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公開番号
2025144323
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-02
出願番号
2024044050
出願日
2024-03-19
発明の名称
判定装置、判定方法及びコンピュータープログラム
出願人
株式会社リコー
代理人
弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類
C12M
1/34 20060101AFI20250925BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】より効率的に承認薬として認められる可能性のある医薬の判定を可能にすること。
【解決手段】判定対象疾患に対する既存の承認薬及び脱落薬をそれぞれ前記判定対象疾患に罹患した細胞である疾患株に対して投与した後の各細胞の外観に関する情報である投薬外観情報を複数用いることによって得られる判定モデルであって、前記判定対象疾患に対して医薬が承認薬となるか脱落薬となるかに関する情報である有効性関係情報と前記投薬外観情報との相関関係に応じた判定モデルと、判定対象疾患に対する判定対象薬を前記判定対象疾患の疾患株に対して投与することによって得られる投薬外観情報と、を用いることによって前記判定対象薬の有効性関係情報を判定する制御部、を備える判定装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
判定対象疾患に対する既存の承認薬及び脱落薬をそれぞれ前記判定対象疾患に罹患した細胞である疾患株に対して投与した後の各細胞の外観に関する情報である投薬外観情報を複数用いることによって得られる判定モデルであって、前記判定対象疾患に対して医薬が承認薬となるか脱落薬となるかに関する情報である有効性関係情報と前記投薬外観情報との相関関係に応じた判定モデルと、判定対象疾患に対する判定対象薬を前記判定対象疾患の疾患株に対して投与することによって得られる投薬外観情報と、を用いることによって前記判定対象薬の有効性関係情報を判定する制御部、を備える判定装置。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
前記投薬外観情報は、前記既存の承認薬及び脱落薬を健常な細胞である健常株に対して投与した後の各細胞の外観に関する情報をさらに含み、
前記制御部は、前記判定対象薬を前記健常株に対して投与することによって得られる投薬外観情報をさらに用いることによって前記判定対象薬の有効性関係情報を判定する、請求項1に記載の判定装置。
【請求項3】
判定対象疾患に対する既存の承認薬及び脱落薬をそれぞれ前記判定対象疾患に罹患した細胞である疾患株に対して投与した後の各細胞の外観に関する情報である投薬外観情報を複数用いることによって、前記判定対象疾患に対して医薬が承認薬となるか脱落薬となるかに関する情報である有効性関係情報と前記投薬外観情報との相関関係に応じた判定モデルを取得するステップと、
判定対象疾患に対する判定対象薬を前記判定対象疾患の疾患株に対して投与して投薬外観情報を取得するステップと、
前記判定対象薬の投薬外観情報と、前記判定モデルと、を用いることによって前記判定対象薬の有効性関係情報を判定するステップと、
を有する判定方法。
【請求項4】
判定対象疾患に対する既存の承認薬及び脱落薬をそれぞれ前記判定対象疾患に罹患した細胞である疾患株に対して投与した後の各細胞の外観に関する情報である投薬外観情報を複数用いることによって得られる判定モデルであって、前記判定対象疾患に対して医薬が承認薬となるか脱落薬となるかに関する情報である有効性関係情報と前記投薬外観情報との相関関係に応じた判定モデルと、判定対象疾患に対する判定対象薬を前記判定対象疾患の疾患株に対して投与することによって得られる投薬外観情報と、を用いることによって前記判定対象薬の有効性関係情報を判定する制御部を備える判定装置、としてコンピューターを機能させるためのコンピュータープログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、判定装置、判定方法及びコンピュータープログラムに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
医薬の製造承認においては、いくつかのフェーズにおいて試験を行うことで薬剤効果や安全性等について確認し、それらをクリアしていく必要がある。そして、全てのフェーズの試験において薬剤効果や安全性が確認されることではじめて医薬が承認薬として上市されることになる。このような試験では、例えば特許文献1に記載されているようなヒトiPS細胞の由来細胞を用いたヒト遺伝子疾患モデル等が用いられている。しかしながら、このような試験には依然として多くの時間と労力が必要であり、より効率的に承認薬として認められる可能性のある医薬を判定する技術が求められていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、より効率的に承認薬として認められる可能性のある医薬を判定することを可能にする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一態様は、判定対象疾患に対する既存の承認薬及び脱落薬をそれぞれ前記判定対象疾患に罹患した細胞である疾患株に対して投与した後の各細胞の外観に関する情報である投薬外観情報を複数用いることによって得られる判定モデルであって、前記判定対象疾患に対して医薬が承認薬となるか脱落薬となるかに関する情報である有効性関係情報と前記投薬外観情報との相関関係に応じた判定モデルと、判定対象疾患に対する判定対象薬を前記判定対象疾患の疾患株に対して投与することによって得られる投薬外観情報と、を用いることによって前記判定対象薬の有効性関係情報を判定する制御部、を備える判定装置である。
【発明の効果】
【0005】
本発明により、より効率的に承認薬として認められる可能性のある医薬を簡便かつ有効に判定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
判定モデルの生成に用いられる投薬外観情報の第一具体例を示す図である。
判定モデルの生成に用いられる投薬外観情報の第二具体例を示す図である。
判定モデルの第一具体例を示す図である。
判定モデルの第二具体例を示す図である。
クラスタの概略を示す図である。
判定モデルの第三具体例を示す図である。
投薬外観情報の第一具体例を用いて生成された第一疾患用判定モデルによる判定処理の概略を示す図である。
投薬外観情報の第二具体例を用いて生成された第一疾患用判定モデルによる判定処理の概略を示す図である。
本発明の判定システム100のシステム構成を示す概略ブロック図である。
端末装置10の機能構成の具体例を示す概略ブロック図である。
学習装置20の機能構成の具体例を示す概略ブロック図である。
学習装置20の処理の具体例を示すフローチャートである。
判定装置30の機能構成の具体例を示す概略ブロック図である。
判定装置30の処理の具体例を示すフローチャートである。
本実施形態に適用される情報処理装置90のハードウェア構成例の概略を示す図である。
判定装置30の変形例を示す図である。
判定装置30の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[原理]
本発明の原理について説明する。過去に医薬の製造承認の過程において承認された医薬(以下「承認薬」という。)と、その過程において承認されずに脱落した医薬(以下「脱落薬」という。)と、をそれぞれ細胞に対して投与する。承認薬及び脱落薬それぞれについて、医薬が投与された後の細胞の外観に関する情報(以下「投薬外観情報」という。)を取得する。承認薬における投薬外観情報と、脱落薬における投薬外観情報と、の違いに基づいて、それらを区別するためのモデル(以下「判定モデル」という。)を生成する。判定対象となる医薬(以下「判定対象医薬」という。)を細胞に投与することによって、判定対象医薬に関する投薬外観情報を取得する。判定対象医薬の投薬外観情報と判定モデルとを用いることによって、判定対象医薬が判定対象疾患に対して医薬としての有効性を有しているか否かに関する情報(以下「有効性関係情報」という。)を判定する。承認薬は、その承認を実際に受ける過程において、対象となる疾患に対して医薬としての有効性を有していることが確認される。そのため、承認薬を投与して得られた投薬外観情報を用いて生成された判定モデルを用いることによって、上述したような有効性関係情報を判定することが可能となる。このような判定は、人によって行われてもよいし情報処理装置によって行われてもよい。情報処理装置によって行われる場合、判定モデルの生成は、教師データを用いた学習処理によって行われてもよいし、学習処理とは異なる手法(統計的な手法など)によって行われてもよい。
【0008】
図1は、判定モデルの生成に用いられる投薬外観情報の第一具体例を示す図である。第一具体例では、疾患株へ承認薬を投与したことによって得られる投薬外観情報と、疾患株へ脱落薬を投与したことによって得られる投薬外観情報と、を用いて判定モデルが生成される。疾患株は、特定の疾患に罹患している患者から得られる細胞であってもよいし、特定の疾患に罹患している状態を模した細胞であってもよい。疾患状態を模した細胞は、例えば遺伝子操作によって作られた疾患モデル細胞であってもよい。
【0009】
投薬外観情報は、例えば細胞の外観を撮影することによって得られる画像であってもよい。このような画像は、どのような態様の画像であってもよい。例えば、特に細胞の組織を染色することなく可視光画像として撮影することによって得られる画像であってもよい。細胞の組織を染色し、染色の態様に応じた波長の光を撮影することによって得られる画像であってもよい。位相差画像として得られる画像であってもよい。投薬前の疾患株の画像と、投薬後の疾患株の画像と、の両方が投薬外観情報として用いられても良いし、投薬前の疾患株の画像は用いずに投薬後の疾患株の画像が投薬外観情報として用いられても良い。
【0010】
画像そのものではなく、画像から得られる特徴量(以下「外観特徴量」という。)が投薬外観情報として用いられてもよい。例えば、細胞部分の輪郭を示す特徴量、細胞部分の形状を示す特徴量、細胞部分の輪郭の周波数成分、細胞部分の領域の色に関する特徴量、細胞部分の面積の大きさを示す特徴量等が外観特徴量として用いられてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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