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公開番号
2025164953
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-30
出願番号
2025144961,2022054323
出願日
2025-09-01,2022-03-29
発明の名称
エアバッグ
出願人
豊田合成株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B60R
21/235 20060101AFI20251023BHJP(車両一般)
要約
【課題】リサイクル利用が容易で、かつ、膨張時のガス漏れを抑制可能なエアバッグを提供すること。
【解決手段】マルチフィラメントを原糸6として織成した基布5を所定形状に裁断し、縁部相互を縫合糸を用いて縫着させることにより、袋状に形成されるエアバッグ。基布における所定箇所に、基布における糸目間の目開きの発生を抑制可能な粒子を付着させる構成とされる。粒子12が、粒子径を、マルチフィラメントを構成しているフィラメント6aの外径寸法と略同等かそれ以下に、設定されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
マルチフィラメントを原糸として織成した基布を所定形状に裁断し、縁部相互を縫合糸を用いて縫着させることにより、袋状に形成されるエアバッグであって、
前記基布における所定箇所に、前記基布における糸目間の目開きの発生を抑制可能な粒子を付着させる構成とされ、
該粒子が、粒子径を、前記マルチフィラメントを構成しているフィラメントの外径寸法と略同等かそれ以下に、設定されるとともに、前記基布に対する付着量を、前記基布における前記粒子を付着させた所定箇所の重量に対して1~35重量%の範囲内に設定されていることを特徴とするエアバッグ。
続きを表示(約 250 文字)
【請求項2】
前記粒子が、金属粉、ケイ素粉、合成樹脂製の粉体、あるいは、滑石粉末のいずれか1つを含む構成とされていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ。
【請求項3】
前記粒子は、前記基布において、前記縫合糸を用いて形成される縫合部位周縁の領域に、付着されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ。
【請求項4】
前記粒子は、前記基布の水洗時に前記基布から離脱可能に、前記基布に付着されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチフィラメントを原糸として織成した基布を所定形状に裁断し、縁部相互を縫合糸を用いて縫着させることにより、袋状に形成されるエアバッグに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、エアバッグ用の基布としては、マルチフィラメントを原糸として平織り等によって織成した織布が使用されているが、このような織布を使用したエアバッグでは、膨張時において負荷が生じると、糸目がずれるようにして、糸目間に隙間が生じやすく(目開きが発生しやすく)、糸目間の隙間からのガス漏れが避けられなかった。そのため、このようなガス漏れの発生を抑制するために、エアバッグ用の基布として、織布の表面に、コート剤としてシリコン樹脂を塗布したシリコンコート布が、使用されていた。
【0003】
このようなシリコンコート布は、そのままではリサイクル不能である。昨今では、シリコンコート布を使用したエアバッグのリサイクル性を向上させるために、廃車時等において、エアバッグスクラップ布から、シリコン塗膜を除去して、基材を構成しているポリアミド繊維と分離させ、基材をリサイクル使用することが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-180413公報
特開2018-172618公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1に記載の方法では、エアバッグスクラップ布をアルカリ液に浸漬させて、スクラップ布からシリコン塗膜を剥離させることにより、シリコン塗膜とポリアミド繊維とを分離させることから、アルカリ液の廃液処理が必要となって、環境への負荷が高かった。また、上記特許文献2に記載の方法では、エチレングリコール溶液にエアバッグスクラップ布を浸漬させて高温加熱することにより、基材を構成しているポリアミド繊維をエチレングリコール溶液に溶解させて、シリコン塗膜と分離させることから、回収したポリアミド樹脂の分子量が低下してしまい、エアバッグ用基布として再利用するのは困難であった。
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、リサイクル利用が容易で、かつ、膨張時のガス漏れを抑制可能なエアバッグを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るエアバッグは、マルチフィラメントを原糸として織成した基布を所定形状に裁断し、縁部相互を縫合糸を用いて縫着させることにより、袋状に形成されるエアバッグであって、
基布における所定箇所に、基布における糸目間の目開きの発生を抑制可能な粒子を付着させる構成とされ、
粒子が、粒子径を、記マルチフィラメントを構成しているフィラメントの外径寸法と略同等かそれ以下に、設定されるとともに、基布に対する付着量を、基布における粒子を付着させた所定箇所の重量に対して1~35重量%の範囲内に設定されていることを特徴とする。
【0008】
本発明のエアバッグでは、基布の所定箇所に、粒子を付着させる構成とされ、この粒子は、粒子径を、基布を構成するマルチフィラメントにおけるフィラメントの外径寸法と略同等かそれ以下に設定されていることから、付着時に、マルチフィラメントからなる原糸間のみならず、マルチフィラメントを構成しているフィラメント間に容易に侵入させることができる。そのため、原糸におけるフィラメント間や糸目間に進入した粒子が、楔のように作用して、基布に、糸目間をずらすような目開きが発生することを、的確に抑制することができる。その結果、ガス漏れの発生を抑制して、エアバッグを迅速に膨張させることができる。また、粒子は、単に基布に付着していることから、エアバッグ自体を振ったり叩いたりし、あるいは、エアバッグを掃除機等で吸引したり、水洗したりすることによって、基布から容易に除去することもできる。また、本発明のエアバッグでは、粒子の基布に対する付着量が、基布における粒子を付着させた所定箇所の重量に対して1~35重量%の範囲内に設定されていることから、粒子の基布への付着量が適切となり、基布への糸目間をずらすような目開きの発生を、的確に抑制でき、また、粒子を付着させた基布の剛軟度が高くなりすぎることを抑制できる。
【0009】
したがって、本発明のエアバッグでは、リサイクル利用が容易で、かつ、膨張時のガス漏れを抑制することができる。
【0010】
具体的には、本発明のエアバッグにおいて、粒子として、金属粉、ケイ素粉、合成樹脂製の粉体、あるいは、滑石粉末のいずれか1つを含むものを使用すれば、長期間車両に搭載していても、気象条件等によって粒子が変質し難く、エアバッグの膨張時には、粒子によって、基布に目開きが生ずることを的確に抑制可能となって、好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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