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公開番号2024000051
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-05
出願番号2022098574
出願日2022-06-20
発明の名称炉内核計装装置および検出器位置自動ゼロ点調整方法
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人ぱるも特許事務所
主分類G21C 17/10 20060101AFI20231225BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】中性子検出器位置のゼロ点調整を容易に実施可能な炉内核計装装置を得る。
【解決手段】原子炉内の中性子束分布を計測する中性子検出器1と、中性子検出器1の位置の基準点となる引抜リミットスイッチ5と、中性子検出器1に接続される検出器ケーブル2の走行を計測するケーブル走行計測器6と、ケーブル走行計測器6からの出力信号を変換した検出器位置信号を、中性子検出器1が引抜リミットスイッチ5の位置に到達したことを示す引抜リミットスイッチ5のオン信号でリセットして検出器位置のゼロ点調整を行う走行信号変換部7とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
原子炉内の中性子束分布を計測する中性子検出器と、
前記中性子検出器の位置の基準点となる引抜リミットスイッチと、
前記中性子検出器に接続される検出器ケーブルの走行を計測するケーブル走行計測器と、
前記ケーブル走行計測器からの出力信号を変換した検出器位置信号を、前記中性子検出器が前記引抜リミットスイッチの位置に到達したことを示す前記引抜リミットスイッチのオン信号でリセットして検出器位置のゼロ点調整を行う走行信号変換部と、
を備えた炉内核計装装置。
続きを表示（約 890 文字）【請求項２】
前記ケーブル走行計測器はレゾルバである請求項１に記載の炉内核計装装置。
【請求項３】
さらに、前記検出器ケーブルを走行させるケーブル駆動信号を出力し、検出器位置のゼロ点調整を行う自動ゼロ点調整装置を備えた請求項１または請求項２に記載の炉内核計装装置。
【請求項４】
原子炉内の中性子束分布を計測する中性子検出器と、前記中性子検出器の位置の基準点となる引抜リミットスイッチと、前記中性子検出器に接続される検出器ケーブルの走行を計測するケーブル走行計測器と、前記ケーブル走行計測器からの出力信号を変換した検出器位置信号を、前記引抜リミットスイッチのオン信号でリセットして検出器位置のゼロ点調整を行う走行信号変換部と、前記検出器ケーブルを走行させるケーブル駆動信号を出力し、検出器位置のゼロ点調整を行う自動ゼロ点調整装置を備えた炉内核計装装置において、
前記中性子検出器を基準位置である前記引抜リミットスイッチへの走行を開始させる基準位置への走行ステップと、
前記中性子検出器が前記引抜リミットスイッチの位置に到達したかを判定する引抜リミットスイッチオン判定ステップと、
前記中性子検出器が前記引抜リミットスイッチの位置に到達したときに、停止信号を出力し、前記中性子検出器は基準位置で停止する基準位置停止ステップと、
検出器位置信号をリセットするケーブル位置信号リセットステップと、
検出器位置信号がリセットされたことを外部へ出力する外部出力ステップと、
を備えた検出器位置自動ゼロ点調整方法。
【請求項５】
さらに、前記外部出力ステップの後に、
前記中性子検出器をスタート位置への走行を開始させるスタート位置への走行ステップと、
前記中性子検出器が走行スタート位置に戻ったかを判定するスタート位置到達判定ステップと、前記中性子検出器はスタート位置で停止するスタート位置停止ステップと、
を備えた請求項４に記載の検出器位置自動ゼロ点調整方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本願は、炉内核計装装置および検出器位置自動ゼロ点調整方法に関するものである。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
原子炉の状態把握及び原子燃料の運用計画を適正化するために原子炉内の中性子束を計測する必要があるが、そのために炉内核計装装置は原子炉外から中性子検出器を移動させて炉内の中性子束を計測する。
【０００３】
炉内核計装装置は検出器位置を正確に把握する必要があるために、定期点検において検出器を移動させて、引抜リミットスイッチをオン／オフさせ、この検出器の位置を基準として、中央制御室等に設置された炉内核計装装置制御盤の検出器位置を手動操作によりリセット（ゼロ点調整）を実施している。引抜リミットスイッチを検出器位置の測定基準とする炉内核計装装置（原子炉内の中性子束分布を測定する装置）を備えた原子炉の核計装設備が開示されている（例えば、特許文献１）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００５－１９５５７２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかし、特許文献１の原子炉の核計装設備では、ゼロ点調整を原子炉格納容器内、外において手動で実施するため、複数の作業者が必要であり、作業工数が多くかかる問題があった。
【０００６】
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、中性子検出器位置のゼロ点調整を容易に実施可能な炉内核計装装置および検出器位置自動ゼロ点調整方法を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本願に開示される炉内核計装装置は、原子炉内の中性子束分布を計測する中性子検出器と、中性子検出器の位置の基準点となる引抜リミットスイッチと、中性子検出器に接続される検出器ケーブルの走行を計測するケーブル走行計測器と、ケーブル走行計測器からの出力信号を変換した検出器位置信号を、中性子検出器が引抜リミットスイッチの位置に到達したことを示す引抜リミットスイッチのオン信号でリセットして検出器位置のゼロ点調整を行う走行信号変換部と、を備えたものである。
本願に開示される検出器位置自動ゼロ点調整方法は、原子炉内の中性子束分布を計測する中性子検出器と、中性子検出器の位置の基準点となる引抜リミットスイッチと、中性子検出器に接続される検出器ケーブルの走行を計測するケーブル走行計測器と、ケーブル走行計測器からの出力信号を変換した検出器位置信号を、引抜リミットスイッチのオン信号でリセットして検出器位置のゼロ点調整を行う走行信号変換部と、検出器ケーブルを走行させるケーブル駆動信号を出力し、検出器位置のゼロ点調整を行う自動ゼロ点調整装置を備えた炉内核計装装置において、中性子検出器を基準位置である引抜リミットスイッチへの走行を開始させる基準位置への走行ステップと、中性子検出器が引抜リミットスイッチの位置に到達したかを判定する引抜リミットスイッチオン判定ステップと、中性子検出器が引抜リミットスイッチの位置に到達したときに、停止信号を出力し、中性子検出器は基準位置で停止する基準位置停止ステップと、検出器位置信号をリセットするケーブル位置信号リセットステップと、検出器位置信号がリセットされたことを外部へ出力する外部出力ステップと、を備えたものである。
【発明の効果】
【０００８】
本願に開示される炉内核計装装置によれば、中性子検出器位置のゼロ点調整を容易に実施可能な炉内核計装装置を得ることができる。
本願に開示される検出器位置自動ゼロ点調整方法によれば、中性子検出器位置のゼロ点調整を容易に実施可能な方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
実施の形態１による炉内核計装装置の全体構成図である。
実施の形態１による炉内核計装装置の検出器位置信号の処理ブロック図である。
実施の形態１による炉内核計装装置の検出器位置ゼロ点調整処理の概要説明図である。
実施の形態２による炉内核計装装置の全体構成図である。
実施の形態２による炉内核計装装置の検出器位置自動ゼロ点調整方法のフローチャートである。
実施の形態２による炉内核計装装置の自動ゼロ点調整装置のハードウエアの一例である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
実施の形態１．
実施の形態１は、原子炉内の中性子束分布を計測する中性子検出器と、中性子検出器の位置の基準点となる引抜リミットスイッチと、検出器ケーブルの走行を計測するケーブル走行計測器と、ケーブル走行計測器からの出力信号を変換した検出器位置信号を引抜リミットスイッチのオン信号でリセットして検出器位置のゼロ点調整を行う走行信号変換部とを備える炉内核計装装置に関するものである。
（【００１１】以降は省略されています）

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