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公開番号2025164097
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-30
出願番号2024067865
出願日2024-04-19
発明の名称冷却発熱兼用衣服
出願人山真製鋸株式会社
代理人個人,個人
主分類A41D 13/005 20060101AFI20251023BHJP(衣類)
要約【課題】高温環境と寒冷環境のいずれの環境でも、それぞれの効能が十分に発揮されて快適に着用できる冷却発熱兼用衣服の提供。
【解決手段】冷却発熱兼用ベスト1は、冷却ベストとして着用する場合には、固化させた冷却ライナー59を取付ける。冷却ライナー59は交換していけば、冷却機能がずっと維持されることになる。また、薄着仕様なので、インナーとして着用して、その上に保護ジャケットを羽織ったり、ハーネスを装着できる。更に通常のリュックを背負うことができ、その場合には冷却ライナー59が身体側と密着するので、背中の冷却効果が増す。断熱ポケット17内は、ハイドレーションシステム71の補給袋(水袋)73を収容できる。保冷材77も入れておけば、長時間にわたって冷たく保持される。防寒ベストとして着用する場合には、電熱シート45を発熱させる。また、断熱ポケット17内に温かい飲み物を入れておけば、その温かさは保持される。通常のリュックとして利用することもできる。
【選択図】 図5
特許請求の範囲【請求項1】
上着本体と、前記上着本体の後身ごろの裏地と表地の間に前記表地側から出入れ自在に設けられた断熱ポケットと、前記後身ごろ側では前記裏地と前記断熱ポケットのポケット生地との間に設けられ、前記上着本体の前身ごろ側では前記裏地と前記表地との間に設けられた電熱シートを備え、
前記上着本体の後身ごろの裏地には、平坦状フィルムと凹凸状フィルムとが接合されて、前記凹凸状フィルムの凹面と前記平坦状フィルムで囲まれた収容部に熱を吸収して固相から液相に変化する相変化部材が封入されてなる折畳み可能な冷却ライナーが、前記裏地に対して前記平坦状フィルム側を重ねて着脱自在に一体化されていることを特徴とする冷却発熱兼用衣服。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
請求項1に記載した冷却発熱兼用衣服において、
断熱ポケットは前身ごろと後身ごろの間で開口しており、前記断熱ポケットにハイドレーションシステムの補給袋が収容されると、前記開口から前記補給袋に接続されたホースが引き出されることを特徴とする冷却発熱兼用衣服。
【請求項3】
請求項2に記載した冷却発熱兼用衣服において、
断熱ポケットの内部にはシート状の保冷材が収容可能なネット生地のパッチポケットが設けられていることを特徴とする冷却発熱兼用衣服。
【請求項4】
請求項3に記載した冷却発熱兼用衣服において、
後身ごろの裏地側の断熱ポケットのポケット生地と前身ごろの表地が縫着されて一体化されており、その間に、電熱シートどうしを電気的に接続する導線が通されていることを特徴とする冷却発熱兼用衣服。
【請求項5】
請求項4に記載した冷却発熱兼用衣服において、
前身ごろは表地と裏地の間にポケット生地が介装されて表地側に開口する内ポケットが設けられており、電熱シートの導線が前記内ポケットに形成された挿通穴から引きだされており、その先端はUSB端子になっていることを特徴とする冷却発熱兼用衣服。
【請求項6】
請求項5に記載した冷却発熱兼用衣服において、
ポケット生地に導線と電気的に接続された電源ボタンが取付けられており、ポケット内に差し入れた手による操作が可能になっていることを特徴とする冷却発熱兼用衣服。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載した冷却発熱兼用衣服において、
上着本体がベスト仕様で構成されていることを特徴とする冷却発熱兼用衣服。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、高温環境と寒冷環境それぞれの環境において使い分けられる冷却発熱兼用衣服に関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
夏場等の高温環境下での作業では汗をかき易く、熱中症になり易い。これを防止するために、特許文献1に記載のように、ファンの回転で空気を外側から取込み、身体と衣服との間を流れる気流を強制的に形成することにより、身体の表面から出る汗の気化を促進させて身体から熱を奪うようになっている冷却衣服が提案されている。
また、冬場等の寒冷環境下での作業では、体温が低下しないように末梢血管の収縮や寒冷ふるえなどの体温調節反応が起こり、それに付随して、血圧が上昇したり、筋肉の動きが悪くなり、手作業がしにくくなったり、排尿の回数が増えて気づかないうちに脱水が進行したりする。これを防止するために、特許文献2に記載のように、衣服に電熱部品を取付け、その電熱部品の発する熱により、当該衣服を温める防寒衣服が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-132040号公報
実用新案登録第3229950号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような衣服は冷却用と防寒用とそれぞれ専用の用途にカスタマイズされており、一年を通して使用しようとすると、冷却衣服と防寒衣服をそれぞれ用意しておく必要があり、最近では業務用だけでなく、日常生活での個人的使用も増えてきていることから、使い勝手の点から改良の余地がある。
また、高温環境下に長時間いる場合には、熱中症対策として身体を外側から常時冷やせるだけでなく、水分を適宜補給できることが望ましい。
更に、建設工事の現場作業等、作業内容や作業状況によっては、安全を考慮して、保護ジャケットを着用しなければならない。また、高所作業の場合にはハーネスを装着しなければならない。個人的使用でも、リュックなどを背負う場合もある。そのため、薄着仕様にしたものがあると都合が良い。
【0005】
本発明は上記従来の問題点に着目して為されたものであり、高温環境と寒冷環境のいずれの環境でも、状況に応じて、それぞれの効能が十分に発揮されて快適に着用できる、新規且つ有用な冷却発熱兼用衣服を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記課題を解決するために為されたものであり、上着本体と、前記上着本体の後身ごろの裏地と表地の間に前記表地側から出入れ自在に設けられた断熱ポケットと、前記後身ごろ側では前記裏地と前記断熱ポケットのポケット生地との間に設けられ、前記上着本体の前身ごろ側では前記裏地と前記表地との間に設けられた電熱シートを備え、
前記上着本体の後身ごろの裏地には、平坦状フィルムと凹凸状フィルムとが接合されて、前記凹凸状フィルムの凹面と前記平坦状フィルムで囲まれた収容部に熱を吸収して固相から液相に変化する相変化部材が封入されてなる折畳み可能な冷却ライナーが、前記裏地に対して前記平坦状フィルム側を重ねて着脱自在に一体化されていることを特徴とする冷却発熱兼用衣服である。
【0007】
好ましくは、断熱ポケットは前身ごろと後身ごろの間で開口しており、前記断熱ポケットにハイドレーションシステムの補給袋が収容されると、前記開口から前記補給袋に接続されたホースが引き出される。
好ましくは、断熱ポケットの内部にはシート状の保冷材が収容可能なネット生地のパッチポケットが設けられている。
好ましくは、後身ごろの裏地側の断熱ポケットのポケット生地と前身ごろの表地が縫着されて一体化されており、その間に、電熱シートどうしを電気的に接続する導線が通されている。
好ましくは、前身ごろは表地と裏地の間にポケット生地が介装されて表地側に開口する内ポケットが設けられており、電熱シートの導線が前記内ポケットに形成された挿通穴から引きだされており、その先端はUSB端子になっている。
好ましくは、ポケット生地に導線と電気的に接続された電源ボタンが取付けられており、ポケット内に差し入れた手による操作が可能になっている。
好ましくは、上着本体がベスト仕様で構成されている。
【発明の効果】
【0008】
本発明の冷却発熱兼用衣服は、高温環境と寒冷環境のいずれの環境でも、状況に応じて、それぞれの効能が十分に発揮されて快適に着用できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施の形態に係る冷却発熱兼用ベストの前身ごろを開いて平面状に展開した状態を外側から示した図である。
図1の冷却発熱兼用ベストからハイドレーションシステムが取り外された状態を示した図である。
図1の冷却発熱兼用ベストを内側から示した図、及び冷却ライナーの一部拡大断面図である。
図3から冷却ライナーを取り外した状態を示した図である。
図4から裏地を透明化した状態を示した図、及びその左前身ごろの電熱シートとクッションシートの一部破断図である。
図5の後身ごろ側の切欠き展開図である。
図3の冷却ライナーの折畳み状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施の形態に係る冷却発熱兼用衣服を図面にしたがって説明する。
図1~図5に示すように、冷却発熱兼用衣服は上着の一種であるベスト型の冷却発熱兼用ベスト1になっており、上着本体としてのベスト本体3の後身ごろ5と左右の前身ごろ7、9とは肩部分を介して連なっている。表地11はナイロン、ポリエステル等の合成繊維のハリの有る生地で構成されており、裏地13はポリエステル等の合成繊維がメッシュ状に編み込まれた通気性の良い柔軟な生地で構成されている。いずれも黒色で特に表地11は遮光仕様になっている。表地11と裏地13がそれぞれの輪郭縁で縫着されて一体化している。なお、裏地13は一枚の布地が連続しているが、表地11は肩部分で分離している。
(【0011】以降は省略されています)

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