離された窒素を噴射する噴射部と、
前記噴射部を制御することにより前記遠隔制御指令に基づき火源へと前記飛行ロボットを移動させるとともに、前記噴射部から噴射された前記窒素により形成された局所空間によって前記火源を取り囲むように前記飛行ロボットの位置決めをし、前記火源への酸素供給量を下げることで消火作業を実行する制御部と
を備えた消火システム。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
遠隔制御指令を送信するリモートコントローラと、
前記遠隔制御指令に基づいて飛行可能な飛行ロボットと
を備え、火源の消火作業を行う消火システムであって、
前記飛行ロボットは、
複数の分離装置と、
前記リモートコントローラから送信された前記遠隔制御指令に基づいて前記複数の分離装置のそれぞれを制御することで、前記飛行ロボットの位置決め制御を実行する制御部と
を備え、
前記複数の分離装置のそれぞれは、
周囲の空気から圧縮空気を生成する高圧送風機と、
前記圧縮空気に含まれる窒素と酸素を分離するセパレータと、
前記セパレータにより分離された前記窒素をあらかじめ決められた第1方向に噴射する噴射部と、
前記セパレータにより分離された前記酸素を前記第1方向とは異なる、あらかじめ決められた第2方向に排出する排気管と
を有し、
前記制御部は、前記複数の分離装置が有するそれぞれの前記噴射部から前記第1方向に噴射させる前記窒素の噴射量を前記遠隔制御指令に基づいて調整し、前記窒素を使用して前記火源を消火するために適した位置に前記飛行ロボットを移動させるとともに、それぞれの前記噴射部から噴射された前記窒素により形成された複数の局所空間によって前記火源を取り囲むように前記位置決め制御を実行し、前記火源への酸素供給量を下げることで前記消火作業を実行する
消火システム。
【請求項3】
前記飛行ロボットは、前記噴射部により前記窒素を噴射する方向を撮像した画像データを生成するカメラをさらに備え、
前記制御部は、前記画像データを前記リモートコントローラに対して送信し、
前記リモートコントローラは、受信した前記画像データを表示させることで、前記飛行ロボットから前記窒素を噴射する方向を見た画像情報を提供する
請求項1または2に記載の消火システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、飛行ロボットを用いた消火システムに関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ドローンのような、遠隔操作あるいは自動制御にて無人で飛行可能な飛行ロボットを消火作業に適用する技術がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示された飛行ロボットは、飛行しながら露出した消火用ノズルを把持し、消火用ホースとともに放水位置まで消火用ノズルを運搬し、火源に放水して消火する。
【0003】
この結果、特許文献1に係る消火システムは。遮蔽物があっても効率よく消火活動を行うことで、今まで以上に避難者の安全を確保できるとともに、屋内、廊下等の美観を損ねず、施工コストが少ない消火システムを提供することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-24813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
特許文献1に係る消火システムは、消火作業のために水を使用する。従って、水損などの二次的な災害が発生する可能性があり、水による消火に適さない環境には適用できず、適用範囲が限定されてしまう。
【0006】
また、特許文献1に係る消火システムで用いられている飛行ロボットは、周囲の空気を下方に向けて送ることで浮上する。このため、火源に向けて酸素を供給してしまう結果となり、火災を増長させてしまうおそれがある。
【0007】
本開示は、上記の課題を解決するためになされたものであり、水損のおそれがなく、かつ、火災の増長を抑制できる消火システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る消火システムは、遠隔制御指令を送信するリモートコントローラと、遠隔制御指令に基づいて飛行可能な飛行ロボットとを備え、火源の消火作業を行う消火システムであって、飛行ロボットは、周囲の空気から窒素と酸素を分離する分離装置と、分離装置により分離された窒素を噴射する噴射部と、噴射部を制御することにより遠隔制御指令に基づき火源へと飛行ロボットを移動させるとともに、噴射部から噴射された窒素により形成された局所空間によって火源を取り囲むように飛行ロボットの位置決めをし、火源への酸素供給量を下げることで消火作業を実行する制御部とを備えたものである。
また、本開示に係る消火システムは、遠隔制御指令を送信するリモートコントローラと、遠隔制御指令に基づいて飛行可能な飛行ロボットとを備え、火源の消火作業を行う消火システムであって、飛行ロボットは、複数の分離装置と、リモートコントローラから送信された遠隔制御指令に基づいて複数の分離装置のそれぞれを制御することで、飛行ロボットの位置決め制御を実行する制御部とを備え、複数の分離装置のそれぞれは、周囲の空気から圧縮空気を生成する高圧送風機と、圧縮空気に含まれる窒素と酸素を分離するセパレータと、セパレータにより分離された窒素をあらかじめ決められた第1方向に噴射する噴射部と、セパレータにより分離された酸素を第1方向とは異なる、あらかじめ決められた第2方向に排出する排気管とを有し、制御部は、複数の分離装置が有するそれぞれの噴射部から第1方向に噴射させる窒素の噴射量を遠隔制御指令に基づいて調整し、窒素を使用して火源を消火するために適した位置に飛行ロボットを移動させるとともに、それぞれの噴射部から噴射された窒素により形成された複数の局所空間によって火源を取り囲むように位置決め制御を実行し、火源への酸素供給量を下げることで消火作業を実行するものである。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、水損のおそれがなく、かつ、火災の増長を抑制できる消火システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の実施の形態1に係る消火システムに関する説明図である。
本開示の実施の形態1における飛行ロボットに複数搭載される分離装置の内部構成を示した図である。
本開示の実施の形態1における飛行ロボットに関する機能ブロック図である。
本開示の実施の形態2における飛行ロボットに関する機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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