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公開番号2025177348
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024084095
出願日2024-05-23
発明の名称車両の音出力装置
出願人豊田合成株式会社
代理人個人,個人
主分類H04R 1/02 20060101AFI20251128BHJP(電気通信技術)
要約【課題】音波の経路の設計を容易にしつつ、泥、水等による性能低下を抑制する。
【解決手段】音出力装置20が搭載される車両10は、その最下部を構成し、かつ車輪11の路面12に対する接地箇所よりも上方に配置された車両下部部品として、バッテリーケース21を備える。バッテリーケース21は、路面12に対向する底壁部23を備える。通電により振動する加振器29は、バッテリーケース21内において、底壁部23に対し上方から取り付けられる。底壁部23の少なくとも加振器29の周辺部分には、底壁部23を上下方向に貫通する孔が設けられていない。上記構成の音出力装置20は、加振器29の振動を底壁部23に伝播して底壁部23を振動させることで、底壁部23の振動に伴い発生する音波を下方へ放射する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車輪が路面を転動することにより走行する車両に適用され、
前記車両は、同車両の最下部を構成し、かつ前記車輪の前記路面に対する接地箇所よりも上方に配置された車両下部部品を備え、
前記車両下部部品は、前記路面に対向する底壁部を備え、
通電により振動する加振器が前記底壁部に対し上方から取り付けられ、
前記底壁部の少なくとも前記加振器の周辺部分には、前記底壁部を厚み方向に貫通する孔が設けられておらず、
前記加振器の振動を前記底壁部に伝播して前記底壁部を振動させることで、前記底壁部の振動に伴い発生する音波を下方へ放射する、車両の音出力装置。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記車両下部部品は、空間を有するとともに、前記空間を取り囲む外殻部材を備え、
前記外殻部材の一部は前記底壁部により構成され、
前記底壁部は前記空間に面しており、
前記加振器は前記空間に配置され、かつ前記底壁部に取り付けられている、請求項1に記載の車両の音出力装置。
【請求項3】
前記車両下部部品は、前記空間を有し、かつ前記空間にバッテリーが収容されるバッテリーケースである、請求項2に記載の車両の音出力装置。
【請求項4】
前記加振器の外殻部分は、密閉構造のケースにより構成されており、
前記車両下部部品は、前記空間にオイルが貯留されるオイルパン、又は前記空間に燃料が貯留される燃料タンクである、請求項2に記載の車両の音出力装置。
【請求項5】
前記車両下部部品は、前記空間を排気の通路として有するマフラーである、請求項2に記載の車両の音出力装置。
【請求項6】
前記車両下部部品は、前記車両の走行に伴い前記路面との間に生ずる空気の流れを整流するアンダーカバーである、請求項1に記載の車両の音出力装置。
【請求項7】
前記車両下部部品は車体のフロアパネルである、請求項1に記載の車両の音出力装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の音出力装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
音波を放射することにより、車の接近を周囲へ報知するための音出力装置として、例えば、特許文献1に記載された通報装置がある。この通報装置では、車両に搭載されたスピーカーで音波を発生する。スピーカーは、音波を発生させる振動膜と、振動膜を振動させる駆動部とを備えている。振動膜の振動により発生された音波は空気を伝播し、車両のアンダーパネルに開けられた通過孔を通過することで、車両の下方へ放射される。放射された音波は路面で反射されることにより拡散される。この音波により、車両の周囲の人は、車両が接近していることに気付かされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-183772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記従来の音出力装置では、音波を通過させるために設けられた通過孔が、車両下方からの泥、水等の通過孔にもなり得る。音波の経路の一部を構成する通過孔が泥によって詰まった場合には、スピーカーで発生された音波の通過が妨げられる。音波がアンダーパネルよりも下方へ放射されにくくなる。泥、水等が通過孔を通ってアンダーパネル上に侵入した場合には、スピーカーが泥、水等を被って、適正に音波を発生できなくなるおそれがある。
【0005】
また、スピーカーで発生された音波を通過孔に導き、かつ音波を通過孔から放射させるための経路を車両下部部品に新たに設定するのは、煩雑である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための車両の音出力装置の各態様を記載する。
[態様1]車輪が路面を転動することにより走行する車両に適用され、前記車両は、同車両の最下部を構成し、かつ前記車輪の前記路面に対する接地箇所よりも上方に配置された車両下部部品を備え、前記車両下部部品は、前記路面に対向する底壁部を備え、通電により振動する加振器が前記底壁部に対し上方から取り付けられ、前記底壁部の少なくとも前記加振器の周辺部分には、前記底壁部を厚み方向に貫通する孔が設けられておらず、前記加振器の振動を前記底壁部に伝播して前記底壁部を振動させることで、前記底壁部の振動に伴い発生する音波を下方へ放射する、車両の音出力装置。
【0007】
上記の構成によれば、通電により加振器が振動すると、その振動は、車両の最下部を構成する車両下部部品の底壁部に伝播される。底壁部が振動することで音波が発生される。音波は、下方へ放射されて路面で反射されることで拡散される。この音波により、車両の周囲の人は、車両が接近していることに気付かされる。
【0008】
また、上記の構成によれば、加振器により底壁部が振動されることで音波が発生される。発生された音波が底壁部から放射される。そのため、加振器及び底壁部の間にも、底壁部よりも下側にも音波の経路を新たに設ける必要がない。
【0009】
底壁部の少なくとも加振器の周辺部分には、下方からの泥、水等の通過する孔がない。そのため、音波の経路の一部に泥、水等が詰まること起こりにくい。また、少なくとも加振器の周辺では、底壁部よりも下方の泥、水等が、その底壁部を通過して、底壁部よりも上側へ侵入することが、底壁部によって規制される。加振器が泥、水等を被って、作動に支障を来すことが起こりにくい。
【0010】
[態様2]前記車両下部部品は、空間を有するとともに、前記空間を取り囲む外殻部材を備え、前記外殻部材の一部は前記底壁部により構成され、前記底壁部は前記空間に面しており、前記加振器は前記空間に配置され、かつ前記底壁部に取り付けられている、[態様1]に記載の車両の音出力装置。
(【0011】以降は省略されています)

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