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公開番号2024018810
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-08
出願番号2022129443
出願日2022-07-27
発明の名称畳床用吸放湿板材
出願人有限会社成島畳店
代理人
主分類E04F 15/02 20060101AFI20240201BHJP(建築物)
要約【課題】畳床の吸放湿機能を発揮させるために、畳床に使用される板材に優れた吸湿性と放湿性を備えさせて、室内の過湿状態を解消する。
【解決手段】
畳床用板材を密度80kg/m3以上300kg/m3以下、5m以上60mm以下のヤシ繊維板とすることにより問題点を解決している。
特許請求の範囲【請求項1】
温度23℃、相対湿度50%の環境で重量が平衡に達した後に、温度23℃、相対湿度75%の環境に12時間設置して吸湿させた後、温度23℃、相対湿度50%の環境で12時間設置して放湿した際の吸湿量に対する放湿量の割合が70%以上であることを特徴とする畳床用吸放湿板材。
続きを表示(約 110 文字)【請求項2】
前記畳床用吸放湿板が密度80kg/m

以上300kg/m

以下、厚さ5mm以上60mm以下のヤシ繊維からなることを特徴とする請求項1記載の畳床用吸放湿板材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸放湿性があり、しかも、内部に湿気を蓄えることの少ない畳床用吸放湿板材に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から使われてきた畳は、断熱性があり、また、適度なクッションがあって床材として優れたものであった。また、吸放湿性があるために部屋の調湿機能の向上にも役立っていた。しかし、最近の気密化した住宅では、室内が高湿度になることが多く、黴の発生が多くみられ、そのため、畳の床材としての評価が低くなっている。
【0003】
従来、畳床は藁を原料としたものが使われていたが、最近では、調達の容易さから発泡スチロールやインシュレーションボード(木質繊維板)やそれらを組み合わせたものが主に使われている。
しかし、発泡スチロールにはほとんど吸湿機能はない。また、インシュレーションボードでは通気性がないため、いったん吸湿した水分を放湿するまでに時間がかかり、室内が過湿状態となり黴発生の原因となっている。
畳床の吸放湿を早くするために、通気用の部材を積層する工夫もなされているが、強度等畳床本来の機能を果たす部材としてインシュレーションボードが使用されるため、効果は限定的であった(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-88724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
畳床の吸放湿機能を発揮させるために、畳床に使用される板材に優れた吸湿性と放湿性を備えさせて、前述の欠点を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【】
本発明は、畳床用吸放湿板材が、温度23℃、相対湿度50%の環境で重量が平衡に達した後に、温度23℃、相対湿度75%の環境に12時間設置して吸湿させた後、温度23℃、相対湿度50%の環境で12時間設置して放湿した際の吸湿量に対する放湿量の割合が70%以上であることにより問題点を解決している。
【0006】
また、畳床用吸放湿板材を密度80kg/m

以上300kg/m

以下、厚さ5mm以上60mm以下のヤシ繊維板とすることにより問題点を解決している。
【発明の効果】
【】
室内の湿度の変化に応じて、吸湿及び放湿が速やかに行われるために、湿度の調節機能に優れている。
【発明を実施するための形態】
【0007】
ヤシ繊維とは、一般的にココヤシの果実の皮から得られる繊維のことである。畳床用板材に成形するために熱可塑性樹脂繊維と混合して加熱成型することができる。熱可塑性樹脂としては、特にポリエルテルが効果的に用いられる。
ヤシ繊維板の厚さは5mm以上60mm以下であり、密度は100kg/m

以上300kg/m

以下が好適である。
このようにして得られたヤシ繊維版は、温度23℃、相対湿度50%の環境で重量が平衡に達した後に、温度23℃、相対湿度75%の環境に12時間設置して吸湿させた後、温度23℃、相対湿度50%の環境で12時間設置して放湿した際の吸湿量に対する放湿量の割合が70%以上となる。
また、他の畳床用板材と積層して畳床を構成する場合には、本発明の畳床用吸放湿板材を最上層に設けるのが好適である。
【実施例】
【0008】
厚さ10mm、密度210kg/m

のヤシ繊維板を、温度23℃、相対湿度50%の環境で重量が平衡に達した後に、温度23℃、相対湿度75%の環境に12時間設置して吸湿させた後、温度23℃、相対湿度50%の環境で12時間設置して放湿した際の吸湿量に対する放湿量の割合は100%であった。
その際の試験体の吸湿量は約2時間で約20g/m

で一定となった。
【0009】
厚さ50mm、密度145kg/m

のヤシ繊維板を、温度23℃、相対湿度50%の環境で重量が平衡に達した後に、温度23℃、相対湿度75%の環境に12時間設置して吸湿させた後、温度23℃、相対湿度50%の環境で12時間設置して放湿した際の吸湿量に対する放湿量の割合は76%であった。
その際の試験体の吸湿量は12時間で約60g/m

であった。
【0010】
上から順に本発明のヤシ繊維板15mm、発泡スチロール20mm、タタミボード15mmを重ねて畳床とし、天然い草の畳表を用いて製畳した。この畳は適度な弾力性がある室内の湿度を調節することが期待できる。
【比較例】
(【0011】以降は省略されています)

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