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公開番号2025158448
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-17
出願番号2024060990
出願日2024-04-04
発明の名称電池モジュール
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H01M 10/6551 20140101AFI20251009BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電池セルを端子側から冷却する冷却器を用いる際に電池セルの冷却性を確保すること。
【解決手段】電池モジュールにおいて、隣り合う電池セルの端子同士を電気的に接続する導電部材と、導電部材を介して電池セルの端子を冷却する絶縁性の冷却器と、導電部材と冷却器との間に介在し、端子の熱を冷却器に伝える伝熱部材と、を備え、導電部材は、伝熱部材と面接触する導電側凸部を有し、伝熱部材は、第1放熱部および第2放熱部から下方に突出する伝熱側凸部を有し、伝熱側凸部と導電側凸部とは面接触した状態で接合されており、伝熱側凸部は、S字形状に形成されて上下方向に変形可能な変形部を含み、変形部は、伝熱部が導電側凸部と面接触した状態かつ第1放熱部および第2放熱部が冷却器と面接触した状態を維持するように伝熱部の上下方向変位を許容するように変形する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の電池セルが積層された積層体と、
前記積層体の積層方向において隣り合う前記電池セルの端子同士を電気的に接続する板状の導電部材と、
前記導電部材の上方に配置され、前記導電部材を介して前記電池セルの端子を冷却する絶縁性の冷却器と、
前記導電部材と前記冷却器との間に介在し、前記端子の熱を前記冷却器に伝える伝熱部材と、
を備え、
前記導電部材は、
前記端子同士のうちの一方に接続される第1接続部と、
前記端子同士のうちの他方に接続される第2接続部と、
前記第1接続部と前記第2接続部との間を繋ぎ、前記第1接続部および前記第2接続部から上方に突出して前記伝熱部材と面接触する導電側凸部と、を有し、
前記伝熱部材は、
それぞれに前記積層方向の異なる位置で前記冷却器と面接触する第1放熱部および第2放熱部と、
前記第1放熱部と前記第2放熱部との間を繋ぎ、前記第1放熱部および前記第2放熱部から下方に突出する伝熱側凸部と、を有し、
前記伝熱側凸部と前記導電側凸部とは面接触した状態で接合されており、
前記伝熱側凸部は、
前記導電側凸部と面接触する伝熱部と、
前記伝熱部と前記第1放熱部との間、および前記伝熱部と前記第2放熱部との間でS字形状に形成され、上下方向に変形可能な変形部と、を含み、
前記変形部は、前記伝熱部が前記導電側凸部と面接触した状態かつ前記第1放熱部および前記第2放熱部が前記冷却器と面接触した状態を維持するように前記伝熱部の上下方向変位を許容するように変形する
ことを特徴とする電池モジュール。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記導電側凸部は、前記第1接続部および前記第2接続部の積層方向変位を許容するように変形するとともに、前記伝熱部材と面接触する部位が前記第1接続部および前記第2接続部に対して上下方向に変位することを許容するように変形し、
前記変形部は、前記導電側凸部が変形した際に前記導電部材から作用される荷重の変化に応じて前記伝熱部の上下方向位置が変位するように変形する
ことを特徴とする請求項1に記載の電池モジュール。
【請求項3】
前記導電側凸部は、
前記積層方向に沿って延在して前記伝熱部材と面接触する平板部と、
前記第1接続部と前記平板部との間で前記積層方向に対して傾斜した第1傾斜部と、
前記第2接続部と前記平板部との間で前記積層方向に対して傾斜した第2傾斜部と、を含む
ことを特徴とする請求項2に記載の電池モジュール。
【請求項4】
前記冷却器は、前記積層方向に延在し、
前記第1放熱部は、前記伝熱側凸部よりも前記積層方向の一方側で前記冷却器に接合され、
前記第2放熱部は、前記伝熱側凸部よりも前記積層方向の他方側で前記冷却器に接合されている
ことを特徴とする請求項3に記載の電池モジュール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電池モジュールに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の電池セルが積層した電池モジュールの冷却装置として、電池セルの端子に接続されたバスバを冷却する冷却器を備えることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-009220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の構成では、電池セルの膨張や収縮によって電池セルの厚みが変化した場合、バスバが変形して電池セルの端子が積層方向に変位することが可能である。しかしながら、特許文献1に記載の構成ではバスバが変形する際に冷却器は変形も変位もしないため、バスバの変形によってバスバが冷却器から離れてしまい、電池セルの冷却性が低下する虞がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、電池セルを端子側から冷却する冷却器を用いる際に電池セルの冷却性を確保することができる電池モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、複数の電池セルが積層された積層体と、前記積層体の積層方向において隣り合う前記電池セルの端子同士を電気的に接続する板状の導電部材と、前記導電部材の上方に配置され、前記導電部材を介して前記電池セルの端子を冷却する絶縁性の冷却器と、前記導電部材と前記冷却器との間に介在し、前記端子の熱を前記冷却器に伝える伝熱部材と、を備え、前記導電部材は、前記端子同士のうちの一方に接続される第1接続部と、前記端子同士のうちの他方に接続される第2接続部と、前記第1接続部と前記第2接続部との間を繋ぎ、前記第1接続部および前記第2接続部から上方に突出して前記伝熱部材と面接触する導電側凸部と、を有し、前記伝熱部材は、それぞれに前記積層方向の異なる位置で前記冷却器と面接触する第1放熱部および第2放熱部と、前記第1放熱部と前記第2放熱部との間を繋ぎ、前記第1放熱部および前記第2放熱部から下方に突出する伝熱側凸部と、を有し、前記伝熱側凸部と前記導電側凸部とは面接触した状態で接合されており、前記伝熱側凸部は、前記導電側凸部と面接触する伝熱部と、前記伝熱部と前記第1放熱部との間、および前記伝熱部と前記第2放熱部との間でS字形状に形成され、上下方向に変形可能な変形部と、を含み、前記変形部は、前記伝熱部が前記導電側凸部と面接触した状態かつ前記第1放熱部および前記第2放熱部が前記冷却器と面接触した状態を維持するように前記伝熱部の上下方向変位を許容するように変形することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明では、電池セルを端子側から冷却する冷却器を用いる際に電池セルの冷却性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態における電池モジュールを模式的に示す図である。
電池モジュールを上方から見た場合を模式的に示す図である。
図2のA-A線断面を含む構造を模式的に示す図である。
図2のB-B線断面を含む構造を模式的に示す図である。
導電部材を説明するための図である。
伝熱部材を説明するための図である。
導電部材と伝熱部材との接触状態を説明するための図である。
(a)は伝熱部材が変形していない基準状態を説明するための図であり、(b)は伝熱部材が変形した第1変形状態を説明するための図であり、(c)は伝熱部材が変形した第2変形状態を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態における電池モジュールについて具体的に説明する。なお、本発明は以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
【0010】
図1は、実施形態における電池モジュールを模式的に示す図である。電池モジュール1は、複数の電池セル2と、導電部材3と、伝熱部材4と、冷却器5とを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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