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公開番号2025178109
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2025034684
出願日2025-03-05
発明の名称レジスト組成物及びレジストパターン形成方法
出願人東京応化工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G03F 7/004 20060101AFI20251128BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】PFASに該当しない酸発生剤及び界面活性剤を含有し、且つリソグラフィー特性が良好なレジスト組成物等の提供。
【解決手段】露光により酸を発生し、かつ、酸の作用により現像液に対する溶解性が変化するレジスト組成物。酸の作用により現像液に対する溶解性が変化する樹脂成分(A1)と、露光により酸を発生する酸発生剤成分(B)と、界面活性剤(G01)とを含有する。酸発生剤成分(B)及び界面活性剤(G01)は、ジフルオロメチル基及びトリフルオロメチル基を含まない。但し、式(np1)、(np2)又は(np3)で表される構造となる場合を除く。X1は-OR1、-N(R2)R1又は-N(R1)2を表す。X2はメチル基等を表す。X3はメチレン基等を表す。R1、R1は、メチレン基等を表す。
[化1]
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025178109000114.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">19</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
露光により酸を発生し、かつ、酸の作用により現像液に対する溶解性が変化するレジスト組成物であって、
酸の作用により現像液に対する溶解性が変化する樹脂成分(A1)と、
露光により酸を発生する酸発生剤成分(B)と、
界面活性剤(G01)と、を含有し、
前記界面活性剤(G01)は、下記式(P-1)で表される樹脂(P1)を20質量%となるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルに溶解させた前記樹脂(P1)の溶液に、前記界面活性剤(G01)を1質量%となるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルアセタートに溶解させた前記界面活性剤(G01)の溶液を混合して調製された第1の樹脂溶液であって、前記樹脂(P1)100質量部に対して前記界面活性剤(G01)0.08質量部を含有する前記第1の樹脂溶液を用いて形成された第1の樹脂膜に対する第1の水の接触角が、前記樹脂(P1)を20質量%となるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルに溶解させて調製された第2の樹脂溶液を用いて形成された第2の樹脂膜に対する第2の水の接触角よりも8度以上大きい、界面活性剤であり、
前記酸発生剤成分(B)、及び前記界面活性剤(G01)は、トリフルオロメチル基(但し、下記一般式(np1)で表される構造となる場合を除く)を有する化合物及びジフルオロメチレン基(但し、下記一般式(np2)又は(np3)で表される構造となる場合を除く)を有する化合物を含まない、
レジスト組成物。
TIFF
2025178109000107.tif
43
170
[式中、Mwは重量平均分子量を表し、Mnは数平均分子量を表す。]
TIFF
2025178109000108.tif
19
170
[式中、X

は-OR

、-N(R

)R

又は-N(R



を表す。X

はメチル基、置換基を有してもよい1価の芳香族炭化水素基、-OR

、-SR

、又は-NR



を表す。X

はメチレン基、置換基を有してもよい2価の芳香族炭化水素基、カルボニル基、-OR

、-SR

、-N(R

)R

又は-N(R



を表す。R

は、メチレン基、置換基を有してもよい2価の芳香族炭化水素基、又はカルボニル基を表す。R

、R

、及びR

は、それぞれ独立に、水素原子、メチル基、又は置換基を有してもよい1価の芳香族炭化水素基を表す。]
続きを表示(約 3,300 文字)【請求項2】
前記界面活性剤(G01)が、シリコン系界面活性剤である、請求項1に記載のレジスト組成物。
【請求項3】
露光により酸を発生し、かつ、酸の作用により現像液に対する溶解性が変化するレジスト組成物であって、
酸の作用により現像液に対する溶解性が変化する樹脂成分(A1)と、
露光により酸を発生する酸発生剤成分(B)と、
界面活性剤(G02)と、を含有し、
前記界面活性剤(G02)は、下記一般式(g0-1)、(g0-2)又は(g0-3)で表される構造を含む界面活性剤であり、
前記酸発生剤成分(B)、及び前記界面活性剤(G02)は、トリフルオロメチル基(但し、下記一般式(np1)で表される基である場合を除く)を有する化合物及びジフルオロメチレン基(但し、下記一般式(np2)又は(np3)で表される基である場合を除く)を有する化合物を含まない、
レジスト組成物。
TIFF
2025178109000109.tif
17
170
[式中、Rf
01
は、炭素原子数1のフッ素化アルキル基を表す。X
01
は-OR
01
又は-N(R
02
)R
01
を表す。Rf
02
は、炭素原子数1のフッ素化アルキレン基を表す。X
02
はメチル基、置換基を有してもよい1価の芳香族炭化水素基、-OR
03
、-SR
03
、又は-NR
03

04
を表す。X
03
はメチレン基、置換基を有してもよい2価の芳香族炭化水素基、カルボニル基、-OR
01
、-SR
01
、又は-N(R
02
)R
01
を表す。R
01
は、メチレン基、置換基を有してもよい2価の芳香族炭化水素基、又はカルボニル基を表す。R
02
、R
03
、及びR
04
は、それぞれ独立に、水素原子、メチル基、又は置換基を有してもよい1価の芳香族炭化水素基を表す。]
TIFF
2025178109000110.tif
19
170
[式中、X

は-OR

、-N(R

)R

又は-N(R



を表す。X

はメチル基、置換基を有してもよい1価の芳香族炭化水素基、-OR

、-SR

、又は-NR



を表す。X

はメチレン基、置換基を有してもよい2価の芳香族炭化水素基、カルボニル基、-OR

、-SR

、-N(R

)R

又は-N(R



を表す。R

は、メチレン基、置換基を有してもよい2価の芳香族炭化水素基、又はカルボニル基を表す。R

、R

【請求項4】
前記界面活性剤(G02)は、下記式(P-1)で表される樹脂(P1)を20質量%となるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルに溶解させた前記樹脂(P1)の溶液に、前記界面活性剤(G02)を1質量%となるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルアセタートに溶解させた前記界面活性剤(G02)の溶液を混合して調製された第1の樹脂溶液であって、前記樹脂(P1)100質量部に対して前記界面活性剤(G02)0.08質量部を含有する前記第1の樹脂溶液を用いて形成された第1の樹脂膜に対する第1の水の接触角が、前記樹脂(P1)を20質量%となるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルに溶解させて調製された第2の樹脂溶液を用いて形成された第2の樹脂膜に対する第2の水の接触角よりも8度以上大きい、界面活性剤である、
請求項3に記載のレジスト組成物。
TIFF
2025178109000111.tif
43
170
【請求項5】
前記酸発生剤成分(B)が、下記一般式(b0)で表される化合物(B0)を含む、
請求項1又は3に記載のレジスト組成物。
TIFF
2025178109000112.tif
31
170
[式中、Arは芳香環を表す。Rf

は炭素原子数1~5のフッ素化アルキル基、又はフッ素原子を表す。L

は-C(=O)-O-、-O-C(=O)-若しくは-O-S(=O)

-を含む2価の連結基を表す。Yb

は環式基を表す。Rb

は有機基を表す。n01は原子価が許容する限り1以上の整数である。n02は原子価が許容する限り0以上の整数である。但し、L

-Yb

が-O-C(=O)-Yb

である場合、Yb

は、置換基を有してもよい脂環式基、置換基を有してもよい、脂肪族環と芳香環との縮合環式基、又は置換基を有する芳香族炭化水素基であり、前記芳香族炭化水素基は、芳香環の少なくとも1個の水素原子がアルキル基若しくはアルコキシ基で置換されている。n01が2以上のとき、複数のRf

は、それぞれ同じでもよく、異なってもよい。n02が2以上のとき、複数のRb

は、それぞれ同じでもよく、異なってもよい。mは1以上の整数であり、M
m+
はm価のカチオンを表す。]
【請求項6】
前記化合物(B0)が、下記一般式(b0-1)で表される化合物である、請求項5に記載のレジスト組成物。
TIFF
2025178109000113.tif
31
170
[式中、Rf
01
は炭素原子数1~5のフッ素化アルキル基、又はフッ素原子を表す。L
01
は-C(=O)-O-、-O-C(=O)-若しくは-O-S(=O)

-を含む2価の連結基を表す。Yb
01
は環式基を表す。Rb
01
は有機基を表す。n011は1以上の整数であり、n021は0以上の整数であり、n011+n022≦4である。但し、L
01
-Yb
01
が-O-C(=O)-Yb
01
である場合、Yb
01
は、置換基を有してもよい脂環式基、置換基を有してもよい、脂肪族環と芳香環との縮合環式基、又は置換基を有する芳香族炭化水素基であり、前記芳香族炭化水素基は、芳香環の少なくとも1個の水素原子がアルキル基若しくはアルコキシ基で置換されている。n011が2以上のとき、複数のRf
01
は、それぞれ同じでもよく、異なってもよい。n021が2以上のとき、複数のRb
01
は、それぞれ同じでもよく、異なってもよい。mは1以上の整数であり、M
m+
はm価のカチオンを表す。]
【請求項7】
支持体上に、請求項1~4のいずれか一項に記載のレジスト組成物を用いてレジスト膜を形成する工程、前記レジスト膜を露光する工程、及び前記露光後のレジスト膜を現像してレジストパターンを形成する工程を有する、レジストパターン形成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、レジスト組成物及びレジストパターン形成方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、半導体素子や液晶表示素子の製造においては、リソグラフィー技術の進歩により急速にパターンの微細化が進んでいる。微細化の手法としては、一般に、露光光源の短波長化(高エネルギー化)が行われている。
【0003】
レジスト材料には、これらの露光光源に対する感度、微細な寸法のパターンを再現できる解像性等のリソグラフィー特性が求められる。
このような要求を満たすレジスト材料として、従来、酸の作用により現像液に対する溶解性が変化する基材成分と、露光により酸を発生する酸発生剤成分と、を含有する化学増幅型レジスト組成物が用いられている。
【0004】
化学増幅型レジストにおいては、脱保護に十分な酸強度を有する酸を与える酸発生剤として、スルホン酸基の近位炭素をパーフルオロ化した酸発生剤が実用化されている。一方で、近年の環境意識の高まりから、環境への負荷の削減を目的としてフッ素含有量を低減した低フッ素化スルホン酸塩が提案されている。しかしながら、低フッ素化した酸発生剤においても、酸強度の確保のために、スルホン酸基の近位炭素原子におけるフッ素原子の導入を余儀なくされている。
【0005】
また、レジスト組成物の支持体への塗布性を向上させるために、界面活性剤としてパーフルオロオクタン酸(PFOA)、パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)、またはそれらの誘導体(PFOA類またはPFOS類)を使用することが知られている。しかしながら、近年は、非PFOA化、非PFOS化への要望が高まっており、非PFOA、非PFOSの界面活性剤への切り替えが望まれている。例えば、特許文献1には、アルキレンオキサイド鎖を有するフッ素系界面活性剤を含有するレジスト組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2009-31350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
今後のさらなる環境意識の高まりにより、PFAS(ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物)の製造及び使用が規制される可能性がある。しかしながら、特許文献1に記載のレジスト組成物では、酸発生剤成分としてPFASを含有している。
一方、リソグラフィー技術のさらなる進歩により、急速にパターンの微細化が進んでいる。そのため、良好な感度を維持しつつ、ラフネス等のリソグラフィー特性が良好なレジスト組成物が求められている。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、PFASに該当しない酸発生剤及び界面活性剤を含有し、且つリソグラフィー特性が良好なレジスト組成物、及び当該レジスト組成物を用いたレジストパターン形成方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明は以下の構成を採用した。
すなわち、本発明の第1の態様は、露光により酸を発生し、かつ、酸の作用により現像液に対する溶解性が変化するレジスト組成物であって、
酸の作用により現像液に対する溶解性が変化する樹脂成分(A1)と、露光により酸を発生する酸発生剤成分(B)と、界面活性剤(G01)と、を含有し、前記界面活性剤(G01)は、下記式(P-1)で表される樹脂(P1)を20質量%となるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルに溶解させた前記樹脂(P1)の溶液に、前記界面活性剤(G01)を1質量%となるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルアセタートに溶解させた前記界面活性剤(G01)の溶液を混合して調製された第1の樹脂溶液であって、前記樹脂(P1)100質量部に対して前記界面活性剤(G01)0.08質量部を含有する前記第1の樹脂溶液を用いて形成された第1の樹脂膜に対する第1の水の接触角が、前記樹脂(P1)を20質量%となるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルに溶解させて調製された第2の樹脂溶液を用いて形成された第2の樹脂膜に対する第2の水の接触角よりも8度以上大きい、界面活性剤であり、前記酸発生剤成分(B)、及び前記界面活性剤(G01)は、トリフルオロメチル基(但し、下記一般式(np1)で表される構造となる場合を除く)を有する化合物及びジフルオロメチレン基(但し、下記一般式(np2)又は(np3)で表される構造となる場合を除く)を有する化合物を含まない、レジスト組成物である。
【0010】
TIFF
2025178109000001.tif
43
170
[式中、Mwは重量平均分子量を表し、Mnは数平均分子量を表す。]
(【0011】以降は省略されています)

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