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公開番号2023172379
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-06
出願番号2022084123
出願日2022-05-23
発明の名称温水装置
出願人株式会社ノーリツ
代理人個人
主分類F23L 17/14 20060101AFI20231129BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】排ガスの温度低下に起因して発生する凝縮水が熱交換部上に流れ落ちるなどの不具合を適切に解消することが可能な温水装置を提供する。
【解決手段】上面側に排気ダクト6が接続され、かつ熱交換部2の上側に位置する上壁部30を有する排気集合筒部3を備えている、温水装置WHであって、上壁部30の下面側に重ねられた断熱材4と、主板部50aを有する断熱材用取付け部材5と、をさらに備えており、主板部50aの第1の開口部31の下方には、それよりも小径の第2の開口部52が設けられ、かつその周辺部は、排気ダクト6内の凝縮水が第1の開口部31よりも下方に流れたときに、この凝縮水を受けてから断熱材4の配置領域に導く凝縮水受け部55とされ、断熱材4は、凝縮水受け部55から断熱材4に導かれた凝縮水を吸水保持可能である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
加熱用気体から熱回収を行なうための熱交換部と、
上面側に排気ダクトが接続され、かつ前記熱交換部の上側に位置する上壁部を有しているとともに、この上壁部には、前記熱交換部を通過した加熱用気体を排ガスとして前記排気ダクト内に導く第1の開口部が設けられている排気集合筒部と、
を備えている、温水装置であって、
前記排気集合筒部のうち、少なくとも前記上壁部の下面側に重ねられた断熱材と、
この断熱材の固定保持が図られるように前記上壁部に前記断熱材を介して対向する主板部を有する断熱材用取付け部材と、
をさらに備えており、
前記主板部のうち、前記第1の開口部の下方には、前記第1の開口部よりも小径の第2の開口部が設けられ、かつこの第2の開口部の周辺部は、前記排気ダクト内において発生した凝縮水が前記第1の開口部よりも下方に流れたときに、この凝縮水を受けてから前記断熱材の配置領域に導くことが可能な凝縮水受け部とされており、
前記断熱材は、前記凝縮水受け部から前記断熱材に導かれた凝縮水を吸水保持可能であることを特徴とする、温水装置。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
請求項1に記載の温水装置であって、
前記第2の開口部は、内周縁部に上向き起立状のバーリング部が形成されているバーリング孔である、温水装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の温水装置であって、
前記排気集合筒部は、前記上壁部の外周縁部に上端部が繋がった周側壁部を有しており、
前記断熱材は、前記上壁部の下面側に加えて、前記周側壁部の内側に重ねられた追加領域を備えており、かつこの追加領域においても前記凝縮水を吸水保持させることが可能とされている、温水装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、給湯装置などの温水装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
温水装置としては、たとえば特許文献1~3に記載のものがある。
これらの文献に記載された温水装置は、バーナにより発生された燃焼ガスから熱回収を行なう熱交換部と、この熱交換部の上側に位置し、かつ排気ダクトが上面側に接続される排気集合筒部(熱交換部などを囲むケースの上部)とを備えている。排気集合筒部の上壁部には、排ガス通過用の開口部が設けられており、熱交換部を上向きに通過して熱回収を完了した燃焼ガスは、排ガスとして、前記開口部から排気ダクト内に導かれる。
【0003】
このような構成の温水装置においては、排ガスが排気ダクト内を進行する途中で温度低下をきたし、排ガスに含まれている水蒸気が凝縮して凝縮水が発生する場合がある。このような現象は、温水装置が屋外に設置されて冬季に使用される場合には、一層顕著となり、凝縮水の発生量は多くなる。一方、前記凝縮水が、排気集合筒部内から熱交換部やバーナ上に流れ落ちたのでは、それらの箇所の腐食や故障を生じる虞がある。
【0004】
そこで、特許文献2においては、排気集合筒部の上壁部に設けられている排ガス通過用の開口部をバーリング孔状に形成し、この開口部から熱交換部に凝縮水が流れ落ちることを阻止している。ただし、このような構成によれば、排気集合筒部の上壁部上に凝縮水が溜まるため、これを解消する手段として、排気ダクトの下部には、凝縮水流出用の孔部が設けられ、この孔部にパイプが接続されている。
一方、特許文献3においては、排気ダクトを接続するために排気集合筒部の上壁部に設けられている筒状部の内側に、凝縮水を受けるための有底のリング状の受け部材が設けられている。また、この受け部材には、この受け部材に受けられた凝縮水を排気ダクトの外部に導いて排出するためのパイプが設けられている。
【0005】
しかしながら、前記従来技術(特許文献2,3に記載された手段)においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地がある。
【0006】
第1に、排気ダクト内において発生した凝縮水を排気ダクトの外部に排出させているため、この外部に排出される凝縮水が、仮に、温水装置の外面部に触れるように流れると、この部分が腐食し易くなる虞がある。また、凝縮水が電気部品に掛かると故障の原因となる。したがって、排気ダクトの外部に排出される凝縮水によって温水装置がダメージを受けないように留意する必要があり、凝縮水の処理に苦慮し、またそのための構成が煩雑となる場合がある。
第2に、温水装置が冬季に使用されるような場合、排気ダクトのみならず、排気集合筒部も外気の作用によって冷えた結果、排気集合筒部内おいて排ガス中の水蒸気が凝縮し、凝縮水が発生する場合がある。このような凝縮水は、そのまま熱交換部やバーナ上に流れ落ちる虞がある。これに対し、前記従来技術においては、そのようなことを解消することは困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2001-208344号公報
特許第3007805号公報
特開2012-77965号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、排ガスの温度低下に起因して発生する凝縮水が熱交換部上に流れ落ちるなどの不具合を適切に解消することが可能な温水装置を提供することを、その課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0010】
本発明により提供される温水装置は、加熱用気体から熱回収を行なうための熱交換部と、上面側に排気ダクトが接続され、かつ前記熱交換部の上側に位置する上壁部を有しているとともに、この上壁部には、前記熱交換部を通過した加熱用気体を排ガスとして前記排気ダクト内に導く第1の開口部が設けられている排気集合筒部と、を備えている、温水装置であって、前記排気集合筒部のうち、少なくとも前記上壁部の下面側に重ねられた断熱材と、この断熱材の固定保持が図られるように前記上壁部に前記断熱材を介して対向する主板部を有する断熱材用取付け部材と、をさらに備えており、前記主板部のうち、前記第1の開口部の下方には、前記第1の開口部よりも小径の第2の開口部が設けられ、かつこの第2の開口部の周辺部は、前記排気ダクト内において発生した凝縮水が前記第1の開口部よりも下方に流れたときに、この凝縮水を受けてから前記断熱材の配置領域に導くことが可能な凝縮水受け部とされており、前記断熱材は、前記凝縮水受け部から前記断熱材に導かれた凝縮水を吸水保持可能であることを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)

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