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公開番号2025153108
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024055402
出願日2024-03-29
発明の名称ブラシ用毛材
出願人東レ・モノフィラメント株式会社
代理人個人
主分類A46D 1/05 20060101AFI20251002BHJP(ブラシ製品)
要約【課題】少ない力でも狙った箇所へ効率よく応力を伝えることが可能なブラシ用毛材。
【解決手段】繊維軸方向に延在する海相と島相とを有する樹脂組成物からなり、繊維軸方向に一定の繊維径および断面形状を有する等断面部と前記等断面部の少なくとも一端から延びかつ繊維径が漸減するテーパー部とを有する形状のブラシ用毛材であって、繊維軸と直交する断面において、繊維の中心を原点とし、繊維の外周を100%の位置としたとき、島相は半径方向の10%以上90%以下の範囲にのみ存在し、テーパー部に表出した島相が形成する表面の少なくとも一部は、海相が形成するテーパー形状をなす表面よりも繊維の中心に向かう方向に凹部を形成している、ブラシ用毛材。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
繊維軸方向に延在する海相と島相とを有する樹脂組成物からなり、繊維軸方向に一定の繊維径および断面形状を有する等断面部と前記等断面部の少なくとも一端から延びかつ繊維径が漸減するテーパー部とを有する形状のブラシ用毛材であって、繊維軸と直交する断面において、繊維の中心を原点とし、繊維の外周を100%の位置としたとき、島相は半径方向の10%以上90%以下の範囲にのみ存在し、テーパー部に表出した島相が形成する表面の少なくとも一部は、海相が形成するテーパー形状をなす表面よりも繊維の中心に向かう方向に凹部を形成している、ブラシ用毛材。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
繊維中心を原点とし、繊維の外周を100%の位置としたとき、半径方向の10%以上90%以下の範囲内において、繊維軸と直交する断面の面積のうち島相が5%以上100%以下を占有している、請求項1に記載のブラシ用毛材。
【請求項3】
テーパー長が、3mm以上20mm以下であり、テーパー部に表出した島相内に、面積が1μm

以上300μm

以下の凹部を有し、隣接する任意の2つの凹部の外縁が最短となる距離が30μm以下である、請求項1または請求項2に記載のブラシ用毛材。
【請求項4】
凹部において、海相が形成するテーパー形状をなす表面よりも繊維軸中心に向かって凹部の底までの深さが0.5μm以上30μm以下である、請求項1または2に記載のブラシ用毛材。
【請求項5】
糸先端から50~100μmの範囲の糸表面の算術平均粗さRaが3.0μm以下である、請求項1または2に記載のブラシ用毛材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、テーパー部に凹部を局所的に配置したブラシ用毛材に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
ポリエステル系樹脂からなるモノフィラメントは優れた機械的特性を有しているため、生活産業用途から工業用途に至るまで幅広く利用されている。
【0003】
上記のようなブラシ用毛材を用いたブラシ、例えば歯ブラシにおいては、毛先による歯の清掃効果や、被清掃物を傷付けないだけのソフトな触感や歯肉等のマッサージ効果がバランス良く優れていることが望まれ、さらに、毛先による清掃の際の汚れや歯垢の優れた掻き取り性能を有することが望まれる。
【0004】
しかし、ブラシ用毛材が毛先まで単一の材質のモノフィラメントで形成されたものでは、このような要求を満たすことが難しいことがある。すなわち、毛先まで単一の材質のモノフィラメントで形成されたものでは、ブラシ用毛材を太くすることで、ブラシの腰も強くなり歯の平坦面に対する清掃効果や歯肉等のマッサージ効果は高められる一方、歯肉溝等の狭い箇所へ毛先が侵入しにくくなるため汚れや歯垢の掻き取り性能が得られにくく、さらに歯肉等への触感が強くなりすぎ傷を付けやすくなる。逆にブラシ用毛材を細くするだけでは、歯肉溝等の狭い箇所の清掃効果は高められるものの、ブラシ用毛材の腰が全長にわたって弱くなり、歯肉等のマッサージ効果が低下したり、毛材そのものの耐久性が低下したりする。
【0005】
上記について、特に症状が進行している歯周病患者にとっては、症状の悪化を防ぐために口腔内を清潔に保つことが必須であるため、清掃性の優れる毛腰の強い歯ブラシを使用することが望まれる。しかし、毛腰の強い歯ブラシを使用すれば、弱っている歯肉をさらに痛めることから、刺激が少なくかつ清掃性に優れる歯ブラシが求められている。
【0006】
他の分野における清掃用や洗浄用のブラシにおいても、おおむね同様の問題がある。
【0007】
上記対策として特許文献1や2のように、糸表面に凹凸を設けることで、少ない力でも高い清掃性を有する技術が提案されている。
【0008】
特許文献1のように、糸表面全体に凹凸を設けた歯ブラシは、ブラッシング時に凹凸が歯肉と接触しやすく、歯肉を傷付けてしまう。特許文献2のように、テーパー部のみに凹凸を設けた場合は、糸先端部の表面摩擦が高まり清掃性が向上する一方、歯肉溝等の隙間への侵入性が悪くなるため、ブラッシング時に凹凸が歯肉と接触し傷付けてしまう。さらに、糸表面に凹凸を設けた先端部分は、単一の材質のモノフィラメントに比べ脆くなりやすく、耐摩耗性および耐折れ性が悪化するという問題もあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特許4807760号公報
特開2021-065272号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本願発明は上記課題を解決し、従来技術では成し得なかった、ブラッシング時に少ない力でも狙った箇所へ効率よく応力を伝えることが可能となることから、少ない力でも高い清掃性と低刺激性を維持することができ、さらに先端部分の耐摩耗性および耐折れ性に優れるブラシ用毛材の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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