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公開番号2024000786
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-09
出願番号2022099689
出願日2022-06-21
発明の名称燃焼装置および加熱調理器
出願人リンナイ株式会社
代理人個人,個人
主分類F23N 1/00 20060101AFI20231226BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】ラッチ式電磁弁を用いて火力調節制御運転を行っても、ユーザが不快感、不安感を感じるようなガスの放出を防止することを可能とする燃焼装置および加熱調理器を提供する。
【解決手段】燃焼装置1は、バーナ3と、バーナへ燃料ガスを供給するガス供給路24と、ガス供給路を開閉するラッチ式電磁弁5と、バーナへ供給された燃料ガスを燃焼させるための点火手段7,9と、ラッチ式電磁弁の開弁および閉弁の指示ならびに点火手段に燃料ガスへの点火指示を行う制御部6とを有する。制御部6は、ラッチ式電磁弁5を開弁指示により開弁させて点火手段7,9に点火指示を行ってバーナ3を燃焼させる燃焼工程とラッチ式電磁弁5を閉弁指示により閉弁させてバーナ3を消火させる消火工程とを交互に繰り返す火力調節制御運転を行う場合、ラッチ式電磁弁5の閉弁指示後に所定の条件において点火手段7,9に点火指示を繰り返す連続点火指示を行う。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
バーナと、
前記バーナへ燃料ガスを供給するガス供給路と、
前記ガス供給路を開閉するラッチ式電磁弁と、
前記バーナへ供給された燃料ガスを燃焼させるための点火手段と、
前記ラッチ式電磁弁の開弁および閉弁の指示ならびに前記点火手段に燃料ガスへの点火指示を行う制御部と、を有し、
前記制御部は、前記ラッチ式電磁弁を開弁指示により開弁させて前記点火手段に点火指示を行って前記バーナを燃焼させる燃焼工程と、前記ラッチ式電磁弁を閉弁指示により閉弁させて前記バーナを消火させる消火工程とを交互に繰り返す火力調節制御運転を行う場合、前記ラッチ式電磁弁の閉弁指示後に所定の条件において前記点火手段に点火指示を繰り返す連続点火指示を行う制御構成を備える、燃焼装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の燃焼装置において、
前記バーナの燃焼炎を検知する炎検知手段を有し、
前記制御部は、前記所定の条件たる前記炎検知手段がバーナの消火を検知した場合、前記連続点火指示として前記点火手段に点火指示を行う、燃焼装置。
【請求項3】
請求項1に記載の燃焼装置において、
燃焼空間および/または加熱対象物の温度を検知する温度検知手段を有し、
前記制御部は、前記所定の条件たる前記温度検知手段が所定の温度情報を検知した場合、前記連続点火指示として前記点火手段に点火指示を行う、燃焼装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の燃焼装置において、
前記制御部は、前記連続点火指示として、所定時間経過毎に前記点火手段に点火指示を行う、燃焼装置。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか1項に記載の燃焼装置において、
前記制御部は、前記ラッチ式電磁弁の開弁指示後は前記連続点火指示を中断した状態にする、燃焼装置。
【請求項6】
請求項1~3のいずれか1項に記載の燃焼装置において、
前記バーナの燃焼炎を検知する炎検知手段を有し、
前記制御部は、前記ラッチ式電磁弁の開弁指示後、前記炎検知手段がバーナの燃焼炎を検知した場合、前記連続点火指示を中断した状態にする、燃焼装置。
【請求項7】
請求項1~3のいずれか1項に記載の燃焼装置において、
前記バーナの燃焼炎を検知する炎検知手段と、
異常報知する異常報知手段と、を有し、
前記制御部は、前記連続点火指示の結果、前記炎検知手段がバーナの燃焼炎を検知した場合、前記異常報知手段により異常報知する、燃焼装置。
【請求項8】
請求項1~3のいずれか1項に記載の燃焼装置において、
前記バーナの燃焼炎を検知する炎検知手段と、
前記ガス供給路に設けられ、当該ガス供給路を遮断する電磁安全弁と、を有し、
前記制御部は、前記連続点火指示の結果、前記炎検知手段がバーナの燃焼炎を検知した場合、前記電磁安全弁により前記ガス供給路を遮断する、燃焼装置。
【請求項9】
請求項1~3のいずれか1項に記載の燃焼装置において、
前記バーナは、複数備えられており、
前記ガス供給路は、それぞれの前記バーナに燃料ガスを供給するように分岐されており、
前記ラッチ式電磁弁は、分岐した前記ガス供給路のそれぞれに設けられており、
それぞれの前記バーナには、前記点火手段と、バーナの燃焼炎を検知する炎検知手段とが備えられており、
前記制御部は、前記バーナへの連続点火指示と、前記各バーナ個別に前記ラッチ式電磁弁の開弁指示および閉弁指示とを行うことが可能な制御構成を備える、燃焼装置。
【請求項10】
請求項1~3のいずれか1項に記載の燃焼装置において、
前記バーナの燃焼炎を検知する炎検知手段を有し、
前記制御部は、前記ラッチ式電磁弁の第1閉弁指示後に所定の条件において前記点火手段に点火指示を繰り返す連続点火指示を行った結果、前記炎検知手段がバーナの燃焼炎を検知した場合、前記ラッチ式電磁弁に第2閉弁指示を行う、燃焼装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、燃焼工程と消火工程とを交互に繰り返す火力調節制御運転を実行可能とする燃焼装置および加熱調理器に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、グリル装置において、バーナの燃焼を一時的に消火させ、燃焼工程と消火工程を繰り返すことで庫内温度を一定の範囲に保つ火力調節制御運転を行うことが開示されている。ここで、一般に、前記のような火力調節制御運転における燃焼工程と消火工程との切り替えは、電動弁のように開弁および閉弁の状態を確実に保持できる開閉弁が用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-62104号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、バーナの火力を調節する手段として永久磁石と電磁コイルを使用したラッチ式電磁弁が知られている。ラッチ式電磁弁では、開弁指示または閉弁指示として電磁コイルへの弁駆動電圧を必要な時間印加して開弁または閉弁させ、その後は永久磁石またはバネの作用により弁状態が維持される。このラッチ式電磁弁を用いて前記火力調節制御運転における燃焼工程と消火工程の切り替えを行う構成を慎重に検討したところ、ラッチ式電磁弁の閉弁指示後の消火工程中に、外来ノイズ等に起因してマイコン又は回路の誤動作等の異常によりラッチ式電磁弁が開弁した場合、また、この誤動作等で開弁した弁体が固着等して開故障した場合、バーナからガスが放出され続けてしまう。ガス放出状態が長く続くと、ガスの放出によるガス臭や再び燃焼工程を開始する際の着火時に停滞していたガスにも着火して大きな音を伴う燃焼が起こり、ユーザに対し不快感、不安感を与えるおそれがある。
【0005】
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、ラッチ式電磁弁を用いて火力調節制御運転を行っても、ユーザが不快感、不安感を感じるようなガスの放出を防止することを可能とする燃焼装置および加熱調理器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
発明1の燃焼装置は、
バーナと、
前記バーナへ燃料ガスを供給するガス供給路と、
前記ガス供給路を開閉するラッチ式電磁弁と、
前記バーナへ供給された燃料ガスを燃焼させるための点火手段と、
前記ラッチ式電磁弁の開弁および閉弁の指示ならびに前記点火手段に燃料ガスへの点火指示を行う制御部と、を有し、
前記制御部は、前記ラッチ式電磁弁を開弁指示により開弁させて前記点火手段に点火指示を行って前記バーナを燃焼させる燃焼工程と、前記ラッチ式電磁弁を閉弁指示により閉弁させて前記バーナを消火させる消火工程とを交互に繰り返す火力調節制御運転を行う場合、前記ラッチ式電磁弁の閉弁指示後に所定の条件において前記点火手段に点火指示を繰り返す連続点火指示を行う制御構成を備える。
【0007】
前記構成により、火力調節制御運転においてラッチ式電磁弁の閉弁指示により実行される消火工程中は、点火手段に点火指示を繰り返す連続点火指示が行われる。これにより、消火工程中に、何らかの異常によりラッチ式電磁弁が開弁したり、この開弁したラッチ式電磁弁が更に開故障した場合でも、連続点火指示により点火手段によってバーナから放出されるガスを着火し燃焼炎とすることができる。従って、ガス臭や燃焼工程を再び開始する際の着火時に大きな音を伴う燃焼が起こる等のようなユーザが不快感、不安感を感じるバーナからのガスの放出を防ぐことが可能となる。よって、ラッチ式電磁弁を用いて燃焼工程と消火工程とを交互に繰り返す火力調節制御運転を行う場合、ユーザがバーナからのガス放出による不快感、不安感を感じることなく燃焼装置を安心して使用できるようにすることが可能となる。なお、前記所定の条件は、消火工程開始の条件を満たした場合、消火工程開始を確認した場合等とすることができる。
【0008】
発明2の燃焼装置は、
前記発明1に記載の燃焼装置において、
前記バーナの燃焼炎を検知する炎検知手段を有し、
前記制御部は、前記所定の条件たる前記炎検知手段がバーナの消火を検知した場合、前記連続点火指示として前記点火手段に点火指示を行う構成とすることができる。
【0009】
前記構成により、制御部は、炎検知手段によるバーナの消火確認により、その時点でのラッチ式電磁弁の健全性(正常動作)を把握することが可能となり、また、消火工程の開始を認識できる。従って、炎検知手段でバーナの消火を検知して消火確認したことを所定の条件を満たす場合とすることで、消火工程中に確実に連続点火指示を行うことができる。よって、消火工程中にラッチ式電磁弁が誤動作等で開弁したり、また、開弁して更に開故障したりしても、連続点火指示によりバーナを燃焼させて、ユーザが不快感、不安感を感じるようなバーナからのガスの放出を防止することができる。
【0010】
発明3の燃焼装置は、
前記発明1に記載の燃焼装置において、
燃焼空間および/または加熱対象物の温度を検知する温度検知手段を有し、
前記制御部は、前記所定の条件たる前記温度検知手段が所定の温度情報を検知した場合、前記連続点火指示として前記点火手段に点火指示を行う構成とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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