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公開番号2025162515
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-27
出願番号2025018969
出願日2025-02-07
発明の名称ヘアーブラシ
出願人株式会社徳安
代理人個人
主分類A46D 1/00 20060101AFI20251020BHJP(ブラシ製品)
要約【課題】天然由来のタンパク質を材料として用いており、頭皮に対してソフトな肌触りであって、適度な吸湿性を有し、生体安全性や生体親和性に優れたヘアーブラシを提供する。
【解決手段】ヘアーブラシ10は、先端が細くされた複数の木製のピン11が、木製のブラシ本体12に、幅方向に5列、長さ方向に4列、均等に埋め込まれている。ピン11は丸く尖っており、先端部分にシルクフィブロイン層13が形成されている。シルクフィブロイン層13には防カビ剤及び防腐剤が含有されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
髪をとくための複数のピンと、該ピンが固定されているブラシ本体と、を有するヘアーブラシであって、
該ピンの少なくとも先端部分の表面に天然由来のタンパク質を含有する層が形成されているヘアーブラシ。
続きを表示（約 200 文字）【請求項２】
前記天然由来のタンパク質はシルクに含まれているシルクフィブロイン、セリシン及びケラチンの少なくとも一種である請求項１に記載のヘアーブラシ。
【請求項３】
前記ピンは木質材料からなる請求項１又は２に記載のヘアーブラシ。
【請求項４】
前記天然由来のタンパク質を含有する層には防カビ剤及び／又は防腐剤が含有されている請求項１又は２に記載のヘアーブラシ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、シルクフィブロインやセリシンやケラチンなど、天然由来のタンパク質を利用したヘアーブラシに関し、頭皮に対してソフトな肌触りであって、適度な吸湿性を有し、生体安全性や生体親和性に優れている。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
天然由来のタンパク質は、ポリエチレンやポリプロピレンなどの合成樹脂と比べて適度な吸湿性を有し、生体安全性や生体親和性に優れているという特性を有している。
【０００３】
例えばシルクは手触り、光沢、保湿性、及び強度等、優れた物理特性を有しているとともに、手術用の縫合糸に利用されるなど、生体親和性にも優れている。こうしたシルクの優れた特性を利用する研究が盛んにおこなわれている。
【０００４】
シルクの原料となる蚕の繭糸は、図１に示すように、繊維状のシルクフィブロイン１をセリシン２が取り囲む構造となっており、セリシン２はシルクフィブロイン１からなる繊維を結合する接着剤の役割を担っている。繭糸の製糸工程においてセリシン２は取り除かれ、シルクフィブロイン１からなる繊維が絹糸として利用される。
【０００５】
シルクフィブロインは水に難溶性であるが，高濃度塩水溶液により分子間の水素結合を破壊することで溶解することが可能である。また、シルクフィブロインの塩溶液を水に対して透析することで、シルクフィブロイン水溶液を調製することができる（特許文献１）。
【０００６】
シルクフィブロイン水溶液から得られる再生シルクは、シルクの特徴である独特な力学的特性、優れた生体適合性及び生分解性といった特性を有することから、医療用材料として研究が進められている。
【０００７】
しかしながら、シルクフィブロインの上記優れた特性を利用したヘアーブラシは知られていない。また、シルクフィブロイン以外の天然由来のタンパク質（例えばセリシンやケラチンなど）を素材として用いたヘアーブラシも知られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００８】
特表２００７－５１５３９１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、天然由来のタンパク質を材料として用いており、頭皮に対してソフトな肌触りであって、適度な吸湿性を有し、生体安全性や生体親和性に優れたヘアーブラシを提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本発明のヘアーブラシは、髪をとくための複数のピンと、該ピンが固定されているブラシ本体とを有するヘアーブラシであって、該ピンの少なくとも先端部分の表面に天然由来のタンパク質を含有する層が形成されていることを特徴とする。なお、本明細書におけるヘアーブラシとは、ピンが１列しかない櫛も含むものとする。
（【００１１】以降は省略されています）

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