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公開番号
2025150402
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024051254
出願日
2024-03-27
発明の名称
トンネル覆工型枠のラップ部緩衝構造及びトンネル覆工型枠
出願人
大栄工機株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E21D
11/10 20060101AFI20251002BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約
【課題】型枠体セット時の衝突による覆工コンクリートの端縁の欠けやクラックの発生を有効に低減可能なラップ部緩衝構造及びトンネル覆工型枠を提供する。
【解決手段】本発明のトンネル覆工型枠のラップ部緩衝構造1は、端板12と、第1連結部13と、複数の第1連結孔14と、を有する妻部10と、当接板21と、摺動板22と、第2連結部23と、複数の第2連結孔24と、を有する当接部材20と、先端部31と、基端部32と、緩衝体33と、を有する緩衝部材30と、複数の規制ボルト40と、を備え、緩衝部材30によって、当接部材20を、妻部10に対し、高さ方向かつ長手方向に揺動自在に支持したことを特徴とする。本発明のトンネル覆工型枠Aは、略半筒状の型枠体A2と、型枠体A2の後方の妻部に設けたラップ部緩衝構造1と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
略半筒状の型枠体を備えるトンネル覆工型枠において、前記型枠体の後方の妻部に設けるラップ部緩衝構造であって、
前記型枠体の高さ方向に延在する端板と、前記端板に付設する第1連結部と、前記端板を貫通する複数の第1連結孔と、を有する前記妻部と、
前記型枠体の長手方向に延在する当接板と、前記当接板の前端部から前記高さ方向下方に延在する摺動板と、前記当接板及び/又は前記摺動板に付設する第2連結部と、前記摺動板を連通する複数の第2連結孔と、を有する当接部材と、
前記第2連結部に軸支する先端部と、前記第1連結部に軸支する基端部と、前記先端部と前記基端部の間に介挿する緩衝体と、を有する緩衝部材と、
前記第1連結孔と前記第2連結孔に連通する複数の規制ボルトと、を備え、
前記緩衝部材によって、前記当接部材を、前記妻部に対し、前記高さ方向かつ前記長手方向に揺動自在に支持したことを特徴とする、
ラップ部緩衝構造。
続きを表示(約 580 文字)
【請求項2】
前記端板と前記摺動板の間に介挿するスペーサを備えることを特徴とする、
請求項1に記載のラップ部緩衝構造。
【請求項3】
前記スペーサが、前記規制ボルトのボルト軸に環着した弾性体であることを特徴とする、
請求項2に記載のラップ部緩衝構造。
【請求項4】
前記規制ボルトが、前記端板の前面とボルト頭部又はナットとの間に介挿して前記規制ボルトを前記型枠体の前方に付勢する弾性体を備えることを特徴とする、
請求項1に記載のラップ部緩衝構造。
【請求項5】
前記第1連結孔及び/又は前記第2連結孔が、前記高さ方向に長い長孔であることを特徴とする、
請求項1に記載のラップ部緩衝構造。
【請求項6】
前記第2連結孔が、前記高さ方向に長い長孔であり、
前記規制ボルトが、前記第2連結孔内においてボルト軸に環着したシースパイプを備え、
前記シースパイプの長さが前記摺動板の厚みより大きいことを特徴とする、
請求項1に記載のラップ部緩衝構造。
【請求項7】
略半筒状の型枠体と、
前記型枠体の後方の妻部に設けた請求項1乃至6のいずれか一項に記載のラップ部緩衝構造と、を備えることを特徴とする、
トンネル覆工型枠。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、トンネル覆工型枠のラップ部緩衝構造及びトンネル覆工型枠に関し、特に型枠体セット時の衝突による覆工コンクリートの端縁の欠けやクラックの発生を有効に低減可能なラップ部緩衝構造及びトンネル覆工型枠に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
山岳トンネル工事では、吹付コンクリート面に防水シートを敷設した後、トンネル内空に移動式のトンネル覆工型枠を配置し、防水シート面と型枠体の外面の間に画設した打設空間内にコンクリートを打設することで、覆工コンクリートを成型する。
コンクリートの打設後、型枠体を折り畳んでトンネル覆工型枠を切羽側に前進させ、隣接する打設区間で再度型枠体を展開し、前打設区間の覆工コンクリートの端部内面に型枠体の端部を重合(ラップ)させることで、打設空間を画設する。
型枠体の重合作業において、型枠体の押し付けによって、覆工コンクリートの端部に過度の応力がかかると、覆工コンクリートの端縁が欠けたり、端部にクラックが生じるおそれがある。
特許文献1には、ラップ部における覆工コンクリートの損傷を防ぐため、型枠体の後端縁に軟質弾性体を設置し、軟質弾性体の上部に目地材を配置することで、接触時の衝撃を吸収させる技術が開示されている。特許文献2には、押しボルトをガイド筒内に高さ方向に摺動自在にガイドしたアングル部材により、接触時の衝撃を吸収させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-129800号公報
実開平4-70394号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術は、軟質弾性体の変形量が僅かであるため、衝撃吸収量が小さく、ラップ部の損傷を有効に低減することは難しい。
特許文献2の技術は、軟質弾性体より変形量が大きいものの、押しボルトがボルト軸方向にしか移動せず、ボルト軸傾斜方向の衝撃を吸収できない。このため、型枠体の前後が高さ方向に傾斜した状態で覆工コンクリートに接触すると、押しボルトがガイド筒内に拘束されて摺動が阻害され、覆工コンクリートと共に押しボルトやガイド筒も損傷するおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、以上のような従来技術の課題を解決するための、トンネル覆工型枠のラップ部緩衝構造及びトンネル覆工型枠を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のトンネル覆工型枠のラップ部緩衝構造は、型枠体の高さ方向に延在する端板と、端板に付設する第1連結部と、端板を貫通する複数の第1連結孔と、を有する妻部と、型枠体の長手方向に延在する当接板と、当接板の前端部から高さ方向下方に延在する摺動板と、当接板及び/又は摺動板に付設する第2連結部と、摺動板を連通する複数の第2連結孔と、を有する当接部材と、第2連結部に軸支する先端部と、第1連結部に軸支する基端部と、先端部と基端部の間に介挿する緩衝体と、を有する緩衝部材と、第1連結孔と第2連結孔に連通する複数の規制ボルトと、を備え、緩衝部材によって、当接部材を、妻部に対し、高さ方向かつ長手方向に揺動自在に支持したことを特徴とする。
【0007】
本発明のトンネル覆工型枠のラップ部緩衝構造は、端板と摺動板の間に介挿するスペーサを備えていてもよい。
【0008】
本発明のトンネル覆工型枠のラップ部緩衝構造は、スペーサが、規制ボルトのボルト軸に環着した弾性体であってもよい。
【0009】
本発明のトンネル覆工型枠のラップ部緩衝構造は、規制ボルトが、端板の前面とボルト頭部又はナットとの間に介挿して規制ボルトを型枠体の前方に付勢する弾性体を備えていてもよい。
【0010】
本発明のトンネル覆工型枠のラップ部緩衝構造は、第1連結孔及び/又は第2連結孔が、高さ方向に長い長孔であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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