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公開番号2024006303
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-17
出願番号2022107062
出願日2022-07-01
発明の名称接合構造
出願人株式会社竹中工務店
代理人個人
主分類E04B 1/58 20060101AFI20240110BHJP(建築物)
要約【課題】同一平面内で所定の突き合せ方向に突き合せられた一対の鋼板端部同士を、スプライスプレートを介してボルトにより接合する接合構造において、意匠性を向上しながら一対の鋼板端部同士を良好に接合する。
【解決手段】一対の鋼板1,2の端部1a,2aの夫々に、鋼板1,2の面内方向において突き合せ方向D1と交差する幅方向D2に並設された複数の凸部1Aa,2Aaからなる櫛歯部1A,2Aが形成されていると共に、当該一対の鋼板1,2の端部1a,2aが、櫛歯部1A,2Aを互いに噛み合わせた状態で突き合せられており、複数の凸部1Aa,2Aaの夫々にボルト挿通孔が形成されており、当該ボルト挿通孔に挿通されたボルト4により一対の鋼板1,2の端部1a,2aの夫々がスプライスプレート7に締結されている。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
同一平面内で所定の突き合せ方向に突き合せられた一対の鋼板端部同士を、スプライスプレートを介してボルトにより接合する接合構造であって、
前記一対の鋼板端部の夫々に、前記鋼板の面内方向において前記突き合せ方向と交差する幅方向に並設された複数の凸部からなる櫛歯部が形成されていると共に、当該一対の鋼板端部が、前記櫛歯部を互いに噛み合わせた状態で突き合せられており、
前記複数の凸部の夫々にボルト挿通孔が形成されており、当該ボルト挿通孔に挿通されたボルトにより前記一対の鋼板端部の夫々が前記スプライスプレートに締結されている接合構造。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
前記スプライスプレートの前記突き合せ方向に沿った長さが、前記一対の鋼板端部の夫々における前記凸部の基端部間の範囲内に設定されている請求項1に記載の接合構造。
【請求項3】
前記一対の鋼板端部の夫々において、前記複数の凸部の夫々に形成された前記ボルト挿通孔が、前記幅方向に沿って同列に配置されている請求項1又は2に記載の接合構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、同一平面内で所定の突き合せ方向に突き合せられた一対の鋼板端部同士を、スプライスプレートを介してボルトにより接合する接合構造に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
H形鋼のウェブや平鋼などの一対の鋼板端部同士を同一平面内で突き合せた状態でボルトにより接合する接合構造では、一対の鋼板端部に添わせてスプライスプレートが配置され、そのスプライスプレートに対して一対の鋼板端部の夫々が、当該一対の鋼板端部の夫々に形成されたボルト挿通孔に挿通されたボルトにより締結される(例えば特許文献1を参照。)。
かかる特許文献1記載の接合構造では、一対の鋼板端部の夫々が当該鋼板の面内方向において上記突き合せ方向と交差する幅方向に沿って直線状に形成されている。よって、これら一対の鋼板端部を突き合せた状態では、一対の鋼板端部の夫々に形成されたボルト挿通孔は、直線状の境界部を挟んで上記突き合せ方向の両側に配置されることになる。そして、一対の鋼板端部の夫々が、境界部を挟んで両側に配置されたボルト挿通孔に挿通されたボルトによりスプライスプレートに締結される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-127164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1記載の接合構造では、一対の鋼板端部の夫々に形成されたボルト挿通孔は、これら一対の鋼板端部の直線状の境界部を挟んで上記突き合せ方向の両側にある程度離間して配置されているので、これらボルト挿通孔に挿通されたボルトにより締結されるスプライスプレートの上記突き合せ方向に沿った長さが比較的長いものとなる。すると、このスプライスプレートを含む一対の鋼板端部同士の接合部を外部から隠蔽することが困難となり、もしこれを隠蔽しようとすると比較的大きな仕上げ材などが必要となるので、意匠性の向上が困難となる。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、同一平面内で所定の突き合せ方向に突き合せられた一対の鋼板端部同士を、スプライスプレートを介してボルトにより接合する接合構造において、意匠性を向上しながら一対の鋼板端部同士を良好に接合することができる技術を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1特徴構成は、同一平面内で所定の突き合せ方向に突き合せられた一対の鋼板端部同士を、スプライスプレートを介してボルトにより接合する接合構造であって、
前記一対の鋼板端部の夫々に、前記鋼板の面内方向において前記突き合せ方向と交差する幅方向に並設された複数の凸部からなる櫛歯部が形成されていると共に、当該一対の鋼板端部が、前記櫛歯部を互いに噛み合わせた状態で突き合せられており、
前記複数の凸部の夫々にボルト挿通孔が形成されており、当該ボルト挿通孔に挿通されたボルトにより前記一対の鋼板端部の夫々が前記スプライスプレートに締結されている点にある。
【0006】
本構成によれば、一対の鋼板端部同士が、同一平面内で、一対の鋼板端部の夫々に形成された上記櫛歯部を互いに噛み合わせた状態で上記突き合せ方向に突き合せられている。すると、当該一対の鋼板端部の夫々の櫛歯部が有する複数の凸部は、上記突き合せ方向と交差する上記幅方向に沿って並んで配置されることになり、これら凸部の夫々に形成される複数のボルト挿通孔は、上記突き合せ方向において比較的短い範囲内に収まることになる。よって、当該複数の凸部の夫々に形成されたボルト挿通孔に挿通されたボルトにより締結されるスプライスプレートについては、上記突き合せ方向において比較的短いコンパクトなものを採用することができるので、意匠性を向上するべく、例えばスプライスプレートを含む一対の鋼板端部同士の接合部を外部から容易に隠蔽することができる。
従って、本発明により、同一平面内で所定の突き合せ方向に突き合せられた一対の鋼板端部同士を、スプライスプレートを介してボルトにより接合する接合構造において、意匠性を向上しながら一対の鋼板端部同士を良好に接合することができる技術を提供することができる。
【0007】
本発明の第2特徴構成は、前記スプライスプレートの前記突き合せ方向に沿った長さが、前記一対の鋼板端部の夫々における前記凸部の基端部間の範囲内に設定されている点にある。
【0008】
本構成によれば、スプライスプレートの上記突き合せ方向に沿った長さが、互いの櫛歯部を噛み合わせた状態で突き合せられた一対の鋼板端部の夫々における凸部の基端部間の範囲内に設定されているので、当該櫛歯部が有する複数の凸部のみにボルト挿通孔を形成して、そのボルト挿通孔に挿通されたボルトにより一対の鋼板端部の夫々をスプライスプレートに締結することができる。
そして、上記突き合せ方向において、一対の鋼板端部の夫々の櫛歯部が存在する範囲内に、スプライスプレートが収まることになるので、これらを外部から容易に隠蔽することができる。
【0009】
本発明の第3特徴構成は、前記一対の鋼板端部の夫々において、前記複数の凸部の夫々に形成された前記ボルト挿通孔が、前記幅方向に沿って同列に配置されている点にある。
【0010】
本構成によれば、上記幅方向に沿って並んで配置された複数の凸部において、当該複数の凸部に形成されたボルト挿通孔が上記幅方向に沿って同列に配置されているので、当該複数の凸部の夫々に形成されたボルト挿通孔は、上記突き合せ方向において非常に短い範囲内に収まることになる。よって、スプライスプレートの上記突き合せ方向に沿った長さを一層短くして、これらを外部から一層容易に隠蔽することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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