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公開番号
2025065856
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-22
出願番号
2023175344
出願日
2023-10-10
発明の名称
歯ブラシ
出願人
エビス株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A46D
1/00 20060101AFI20250415BHJP(ブラシ製品)
要約
【課題】ポリトリメチレンテレフタレートを主成分とする合成樹脂製のフィラメントを用いた歯ブラシにおいて、十分な歯垢除去力を得られるものとする。
【解決手段】歯ブラシ1は、ポリトリメチレンテレフタレートを主成分とする合成樹脂製のフィラメント10を用いたものであり、フィラメント10を構成する合成樹脂に、炭酸カルシウムが含有されている。この構成によれば、フィラメント10を構成する合成樹脂に炭酸カルシウムを含有させ、これを化学処理することで、フィラメント表面に微細孔が形成される。その結果、フィラメント10が歯面と接触するときの摩擦係数が高くなり、高い歯垢除去力を得ることができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
植毛面に複数の植毛穴が設けられたヘッド部を備え、ポリトリメチレンテレフタレートを主成分とする合成樹脂製のフィラメントの毛束が前記植毛穴に植設された歯ブラシであって、
前記フィラメントを構成する合成樹脂に、炭酸カルシウムが含有されていることを特徴とする歯ブラシ。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
前記炭酸カルシウムは、前記フィラメントを構成する合成樹脂に対して、0.2~0.5%の濃度で添加されていることを特徴とする請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項3】
前記フィラメントは、アルカリ剤を含む薬液に浸漬する化学処理によって形成される凹凸を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の歯ブラシ。
【請求項4】
前記フィラメントは、先端に向かって断面積が減少するテーパー形状部を有することを特徴とする請求項3に記載の歯ブラシ。
【請求項5】
前記テーパー形状部の算術平均表面粗さRaが0.4~0.6μmであることを特徴とする請求項4に記載の歯ブラシ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリトリメチレンテレフタレートを主成分とする合成樹脂製のフィラメントを用いた歯ブラシに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、歯ブラシの毛材には、合成樹脂製のフィラメントが用いられている。また、フィラメントを構成する合成樹脂としては、例えば、ポリアミド系樹脂(6-10ナイロン、10-10ナイロン等)やポリエステル系樹脂(ブチレンテレフタレート(PBT)等)が広く使用されている。
【0003】
ポリアミド系樹脂の6-10ナイロン、10-10ナイロンは、アミド合成に使用されるセバシン酸が、トウゴマから採取できる工業用ヒマシ油を化学的処理して得られるモノマーであることから、植物由来成分を使用した環境配慮素材として知られている。近年の企業活動には、持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)を考慮した製品製造が求められており、環境配慮素材の使用は製品に対する付加価値の向上に寄与する。
【0004】
しかし、フィラメントに、先端に向かって断面積が減少するテーパー形状部を形成しようとする場合、6-10ナイロン、10-10ナイロンは、耐アルカリ性が高く、加水分解され難いので、テーパー形状部を、アルカリ剤を含む薬液に浸漬する化学処理(ケミカルテーパー処理)によって形成することが難しかった。なお、テーパー形状部は、機械的に毛先を研磨する機械加工処理(メカニカルテーパー処理)で形成することもできるが、メカニカルテーパー処理では、毛先バリの安全性担保の作業負担や、研磨粉の集塵設備を設ける必要がある等の理由により、製造コストが増加する虞がある。
【0005】
一方、ポリエステル系樹脂のPBTは、ポリエステルの加水分解による化学処理を施すことで、フィラメントにテーパー形状部を形成することができる。しかしながら、PBTは、植物由来成分を原料としておらず、製品において環境配慮素材の使用を謳うことができない。
【0006】
これに対して、ポリエステル系樹脂のポリトリメチレンテレフタレート(PTT)は、1,3-プロパンジオール(1,3-POD)と、テレフタル酸(又はテレフタル酸ジメチル)とを原料に生成され、1,3-PODはトウモロコシから高収率で製造することができるので、一部ではあるが植物由来成分を使用した環境配慮素材である。また、PTTは、ポリエステル系樹脂なので、化学処理でテーパー形状部を形成することができる。そのため、PTTは、歯ブラシのフィラメントを構成する合成樹脂の原料として注目されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2017-118939号公報
特開2017-140131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、PTTは、奇数のメチレン基(C3)から由来する特異な結晶構造を有しており、結晶内でPTT分子が緩やかな螺旋状に配列されることに起因して、PTTから構成される繊維は、柔軟性が高く、弾性率が低くなる。そのため、PTTを主成分とした合成樹脂でフィラメントを構成した場合、歯ブラシの毛腰が柔らかく、歯垢除去力が低くなってしまう虞がある。しかも、フィラメントにテーパー形状部を形成した場合には、毛腰が更に柔らかくなり、歯垢除去力が低下する。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するものであって、ポリトリメチレンテレフタレートを主成分とする合成樹脂製のフィラメントを用い、十分な歯垢除去力を得られる歯ブラシを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明は、植毛面に複数の植毛穴が設けられたヘッド部を備え、ポリトリメチレンテレフタレートを主成分とする合成樹脂製のフィラメントの毛束が前記植毛穴に植設された歯ブラシであって、前記フィラメントを構成する合成樹脂に、炭酸カルシウムが含有されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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