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公開番号2024002212
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-11
出願番号2022101279
出願日2022-06-23
発明の名称燃焼装置
出願人リンナイ株式会社
代理人弁理士法人青莪
主分類F23N 3/08 20060101AFI20231228BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】バーナ1に連なる給気路21に介設したファン22と、給気路21に設けられたガス吸引部211に下流端が接続されるガス供給路23に介設した開閉弁24及びゼロガバナ25とを有する予混合装置2と、排気口31を有する燃焼筐3とを備える燃焼装置において、バーナ点火時に放出される生ガスの量を低減して、且つ、排気口31に外部から大きな風圧が作用している状態でもバーナ1に点火できるようにする。
【解決手段】点火時のファン回転数である点火回転数として、排気口31に作用する外部からの風圧が所定値を超えてもバーナ1に点火可能な第1点火回転数と、第1点火回転数よりも小さな第2点火回転数とを設定する。バーナ1に点火する際、ファン回転数を初めは第2点火回転数にした状態で点火動作を行い、点火動作を所定回数行ってもバーナ1に点火しないときに、ファン回転数を第1点火回転数に増加して点火動作を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
全一次燃焼式のバーナと、空気に燃料ガスを混合して、混合気をバーナに供給する予混合装置と、バーナから噴出する混合気の燃焼空間を囲うと共に、混合気の燃焼で生ずる燃焼ガスを排出する排気口を有する燃焼筐と、制御手段とを備える燃焼装置であって、
予混合装置は、バーナに連なる給気路と、給気路に介設したファンと、ファンの上流側の給気路の部分に設けられたガス吸引部に下流端が接続された燃料ガスを供給するガス供給路と、ガス供給路に直列に介設された開閉弁及びゼロガバナとを備え、ファンの回転により給気路に流れる空気にガス吸引部から吸引される燃料ガスが混合されて混合気が生成されるように構成され、
制御手段は、バーナに点火する際、開閉弁を開弁させると共にバーナに付設した点火電極で所定時間火花放電させる点火動作をファンの回転数を点火回転数にした状態で行うように構成されるものにおいて、
点火回転数として、排気口に作用する外部からの風圧が所定値を超えてもバーナに点火可能な第1点火回転数と、第1点火回転数よりも小さな第2点火回転数とが設定され、
制御手段は、バーナに点火する際、ファンの回転数を初めは第2点火回転数にした状態で点火動作を行い、点火動作を所定回数行ってもバーナに点火しないときに、ファンの回転数を第1点火回転数に増加して点火動作を行うように構成されることを特徴とする燃焼装置。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
前記排気口に作用する外部からの風圧を判別する風圧判別手段を備え、前記制御手段は、排気口に作用する風圧が前記所定値を超えていると風圧判別手段で判別されたときには、前記ファンの回転数を初めから前記第1点火回転数にした状態で前記点火動作を行うように構成されることを特徴とする請求項1記載の燃焼装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、全一次燃焼式のバーナと、空気に燃料ガスを混合して、混合気をバーナに供給する予混合装置と、バーナから噴出する混合気の燃焼空間を囲うと共に、混合気の燃焼で生ずる燃焼ガスを排出する排気口を有する燃焼筐と、制御手段とを備える燃焼装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の燃焼装置において、予混合装置を、バーナに連なる給気路と、給気路に介設したファンと、ファンの上流側の給気路の部分に設けられたガス吸引部に下流端が接続された燃料ガスを供給するガス供給路と、ガス供給路に直列に介設された開閉弁及びゼロガバナとを備え、ファンの回転により給気路に流れる空気にガス吸引部から吸引される燃料ガスが混合されて混合気が生成されるように構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このものでは、ゼロガバナによりその下流側の二次ガス圧が大気圧に調圧されるため、燃料ガスの供給量は、大気圧とガス吸引部に作用する給気路内の負圧との差圧に応じて変化する。そして、給気路内の負圧がファンの回転数に応じて変化するため、燃料ガスの供給量は、ファンの回転数、即ち、空気の供給量に比例して変化する。従って、要求燃焼量に応じてファンの回転数を制御することにより、要求燃焼量に応じた量の混合気がバーナに供給され、混合気の空気過剰率は一定になる。
【0004】
ところで、バーナに点火する際は、開閉弁を開弁させると共にバーナに付設した点火電極で火花放電させる点火動作をファンの回転数を所定の点火回転にした状態で行う。従来は、排気口に外部から大きな風圧が作用して排気が妨げられる状態でもバーナに点火できるように、点火回転数を比較的大きな回転数に設定している。ここで、点火動作の開始からバーナに実際に点火されるまでには若干の遅れがあり、この遅れ時間の間、生ガスが放出される。そして、点火回転数を上記の如く大きな回転数に設定することで、バーナ点火時に放出される生ガスの量が多くなってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-187185号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上の点に鑑み、バーナ点火時に放出される生ガスの量を低減して、且つ、排気口に外部から大きな風圧が作用している状態でもバーナに点火できるようにした燃焼装置を提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、全一次燃焼式のバーナと、空気に燃料ガスを混合して、混合気をバーナに供給する予混合装置と、バーナから噴出する混合気の燃焼空間を囲うと共に、混合気の燃焼で生ずる燃焼ガスを排出する排気口を有する燃焼筐と、制御手段とを備える燃焼装置であって、予混合装置は、バーナに連なる給気路と、給気路に介設したファンと、ファンの上流側の給気路の部分に設けられたガス吸引部に下流端が接続された燃料ガスを供給するガス供給路と、ガス供給路に直列に介設された開閉弁及びゼロガバナとを備え、ファンの回転により給気路に流れる空気にガス吸引部から吸引される燃料ガスが混合されて混合気が生成されるように構成され、制御手段は、バーナに点火する際、開閉弁を開弁させると共にバーナに付設した点火電極で所定時間火花放電させる点火動作をファンの回転数を点火回転数にした状態で行うように構成されるものにおいて、点火回転数として、排気口に作用する外部からの風圧が所定値を超えてもバーナに点火可能な第1点火回転数と、第1点火回転数よりも小さな第2点火回転数とが設定され、制御手段は、バーナに点火する際、ファンの回転数を初めは第2点火回転数にした状態で点火動作を行い、点火動作を所定回数行ってもバーナに点火しないときに、ファンの回転数を第1点火回転数に増加して点火動作を行うように構成されることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、ファンの回転数を比較的小さな第2点火回転数にした状態で点火動作を行うため、バーナ点火時に放出される生ガスの量を低減することができる。また、排気口に外部から大きな風圧が作用していて、ファンの回転数を第2点火回転数にしての点火動作ではバーナに点火しない場合、ファンの回転数を比較的大きな第1点火回転数に増加して点火動作を行うことになり、バーナに点火される。即ち、排気口に外部から大きな風圧が作用している状態でもバーナに点火できる。
【0009】
また、本発明においては、排気口に作用する外部からの風圧を判別する風圧判別手段を備え、制御手段は、排気口に作用する風圧が上記所定値を超えていると風圧判別手段で判別されたときには、ファンの回転数を初めから第1点火回転数にした状態で点火動作を行うように構成されることが望ましい。これによれば、排気口に外部から大きな風圧が作用している状態でもバーナに応答性よく点火することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態の燃焼装置を示す説明図。
実施形態の燃焼装置の制御手段が行う制御内容を示すフロー図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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