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公開番号2024091066
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022207351
出願日2022-12-23
発明の名称浴室システム
出願人株式会社ノーリツ
代理人個人
主分類A47K 4/00 20060101AFI20240627BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】浴室乾燥運転および浴槽洗浄運転が行なわれる場合に、浴室乾燥処理効率や浴槽洗浄効率が低くなるなどの不具合を生じさせず、それらの運転を適切に行なうことが可能な浴室システムを提供する。
【解決手段】浴槽10に洗浄水を噴射する浴槽洗浄運転が可能な浴槽洗浄装置Aと、浴室1への温風送風および/または換気により浴室1を乾燥させる浴室乾燥運転が可能な浴室乾燥装置Bと、を備えている、浴室システムSYであって、前記浴槽洗浄運転および前記浴室乾燥運転の運転期間が重なる状況が発生した場合には、前記浴槽洗浄運転が前記浴室乾燥運転に優先して行なわれ、前記浴槽洗浄運転および前記浴室乾燥運転が同時に行なわれることは回避される構成とされている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
浴槽に洗浄水を噴射する浴槽洗浄運転が可能な浴槽洗浄装置と、
前記浴槽が設置された浴室への温風送風および/または換気により前記浴室を乾燥させる浴室乾燥運転が可能な浴室乾燥装置と、
を備えている、浴室システムであって、
前記浴槽洗浄運転および前記浴室乾燥運転の運転期間が重なる状況が発生した場合には、前記浴槽洗浄運転が前記浴室乾燥運転に優先して行なわれ、前記浴槽洗浄運転および前記浴室乾燥運転が同時に行なわれることは回避される構成とされていることを特徴とする、浴室システム。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
請求項1に記載の浴室システムであって、
前記浴槽洗浄運転および前記浴室乾燥運転の運転期間が重なる状況が発生し、かつ前記浴槽洗浄運転が前記浴室乾燥運転に優先して実行された場合において、前記浴室乾燥運転は、前記浴槽洗浄運転が終了した後に行なわれる構成とされている、浴室システム。
【請求項3】
浴槽に洗浄水を噴射する浴槽洗浄運転が可能な浴槽洗浄装置と、
前記浴槽が設置された浴室への温風送風および/または換気により前記浴室を乾燥させる浴室乾燥運転が可能な浴室乾燥装置と、
を備えている、浴室システムであって、
前記浴室乾燥運転は、前記浴槽洗浄運転と運転期間が重なったときには、所定の通常時出力よりも低出力状態で行なわれ、かつ前記浴槽洗浄運転が先に終了して前記浴室乾燥運転が単独で行なわれるときには、前記通常時出力に戻される構成とされていることを特徴とする、浴室システム。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載の浴室システムであって、
前記浴槽洗浄運転の予定期間と前記浴室乾燥運転の予定期間との予約がなされ、かつこれらの予定期間が重なっている場合において、
前記浴槽洗浄運転の方が先に運転開始される予定であるときには、前記浴槽洗浄運転が本来の運転開始予定時刻に開始され、この浴槽洗浄運転が終了してから前記浴室乾燥運転が開始される一方、
前記浴室乾燥運転の方が先に運転開始される予定であるときには、前記浴槽洗浄運転が、本来の運転開始予定時刻よりも前に繰り上げられて開始され、この浴槽洗浄運転が終了してから前記浴室乾燥運転が開始される構成とされている、浴室システム。
【請求項5】
請求項1ないし3のいずれかに記載の浴室システムであって、
前記浴槽洗浄運転の予定期間と前記浴室乾燥運転の予定期間との予約がなされ、これらの予定期間が重なっていない場合であっても、
前記浴槽洗浄運転が、前記浴室乾燥運転の終了時から第1の所定時間内に開始される予定であるとき、または前記浴室乾燥運転の開始時から第2の所定時間内に開始される予定であるときには、前記浴槽洗浄運転が先に開始され、前記浴槽洗浄運転が終了してから前記浴室乾燥運転が開始される構成とされている、浴室システム。
【請求項6】
請求項1ないし3のいずれかに記載の浴室システムであって、
前記浴室乾燥運転中に、前記浴槽洗浄運転を直ちに開始させる旨の操作がなされた場合には、前記浴室乾燥運転は中断または所定の通常時出力よりも低出力運転とされた状態で、前記浴槽洗浄運転が開始され、かつ前記浴槽洗浄運転の終了後に前記浴室乾燥運転が再開または前記通常時出力に戻される一方、
前記浴槽洗浄運転中に、前記浴室乾燥運転を直ちに開始させる旨の操作がなされた場合には、前記浴室乾燥運転は待機状態または前記低出力運転とされ、かつ前記浴槽洗浄運転
の終了後に前記浴室乾燥運転が開始または前記通常時出力に戻される構成とされている、浴室システム。
【請求項7】
請求項1ないし3のいずれかに記載の浴室システムであって、
前記浴室乾燥運転中に、前記浴槽洗浄運転の予約がなされ、それらの運転期間が重なっている場合には、前記浴室乾燥運転は中断または所定の通常時出力よりも低出力運転とされた状態で、前記浴槽洗浄運転が開始され、かつ前記浴槽洗浄運転の終了後に前記浴室乾燥運転が再開または前記通常時出力に戻される一方、
前記浴槽洗浄運転中に、前記浴室乾燥運転の予約がなされ、それらの運転期間が重なっている場合には、前記浴室乾燥運転は待機状態または前記低出力運転とされ、かつ前記浴槽洗浄運転の終了後に前記浴室乾燥運転が開始または前記通常時出力に戻される構成とされている、浴室システム。
【請求項8】
請求項1ないし3のいずれかに記載の浴室システムであって、
前記浴室乾燥運転中に、前記浴槽洗浄運転の予約がなされ、それらの運転期間が重なっていない場合であっても、前記浴槽洗浄運転が、前記浴室乾燥運転の終了時から第3の所定時間内に開始される予定であるとき、または前記浴室乾燥運転の開始時から第4の所定時間内に開始される予定であるときには、前記浴室乾燥運転は中断または所定の通常時出力よりも低出力運転とされた状態で、前記浴槽洗浄運転が開始され、かつ前記浴槽洗浄運転の終了後に前記浴室乾燥運転が再開または前記通常時出力に戻される構成とされている、浴室システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
浴室システムの具体例としては、特許文献1に記載のものがある。
同文献に記載の浴室システムは、浴槽に洗浄水を噴射する浴槽洗浄運転が可能な浴槽洗浄装置と、浴室への温風送風および換気により浴室を乾燥させる浴室乾燥運転が可能な浴室乾燥装置と、を具備している。
この浴室システムにおいては、浴槽への湯張り前に、浴槽洗浄運転と浴室乾燥運転とを並行して実行している。このような構成によれば、浴槽への湯張り前に、浴槽を衛生的な状態に洗浄し得るとともに、浴槽への湯張り後にユーザが入浴すべく浴室に入室した際に浴室を暖かくしておくことが可能である。
【0003】
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地があった。
【0004】
すなわち、浴室乾燥運転は、浴室の乾燥を目的とするものであり、この浴室乾燥運転が完了した際には、浴室がある程度以上に乾燥しているはずである。ところが、そのような浴室乾燥運転中、あるいは浴室乾燥運転が終了した後に、浴槽洗浄運転がなされる虞がある。これでは、浴槽洗浄運転により浴室の湿度が上昇し、浴室の乾燥状態が低下することとなり、浴槽洗浄運転の前に行なわれた浴室乾燥運転が無駄、またはそれに近いものとなる。
さらに、浴槽洗浄運転中に温風送風による浴室乾燥運転が行なわれると、浴槽に付着している水垢や皮脂などの汚れに温風が直接当たり、これらの汚れが乾燥し、固化・白化し易くなる。このため、洗浄効率が低くなる虞もある。
このような不具合は、適切に解消されることが要望される。ところが、従来においては、そのような要望に応えるべく浴室乾燥運転と浴槽洗浄運転とが効率良く合理的に行なわれる浴室システムは提案されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7120952号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、浴室乾燥運転および浴槽洗浄運転が行なわれる場合に、浴室乾燥処理効率や浴槽洗浄効率が低くなるなどの不具合を生じさせず、それらの運転を適切に行なわせることが可能な浴室システムを提供することを、その課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0008】
本発明の第1の側面により提供される浴室システムは、浴槽に洗浄水を噴射する浴槽洗浄運転が可能な浴槽洗浄装置と、前記浴槽が設置された浴室への温風送風および/または換気により前記浴室を乾燥させる浴室乾燥運転が可能な浴室乾燥装置と、を備えている、浴室システムであって、前記浴槽洗浄運転および前記浴室乾燥運転の運転期間が重なる状
況が発生した場合には、前記浴槽洗浄運転が前記浴室乾燥運転に優先して行なわれ、前記浴槽洗浄運転および前記浴室乾燥運転が同時に行なわれることは回避される構成とされていることを特徴としている。
好ましくは、前記浴槽洗浄運転および前記浴室乾燥運転の運転期間が重なる状況が発生し、かつ前記浴槽洗浄運転が前記浴室乾燥運転に優先して実行された場合において、前記浴室乾燥運転は、前記浴槽洗浄運転が終了した後に行なわれる構成とされている
【0009】
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、浴槽洗浄運転および浴室乾燥運転の運転期間が重なる状況が発生したときには、浴槽洗浄運転が浴室乾燥運転に優先して実行され、これらが同時に行なわれることは回避される。このため、浴室乾燥運転中、または浴室乾燥運転が終了した後に、浴槽洗浄運転が行なわれて浴室の湿度が高められる不具合は回避される。その結果、浴室乾燥運転が無駄またはそれに近いものとなることを解消し、浴室乾燥処理効率を良くすることができる。
また、浴槽洗浄運転時または浴槽洗浄運転の前に、浴室乾燥運転が行なわれることは防止または抑制されるため、浴槽に付着している水垢や皮脂などの汚れが、浴室乾燥運転時に乾燥して固化・白化することも抑制される。したがって、前記汚れが落とし易い状態で浴槽洗浄運転が行なわれることとなり、浴槽洗浄効率も良くすることが可能である。
【0010】
本発明の第2の側面により提供される浴室システムは、浴槽に洗浄水を噴射する浴槽洗浄運転が可能な浴槽洗浄装置と、前記浴槽が設置された浴室への温風送風および/または換気により前記浴室を乾燥させる浴室乾燥運転が可能な浴室乾燥装置と、を備えている、浴室システムであって、前記浴室乾燥運転は、前記浴槽洗浄運転と運転期間が重なったときには、所定の通常時出力よりも低出力状態で行なわれ、かつ前記浴槽洗浄運転が先に終了して前記浴室乾燥運転が単独で行なわれるときには、前記通常時出力に戻される構成とされていることを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)

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