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公開番号2025143432
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-01
出願番号2025113858,2021561414
出願日2025-07-04,2020-11-24
発明の名称尿路機能改善用組成物及び膀胱血流改善用組成物
出願人小林製薬株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類A61K 31/366 20060101AFI20250924BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】排尿機能を改善できる新たな組成物等を提供すること、特に、尿路機能、膀胱血流を改善できる新たな組成物等を提供する。
【解決手段】次の成分(1)及び(2)からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分として含有する、尿路機能改善用組成物または膀胱血流改善用組成物:(1)エラグ酸、その類縁体、これらの塩及びこれらの水和物からなる群より選択される少なくとも1種、(2)プニカラジン、その塩及びこれらの水和物からなる群より選択される少なくとも1種。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
次の成分（１）及び（２）からなる群より選択される少なくとも１種を有効成分として含有する、尿路機能改善用組成物：
（１）エラグ酸、その類縁体、これらの塩及びこれらの水和物からなる群より選択される少なくとも１種、
（２）プニカラジン、その塩及びこれらの水和物からなる群より選択される少なくとも１種。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、尿路機能改善用組成物及び膀胱血流改善用組成物、また、尿路機能改善方法及び膀胱血流改善方法に関する。
続きを表示（約 3,400 文字）【背景技術】
【０００２】
頻尿、尿意切迫感、尿失禁、残尿感といった排尿機能の低下は、男女を問わず生じる症状であり、日常生活に様々な支障をきたす。排尿機能低下の原因としては、例えば、神経因性膀胱、尿路感染症、前立腺肥大症等が知られているが、十分に解明されていないところもある。
【０００３】
従来、頻尿や尿意切迫感といった排尿機能を改善するために抗コリン薬が使用されることがあるが、その副作用として残尿量増加、尿閉等を引き起こす恐れもあり、その使用には十分な注意が必要である。
【０００４】
一方、エラグ酸は、従来公知のポリフェノールの一種であり、プニカラジンを加水分解することにより産生できることが知られている。これまでに、エラグ酸は抗酸化作用や抗がん作用等を有することが知られている。また、エラグ酸は、美白作用や生体でのビタミンＣ吸収促進作用を助けることも報告されている（特許文献１及び２）。しかし、エラグ酸やプニカラジンが排尿機能を改善できることは知られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０１９－１４６７２号公報
特開２０１８－１３８５２５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明は、排尿機能を改善できる新たな組成物等を提供することを目的とする。特に、本発明は、尿路機能や膀胱血流を改善できる新たな組成物等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明者らは、前記課題に鑑み鋭意検討を行ったところ、エラグ酸、プニカラジンによれば、尿路機能、膀胱血流を改善できることを見出した。本発明は該知見に基づき更に検討を重ねた結果完成されたものであり、次に掲げるものである。
項１．次の成分（１）及び（２）からなる群より選択される少なくとも１種を有効成分として含有する、尿路機能改善用組成物：
（１）エラグ酸、その類縁体、これらの塩及びこれらの水和物からなる群より選択される少なくとも１種、
（２）プニカラジン、その塩及びこれらの水和物からなる群より選択される少なくとも１種。
項２．次の成分（１）及び（２）からなる群より選択される少なくとも１種を有効成分として含有する、膀胱血流改善用組成物：
（１）エラグ酸、その類縁体、これらの塩及びこれらの水和物からなる群より選択される少なくとも１種、
（２）プニカラジン、その塩及びこれらの水和物からなる群より選択される少なくとも１種。
項３．前記尿路機能改善が、頻尿の改善、貯尿量の改善及び排尿量の改善からなる群より選択される少なくとも１種である、項１に記載の尿路機能改善用組成物。
項４．前記成分（１）及び（２）からなる群より選択される少なくとも１種を含むザクロ属植物加工物を含有する、項１または３に記載の尿路機能改善用組成物。
項５．食品組成物、医薬組成物、医薬部外品組成物または飼料組成物である、項１、３及び４のいずれかに記載の尿路機能改善用組成物。
項６．前記成分（１）及び（２）からなる群より選択される少なくとも１種を含むザクロ属植物加工物を含有する、項２に記載の膀胱血流改善用組成物。
項７．食品組成物、医薬組成物、医薬部外品組成物または飼料組成物である、項２または６に記載の膀胱血流改善用組成物。
項８．尿路機能を改善するために使用される、次の成分（１）及び（２）からなる群より選択される少なくとも１種を有効成分として含有する組成物：
（１）エラグ酸、その類縁体、これらの塩及びこれらの水和物からなる群より選択される少なくとも１種、
（２）プニカラジン、その塩及びこれらの水和物からなる群より選択される少なくとも１種。
項９．前記尿路機能改善が、頻尿の改善、貯尿量の改善及び排尿量の改善からなる群より選択される少なくとも１種である、項８に記載の組成物。
項１０．膀胱血流を改善するために使用される、次の成分（１）及び（２）からなる群より選択される少なくとも１種を有効成分として含有する組成物：
（１）エラグ酸、その類縁体、これらの塩及びこれらの水和物からなる群より選択される少なくとも１種、
（２）プニカラジン、その塩及びこれらの水和物からなる群より選択される少なくとも１種。
項１１．尿路機能を改善するために使用される、または、膀胱血流を改善するために使用される、項８または１０に記載する成分（１）及び（２）からなる群より選択される少なくとも１種を含むザクロ属植物加工物を含有する組成物。
項１２．次の成分（１）及び（２）からなる群より選択される少なくとも１種を有効成分として含有する組成物を対象に適用、好ましくは経口投与することを含む、尿路機能改善方法：
（１）エラグ酸、その類縁体、これらの塩及びこれらの水和物からなる群より選択される少なくとも１種、
（２）プニカラジン、その塩及びこれらの水和物からなる群より選択される少なくとも１種。
項１３．前記尿路機能改善が、頻尿の改善、貯尿量の改善及び排尿量の改善からなる群より選択される少なくとも１種である、項１２に記載の方法。
項１４．次の成分（１）及び（２）からなる群より選択される少なくとも１種を有効成分として含有する組成物を対象に適用、好ましくは経口投与することを含む、膀胱血流改善方法：
（１）エラグ酸、その類縁体、これらの塩及びこれらの水和物からなる群より選択される少なくとも１種、
（２）プニカラジン、その塩及びこれらの水和物からなる群より選択される少なくとも１種。
項１５．前記成分（１）及び（２）からなる群より選択される少なくとも１種を含むザクロ属植物加工物を含有する組成物を対象に適用、好ましくは経口投与する、項１２～１４のいずれかに記載の方法。
項１６．尿路機能改善用組成物を製造するための、次の成分（１）及び（２）からなる群より選択される少なくとも１種の使用：
（１）エラグ酸、その類縁体、これらの塩及びこれらの水和物からなる群より選択される少なくとも１種、
（２）プニカラジン、その塩及びこれらの水和物からなる群より選択される少なくとも１種。
項１７．膀胱血流改善用組成物を製造するための、次の成分（１）及び（２）からなる群より選択される少なくとも１種の使用：
（１）エラグ酸、その類縁体、これらの塩及びこれらの水和物からなる群より選択される少なくとも１種、
（２）プニカラジン、その塩及びこれらの水和物からなる群より選択される少なくとも１種。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、尿路機能を改善することができる。また、本発明によれば、膀胱血流を改善することができる。本発明によれば、特に、頻尿、貯尿量、排尿量といった尿路機能を改善することができる。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
尿路機能改善用組成物
本発明は、次の成分（１）及び（２）からなる群より選択される少なくとも１種を有効成分として含有する、尿路機能改善用組成物に関する。
（１）エラグ酸、その類縁体、これらの塩及びこれらの水和物からなる群より選択される少なくとも１種、
（２）プニカラジン、その塩及びこれらの水和物からなる群より選択される少なくとも１種。
【００１０】
膀胱血流改善用組成物
本発明は、次の成分（１）及び（２）からなる群より選択される少なくとも１種を有効成分として含有する、膀胱血流改善用組成物に関する。
（１）エラグ酸、その類縁体、これらの塩及びこれらの水和物からなる群より選択される少なくとも１種、
（２）プニカラジン、その塩及びこれらの水和物からなる群より選択される少なくとも１種。
（【００１１】以降は省略されています）

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