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公開番号
2025098398
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-02
出願番号
2023214499
出願日
2023-12-20
発明の名称
歯ブラシ
出願人
サンスター株式会社
代理人
弁理士法人柳野国際特許事務所
主分類
A46B
5/00 20060101AFI20250625BHJP(ブラシ製品)
要約
【課題】ハンドル体の意匠性に優れ、かつハンドル体の外径を変えずに重心位置を調整することができる歯ブラシ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】毛束が植設されるヘッド部と、該ヘッド部に連設されたハンドル体とを備える歯ブラシであって、前記ハンドル体が、前記ヘッド部と一体成形されるハンドル本体部、及び前記ハンドル本体部の表面の一部又は全部を覆う被覆部で構成され、前記被覆部が融点又はガラス転移点のいずれかが150℃以上の一次成形材料の成形体であり、前記ヘッド部及びハンドル本体部が二次成形樹脂の成形体であることを特徴とする歯ブラシ。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
毛束が植設されるヘッド部と、該ヘッド部に連設されたハンドル体とを備える歯ブラシであって、
前記ハンドル体が、前記ヘッド部と一体成形されるハンドル本体部、及び前記ハンドル本体部の表面の一部又は全部を覆う被覆部で構成され、
前記被覆部が融点又はガラス転移点のいずれかが150℃以上の一次成形材料の成形体であり、
前記ヘッド部及びハンドル本体部が二次成形樹脂の成形体であることを特徴とする歯ブラシ。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記一次成形材料が、ポリカーボネート(PC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、アクリロニトリルスチレン共重合体(AS樹脂)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、金属又は非晶質固体である、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項3】
前記二次成形樹脂がポリエステル系樹脂又はポリアミド系樹脂である、請求項1又は2に記載の歯ブラシ。
【請求項4】
毛束が植設されるヘッド部と、該ヘッド部に連設されたハンドル体とを備える歯ブラシの製造方法であって、
融点又はガラス転移点のいずれかが150℃以上の一次成形材料を用いて前記ハンドル体を構成する被覆部用の一次成形品を成形した後、
前記一次成形品を二次金型内に装着し、二次成形樹脂を前記二次金型の成形空間に注入することで、前記ヘッド部と前記ハンドル体を構成するハンドル本体部とを一体的に二次成形することを特徴とする、歯ブラシの製造方法。
【請求項5】
前記一次成形が、射出成形、インサート成形、ブロー成形、押出成形、金属射出成形及び鋳造からなる群より選ばれる、請求項4に記載の歯ブラシの製造方法。
【請求項6】
前記一次成形材料が、ポリカーボネート(PC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、アクリロニトリルスチレン共重合体(AS樹脂)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、金属又は非晶質固体である、請求項4又は5に記載の歯ブラシの製造方法。
【請求項7】
前記二次成形樹脂が、ポリエステル系樹脂又はポリアミド系樹脂である、請求項4又は5に記載の歯ブラシの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛束が植設されたヘッド部と、該ヘッド部に連設されたハンドル体を備えた歯ブラシに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に示されるように、ヘッド部及びネック部の欠損や折れを防止でき、かつ容易に製造できる歯ブラシを提供することを目的として、植毛面に複数の毛束が植毛されたヘッド部と、該ヘッド部に延設されたネック部と、該ネック部に延設されたハンドル部とを備えるハンドル体を備え、該ハンドル体には、硬質樹脂で構成された基台の表面に、前記ヘッド部の表面積と前記ネック部の表面積との合計の70%以上を覆う軟質樹脂からなる被覆層が形成された歯ブラシが知られている。
【0003】
前記歯ブラシの製造方法としては、例えば、上記ハンドル体の基台を成形し(一次成形)、得られた基台に被覆層を形成する(二次成形)成形工程、次いでヘッド部2に毛束22を植毛する植毛工程とを備える方法が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の歯ブラシの成形方法に準じて、前記硬質樹脂を一次射出して形成した上記ハンドル体の基台の上に、光透過性の軟質樹脂を二次射出して被覆層を成形する場合、基台の反りを防止し、基台を金型内で固定し易くするために、基台の表面に小さな突起(リブ)を設けている。しかしながら、二次成形樹脂の射出圧でも上記ハンドル体の基台が金型内で動かないような位置にリブを調整することは簡単でなく、リブがあることによりハンドル体の意匠性が制限されている問題がある。
また、ハンドル体の基台を一次成形した後、被覆層を二次成形している一般的な二色成形法では、二次金型内に配置された基台の表面に溶融された二次成形樹脂が強く接触すると、その接触部分の基台表面が溶融して厚みが損なわれる現象(いわゆる、肉盗み現象)が生じ、歯ブラシのハンドル体の意匠性に影響を与え、肉盗み現象が大きな場合には、歯ブラシを廃棄する問題がある。
また、歯ブラシの使用感に影響する重心位置の調整は、ヘッド部やハンドル体を構成する樹脂同士の比重に大きな違いがないことから、ハンドル体の形状や直径を変えることで行われているが、把持する部分であるハンドル体の形状や直径も使用感に影響を与えることから、使用感に好適なハンドル体の形状や直径を見出しても、重心位置を適当な位置に調整することは容易とはいえなかった。
【0006】
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、ハンドル体の意匠性に優れ、かつハンドル体の外径を変えずに重心位置を調整することができる歯ブラシ及びその製造方法を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者はかかる現況に鑑み、鋭意検討した結果、ハンドル体の被覆部となる一次成形品を成形した後に、二次成形樹脂を用いてベッド部とハンドル体を構成するハンドル本体部とを一体成形することで、ハンドル体のデザインの選択の幅が広がり、ハンドル本体部にリブを設ける必要がなく、製造時に肉盗み等が生じない成形方法であるために、優れた意匠性を有する歯ブラシが作製でき、かつ、被覆部の直径を変えずにハンドル本体部の基端部方向の長さを調整することで、歯ブラシに重心位置を変更できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち本発明は、以下の発明を包含する。
(1)毛束が植設されるヘッド部と、該ヘッド部に連設されたハンドル体とを備える歯ブラシであって、
前記ハンドル体が、前記ヘッド部と一体成形されるハンドル本体部、及び前記ハンドル本体部の表面の一部又は全部を覆う被覆部で構成され、
前記被覆部が融点又はガラス転移点のいずれかが150℃以上の一次成形材料の成形体であり、
前記ヘッド部及びハンドル本体部が二次成形樹脂の成形体であることを特徴とする歯ブラシ。
(2)前記一次成形材料が、ポリカーボネート(PC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、アクリロニトリルスチレン共重合体(AS樹脂)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、金属又は非晶質固体である、前記(1)に記載の歯ブラシ。
(3)前記二次成形樹脂がポリエステル系樹脂又はポリアミド系樹脂である、前記(1)又は(2)に記載の歯ブラシ。
(4)毛束が植設されるヘッド部と、該ヘッド部に連設されたハンドル体とを備える歯ブラシの製造方法であって、
融点又はガラス転移点のいずれかが150℃以上の一次成形材料を用いて前記ハンドル体を構成する被覆部用の一次成形品を成形した後、
前記一次成形品を二次金型内に装着し、二次成形樹脂を前記二次金型の成形空間に注入することで、前記ヘッド部と前記ハンドル体を構成するハンドル本体部とを一体的に二次成形することを特徴とする、歯ブラシの製造方法。
(5)前記一次成形が、射出成形、インサート成形、ブロー成形、押出成形、金属射出成形及び鋳造からなる群より選ばれる、前記(4)に記載の歯ブラシの製造方法。
(6)前記一次成形材料が、ポリカーボネート(PC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、アクリロニトリルスチレン共重合体(AS樹脂)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、金属又は非晶質固体である、前記(4)又は(5)に記載の歯ブラシの製造方法。
(7)前記二次成形樹脂が、ポリエステル系樹脂又はポリアミド系樹脂である、前記(4)~(6)のいずれかに記載の歯ブラシの製造方法。
【発明の効果】
【0009】
以上にしてなる本発明によれば、ハンドル体の意匠性に優れ、かつ、様々なデザインのハンドル体において把持し易い位置に重心位置が調整された歯ブラシを、効率よく得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の代表的実施形態に係る歯ブラシを示す平面図。
同じく歯ブラシの側面図。
被覆部用の一次成形品M1を示す平面図。
歯ブラシを成形する二次金型71、72を示す縦断面図。
歯ブラシを成形する二次金型71、72に、一次成形品M1を装着した状態を示す縦断面図。
一次成形品M1を装着した二次金型71、72に、二次成形樹脂を注入してヘッド部2とハンドル体6を構成するハンドル本体部7とを一体的に二次成形させた状態を示す縦断図。
一次成形品M1aを装着した二次金型71、72に、二次成形樹脂を注入してヘッド部2とハンドル体6を構成するハンドル本体部7とを一体的に二次成形させた状態を示す縦断図。
実施例2で作製された歯ブラシ1bの側面図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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