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公開番号2025174602
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-28
出願番号2024081080
出願日2024-05-17
発明の名称ブリスタパック付き移注具
出願人ニプロ株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類A61J 1/20 20060101AFI20251120BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】移注具を用いた薬剤の調整作業の手間が軽減可能なブリスタパック付き移注具を提供する。
【解決手段】ブリスタパック付き移注具1は、本体部110およびチップ装着部130を含む移注具100と、容器本体210および蓋体220を含むブリスタパック200とを備える。容器本体210に設けられた収容室213は、チップ装着部130を収容する第1収容空間SP1と、本体部110を収容する第2収容空間SP2とを含む。第2収容空間SP2を規定する部分の容器本体210の周壁部212には、本体部110の軸方向と交差する方向において本体部110を挟み込んで保持するための係合部217が設けられ、移注具100の容器本体210による保持は、当該係合部217による挟み込みのみによって行なわれる。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
シリンジに対してバイアルを接続する際に使用される移注具と、
内部に収容室を有し、使用前の前記移注具を前記収容室に収容してなるブリスタパックとを備えたブリスタパック付き移注具であって、
前記移注具は、天板部および側板部を有するキャップ状の本体部と、前記側板部が位置する側に向けて前記天板部から突設された穿刺針と、前記側板部が位置する側とは反対側に向けて前記天板部から突設されたチップ装着部とを有し、
前記ブリスタパックは、底壁部および周壁部を有するカップ状の容器本体と、前記容器本体の開口端を閉塞する蓋体とを有し、
前記収容室は、前記チップ装着部を収容する第1収容空間と、前記本体部および前記穿刺針を収容する第2収容空間とを含み、
前記第1収容空間は、前記底壁部と前記周壁部の前記底壁部寄りの部分とによって規定され、
前記第2収容空間は、前記周壁部のうちの前記第1収容空間を規定する部分よりも前記開口端寄りの部分によって規定され、
前記本体部の軸方向と交差する方向において前記本体部を挟み込んで保持するための係合部が、前記第2収容空間を規定する部分の前記周壁部に設けられることにより、使用前の前記移注具の前記容器本体による保持が、当該係合部による挟み込みのみによって行なわれている、ブリスタパック付き移注具。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記係合部が、前記側板部のうちの前記本体部の軸方向における前記チップ装着部側の端部に対向する部分の前記周壁部のみに設けられている、請求項1に記載のブリスタパック付き移注具。
【請求項3】
前記係合部が、前記本体部の軸方向と交差する方向のうちの一方向において前記本体部を挟み込む一対の突起部を含み、
前記一対の突起部が、前記本体部の軸線を間に挟む前記周壁部の対向部分に設けられている、請求項1に記載のブリスタパック付き移注具。
【請求項4】
前記第2収容空間を規定する部分であってかつ前記係合部が設けられていない部分の前記周壁部に、前記周壁部と前記本体部との間の隙間を減じることで前記本体部の傾倒を制限するガイド部が設けられている、請求項1に記載のブリスタパック付き移注具。
【請求項5】
前記容器本体が、前記周壁部に複数の段差部が設けられた中空略錐台状の形状を有し、
前記複数の段差部が設けられた部分の前記周壁部から前記容器本体の軸方向に向けて突出する複数の中空柱状部が、前記周壁部の周方向に沿って点列状に設けられている、請求項1に記載のブリスタパック付き移注具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ブリスタパックおよびこれに封入された移注具を含むブリスタパック付き移注具に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
患者等に投与する薬剤を調製する目的で、乾燥薬剤等が封入されたバイアルに蒸留水や生理食塩水、ブドウ糖液等の液剤が注入されることにより、バイアルの内部においてそれらの混合(溶解・懸濁等)が行なわれる場合がある。混合後の液状の薬剤は、バイアルからシリンジへと移し替えられた後に、当該シリンジを用いて患者へと投与される。
【0003】
このような薬剤の調製を容易化する観点から、シリンジに対するバイアルの接続を可能にする補助用具としての移注具が普及している。移注具は、乾燥薬剤等が封入されたバイアルと、予め液剤が充填されたシリンジ(いわゆるプレフィルドシリンジ)とのそれぞれに取付けられることにより、これらシリンジおよびバイアルの接続を中継する。使用に際しては、移注具によってシリンジとバイアルとが接続された状態とし、当該状態において薬剤の調整および移注(すなわち移し替え)が行なわれる。
【0004】
この種の移注具が開示された文献としては、たとえば特開2004-97253号公報(特許文献1)がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-97253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
移注具は、衛生上の観点から、保管や移送に際してこれが汚染されることを防止する目的で、個別に包装体によって包装されることが一般的である。包装体としては、開封作業の容易化の観点等から、近年においてはブリスタパックが使用される場合がある。
【0007】
ここで、ブリスタパックの内部に移注具を単に収容したのみでは、ブリスタパックの内部において移注具の位置が定まらないため、その使用に際しては、移注具をブリスタパックから取り出した後にこれをバイアル等に取付ける必要が生じる。そのため、薬剤の調製作業が繁雑になってしまう問題が発生する。
【0008】
したがって、本発明は、上述した問題に鑑みてなされてものであり、移注具を用いた薬剤の調整作業の手間が軽減可能なブリスタパック付き移注具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に基づくブリスタパック付き移注具は、シリンジに対してバイアルを接続する際に使用される移注具と、内部に収容室を有し、使用前の上記移注具を上記収容室に収容してなるブリスタパックとを備えてなるものである。上記移注具は、天板部および側板部を有するキャップ状の本体部と、上記側板部が位置する側に向けて上記天板部から突設された穿刺針と、上記側板部が位置する側とは反対側に向けて上記天板部から突設されたチップ装着部とを有している。上記ブリスタパックは、底壁部および周壁部を有するカップ状の容器本体と、上記容器本体の開口端を閉塞する蓋体とを有している。上記収容室は、上記チップ装着部を収容する第1収容空間と、上記本体部および上記穿刺針を収容する第2収容空間とを含んでいる。上記第1収容空間は、上記底壁部と上記周壁部の上記底壁部寄りの部分とによって規定されており、上記第2収容空間は、上記周壁部のうちの上記第1収容空間を規定する部分よりも上記開口端寄りの部分によって規定されている。上記本発明に基づくブリスタパック付き移注具にあっては、上記本体部の軸方向と交差する方向において上記本体部を挟み込んで保持するための係合部が、上記第2収容空間を規定する部分の上記周壁部に設けられることにより、使用前の上記移注具の上記容器本体による保持が、当該係合部による挟み込みのみによって行なわれている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、移注具を用いた薬剤の調整作業の手間が軽減可能なブリスタパック付き移注具を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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