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公開番号2025138588
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-25
出願番号2025034158
出願日2025-03-05
発明の名称印刷応答補償機構
出願人株式会社リコー
代理人弁理士法人ITOH
主分類H04N 1/407 20060101AFI20250917BHJP(電気通信技術)
要約【課題】プリンタのキャリブレーションを効率的に行う印刷システムを提供する。
【解決手段】印刷システムは、補償ロジックを記憶する少なくとも1つの物理メモリ・デバイスと、少なくとも1つの物理メモリ・デバイスに結合され、補償ロジックを実行する1つ以上のプロセッサと、を含む。補償ロジックは、印刷画像を規定する印刷画像データに適用される伝達関数を用いて印刷基材に印刷される印刷画像に対応する印刷応答測定データを受信すること、印刷応答測定データに基づいて、第1の処理済み印刷応答データを生成すること、第1の処理済み印刷応答データと目標応答との間の絶対差が第1の閾値を超えるかどうかを判定すること及び絶対差が第1の閾値を超えている旨の判定の場合に、第1の処理済み印刷応答データと目標応答に基づいて、更新された補償伝達関数を生成することを含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
補償ロジックを記憶する少なくとも1つの物理メモリ・デバイスと;
前記少なくとも1つの物理メモリ・デバイスに結合され、前記補償ロジックを実行する1つ以上のプロセッサと;
を含むシステムであって、前記補償ロジックは:
印刷画像を規定する印刷画像データに適用される伝達関数を用いて印刷基材に印刷される前記印刷画像に対応する印刷応答測定データを受信すること;
前記印刷応答測定データに基づいて、第1の処理済み印刷応答データを生成すること;
前記第1の処理済み印刷応答データと目標応答との間の絶対差が第1の閾値を超えるかどうかを判定すること;及び
前記絶対差が第1の閾値を超えている旨の判定の場合に、前記第1の処理済み印刷応答データと前記目標応答に基づいて、更新された補償伝達関数を生成すること;
を含む、システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記第1の処理済み印刷応答データを生成することは、現在の補償伝達関数を、前記印刷応答測定データに適用することを更に含む、システム。
【請求項3】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記印刷応答測定データは、複数の測定サンプルの各々に対応するデータを含み;前記第1の処理済み印刷応答データを生成することは、前記複数の測定サンプルの各々に対応するデータを平均化することを更に含む、システム。
【請求項4】
請求項3に記載のシステムにおいて、前記補償ロジックは、更に:
前記更新された補償伝達関数を、前記印刷応答測定データに適用することによって、第2の処理済み印刷応答データを生成すること;
前記第2の処理済み印刷応答データと第2の閾値との間の差の絶対値を含む第2の応答差を決定すること;
前記第2の応答差が第2の閾値を超えている旨の判定の場合に、アラートを生成すること;及び
前記第2の応答差が第2の閾値を超えていない旨の判定の場合に、前記アラートをバイパスすること;
を含む、システム。
【請求項5】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記更新された補償伝達関数を生成することは:
前記第1の処理済み印刷応答データに基づいて、中間補償伝達関数を生成すること;及び
前記中間補償伝達関数と前記目標応答とに基づいて、前記更新された補償伝達関数を生成すること;
を含む、システム。
【請求項6】
請求項5に記載のシステムにおいて、前記補償ロジックは、補償メタデータともに、前記更新された補償伝達関数を記憶する、システム。
【請求項7】
請求項6に記載のシステムにおいて、前記補償ロジックは、更に、前記補償メタデータを用いて、前記更新された補償伝達関数を取り出す、システム。
【請求項8】
請求項4に記載のシステムにおいて、少なくとも1つのメモリ・デバイスはグラフィック・ユーザー・インターフェース(GUI)を格納しており、前記少なくとも1つの物理メモリ・デバイスに結合された前記1つ以上のプロセッサは、前記GUIを動作させて前記アラートを表示する、システム。
【請求項9】
請求項1に記載のシステムにおいて、1つ以上の印刷エンジンを更に含むシステム。
【請求項10】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記印刷応答測定データは、光学濃度データを含む、システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
[0001] 本発明は、画像再生の分野に関連し、特にプリンタのキャリブレーション(calibration)に関連する。
続きを表示(約 3,700 文字)【背景技術】
【0002】
[0002] 多くの印刷需要を伴うエンティティは、典型的には、大量印刷(例えば、毎分100ページ以上)のための高速プロダクション・プリンタを実装している。プロダクション・プリンタは、大きなロールに格納された印刷媒体(又は紙)のウェブに印刷する連続紙形態のプリンタを含む場合がある。プロダクション・プリンタは、典型的には、印刷システムの全体的な動作を制御する局所的な印刷コントローラと、1つ以上の印刷ヘッド・アセンブリを含む1つ以上の印刷エンジンとを含み、各アセンブリは、印刷ヘッド・コントローラと印刷ヘッド(又は印刷ヘッドのアレイ)とを含む。各々の印刷ヘッドは、媒体に印刷するのに適したインク又は何らかの着色剤を吐出するための多数のノズル(例えば、インクジェット・ノズル)を含む。
【発明の概要】
【0003】
[0003] 一実施形態では、印刷システムが開示される。印刷システムは、補償ドリフト・ロジックを記憶する少なくとも1つの物理メモリ・デバイスと、少なくとも1つの物理メモリ・デバイスに結合され、補償ロジックを実行する1つ以上のプロセッサとを含み、補償ロジックは、印刷画像を規定する印刷画像データに適用される伝達関数(transfer function)を用いて印刷基材(print substrate)に印刷される印刷画像に対応する印刷応答測定データを受信すること;印刷応答測定データに基づいて、第1の処理済み印刷応答データを生成すること;第1の処理済み印刷応答データと目標応答との間の絶対差が第1の閾値を超えるかどうかを判定すること;及び絶対差が第1の閾値を超えている旨の判定の場合に、第1の処理済み印刷応答データと目標応答に基づいて、更新された補償伝達関数を生成することを含む。
【図面の簡単な説明】
【0004】
[0004] 以下の図面に関連する以下の詳細な説明から、本発明のより良い理解を得ることができる。
[0005] 図1は、印刷システムの一実施形態のブロック図である。
[0006] 図2Aは、印刷コントローラの実施形態を示すブロック図である。
[0006] 図2Bは、印刷コントローラの実施形態を示すブロック図である。
[0007] 図3は、補償モジュールの一実施形態を示す。
[0008] 図4は、キャリブレーション・エンジンの一実施形態を示す。
[0009] 図5は、印刷基材キャリブレーション・ロジックの一実施形態を示す。
[0010] 図6は、伝達関数の一実施形態を示す。
[0011] 図7は、印刷基材伝達関数を生成するプロセスの一実施形態を示すフロー図である。
[0012] 図8は、サブ・レンジ伝達関数を生成するためのプロセスの一実施形態を示すフロー図である。
[0013] 図9は、複合伝達関数生成ロジックの一実施形態を示す。
[0014] 図10は、補償ドリフト・ロジックの一実施形態を示す。
[0015] 図11は、印刷濃度ドリフト補償を実行するプロセスの一実施形態を示すフロー図である。
[0016] 図12は、更新された補償伝達関数を生成するプロセスの一実施形態を示すフロー図である。
[0017] 図13は、ネットワークに実装された補償モジュールの一実施形態を示す。
[0018] 図14は、コンピュータ・システムの一実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0005】
[0019] プロダクション・プリンタの印刷出力光学濃度(Print output Optical Density,OD)は、構成要素が摩耗を受けるにつれて経時的に変化する。例えば、インクジェット・プリンタでは、印刷ヘッド構成要素の摩耗及びその他の要因に起因して、液滴サイズが増加するにつれてODは増加する。このようなパフォーマンスの変化は、色管理の一貫性に影響を及ぼすので望ましくない。一貫性を維持するための1つのアプローチは、顧客の基材(例えば、紙)を使用して、原色を、特定の目標ODに対して再校正することである。しかしながら、基材の再校正を実行しなければならないということは、時間のかかるプロセスである。
【0006】
[0022] 一実施形態によれば、印刷濃度ドリフト変動についてプリンタを監視し、且つ、目標印刷応答を達成するために印刷画像補償を自動的に更新する機構が説明される。このような実施形態において、目標印刷応答は、印刷画像データに適用される補償伝達関数を使用することによって達成される。以下の説明では、説明の目的のために、多数の具体的な詳細が説明されており、本発明の完全な理解をもたらす。しかしながら、本発明はこれらの具体的な詳細のうちの一部を伴うことなく実施される可能性がある、ということは当業者にとって明らかであろう。そのほかには、本発明の基礎をなす原理を不明瞭にしてしまうことを回避するために、周知の構造やデバイスはブロック図の形態で示されている。
【0007】
[0021] 明細書における「一実施形態」又は「実施形態」に関する言及は、その実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、又は特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれる、ということを意味する。明細書の様々な箇所における「一実施形態では」という語句の出現は、必ずしも全てが同じ実施形態を指すとは限らない。
【0008】
[0022] 図1は、印刷システム130の一実施形態を示すブロック図である。ホスト・システム110は、印刷システム130と通信して、プリンタ160(例えば、1つ以上の印刷エンジン)により、シート画像120を印刷媒体180上に印刷する。印刷媒体180は、紙、カード用紙、板紙、段ボール、フィルム、プラスチック、合成、繊維、ガラス、複合材、又はその他の印刷に適した他の任意の有形媒体(例えば、印刷基材)を含む可能性がある。印刷媒体180のフォーマットは、連続形式、カット・シート、又はその他の印刷に適した任意のフォーマットであってもよい。プリンタ160は、インクジェット、電子写真、又はその他の適切なプリンタ・タイプである可能性がある。
【0009】
[0023] 一実施形態において、プリンタ160は、1つ以上の印刷ヘッド162を備え、各印刷ヘッドは、印刷媒体に適用されるマーキング材料を用いて印刷媒体180に画素(ペル)の表現を直接的又は間接的に(例えば、中間物を介したマーキング材料の転写によって)形成する1つ以上のペル形成要素165を含む。インク・ジェット・プリンタでは、ペル形成要素165は、インクを印刷媒体180上に吐出する有形のデバイス(例えば、インク・ジェット・ノズル)であり、電子写真(electro-photographic,EP)プリンタでは、ペル形成要素は、印刷媒体上に印刷されるトナー粒子の位置を決定する有形のデバイス(例えば、EP露光LED又はEP露光レーザ)であってもよい。ペル形成要素は、1つ以上の印刷ヘッド162にグループ化されてもよい。ペル形成要素165は、設計選択事項として、静止していてもよいし(例えば、静的な印刷ヘッド162の一部のようなもの)、又は可動であってもよい(例えば、印刷媒体180を横切って移動する印刷ヘッド162の一部のようなもの)。ペル形成要素165は、1つ以上のタイプのマーキング材料(例えば、原色のシアン、マゼンタ、イエロー、及びブラック(CMYK))の各々に対応する1つ以上の色平面のうちの1つに割り当てられてもよい。
【0010】
[0024] 更なる実施形態では、プリンタ160は、マルチ・パス・プリンタ(例えば、デュアル・パス、3パス、4パス等)であり、複数セットのペル形成要素165が印刷画像の同じ領域を印刷媒体180上に印刷する。ペル形成要素165のセットは、同じ物理的構造(例えば、インク・ジェット印刷ヘッド162上のノズルのアレイ)上に配置されてもよいし、或いは別個の物理的構造上に配置されてもよい。その結果生じる印刷媒体180は、カラーで及び/又は白黒を含む任意数のグレー階調で(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラック(CMYK)で)印刷されることが可能である。ホスト・システム110は、パーソナル・コンピュータ、サーバーのような何らかの演算デバイス、又は、デジタル・カメラ若しくはスキャナのようなデジタル撮像デバイスさえも含む可能性がある。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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