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公開番号2025140724
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024040282
出願日2024-03-14
発明の名称建築物用表層材
出願人住友ベークライト株式会社
代理人弁理士法人R&C
主分類E04F 15/16 20060101AFI20250919BHJP(建築物)
要約【課題】耐薬品性と耐熱性と耐摩耗性とに優れるとともに反りにくい建築物用表層材を提供する。
【解決手段】建築物の床材又は壁材に用いられる表層材(1)は、室内空間側に露出する最表層(2)を備える。最表層(2)の表面自由エネルギーのうちの極性成分が40mJ/m2以下である。最表層(2)の表層側の90℃でのタック力が200gf以下である。長手方向のヤング率が1000MPa以上である。120℃、10分で加熱したときの熱収縮率が1%以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
建築物の床材又は壁材に用いられる表層材であって、
室内空間側に露出する最表層を備え、
前記最表層の表面自由エネルギーのうちの極性成分が40mJ/m

以下であり、
前記最表層の表層側の、下記の条件Aに従って測定されるタック力が200gf以下であり、
JIS Z 1702:1994に準じて測定される長手方向のヤング率が1000MPa以上であり、
JIS K 7133に準じて、120℃、10分の条件で加熱したときの熱収縮率が1%以下である、建築物用表層材。
[条件A:ステンレス鋼の直径5mmの円形面を押し込み速さ0.5mm/秒で表層面に押し付け、温度90℃、荷重2500gf、加圧時間20秒で保持した後、引抜速さ15mm/秒で表層側の面から引き剥がす際にかかる最大荷重(gf)を測定する。]
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記最表層がポリエステル系樹脂を含む、請求項1に記載の建築物用表層材。
【請求項3】
全体ヘイズが40%以下である、請求項1に記載の建築物用表層材。
【請求項4】
前記最表層の純水に対する接触角が75°以下である、請求項1に記載の建築物用表層材。
【請求項5】
前記最表層が、重量平均分子量が1000以上15000以下のワックスを含む、請求項1に記載の建築物用表層材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物用表層材に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
例えば住宅や店舗、病院等の建築物において、床材又は壁材の仕上げに表層材が用いられている。このような表層材の一例が特開平6-286066号公報(特許文献1)に開示されている。この特許文献1には、表層材の材料として、ポリ塩化ビニル樹脂を用いることが開示されている。
【0003】
しかし、室内空間側に露出する最表層がポリ塩化ビニル樹脂で構成されていると、有色の薬品が付着した際に不可逆に着色してしまう、高熱に弱く生産性が悪い、他物との繰り返しの摺動によって摩耗しやすい、最表層に貼り合わせる相手材の材質によっては反りやすいという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平6-286066号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
耐薬品性と耐熱性と耐摩耗性とに優れるとともに反りにくい建築物用表層材の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
発明者は、鋭意研究を繰り返して検討した結果、最表層の表面自由エネルギーのうちの極性成分が、有色の薬品が付着した際の着色のしやすさ/しにくさに関連しているという知見を得た。また、最表層の表層側のタック力の大きさが高熱に対する弱さ/強さに関連しているという知見を得た。また、表層材全体の長手方向のヤング率の大きさが他物と繰り返し摺動した際の摩耗のしやすさ/しにくさに関連しているという知見を得た。また、熱収縮率が表層材の反りやすさ/反りにくさに関連しているという知見を得た。本発明は、これらの知見に基づいてなされたものである。
【0007】
本発明に係る建築物用表層材は、
建築物の床材又は壁材に用いられる表層材であって、
室内空間側に露出する最表層を備え、
前記最表層の表面自由エネルギーのうちの極性成分が40mJ/m

以下であり、
前記最表層の表層側の、下記の条件Aに従って測定されるタック力が200gf以下であり、
JIS Z 1702:1994に準じて測定される長手方向のヤング率が1000MPa以上であり、
JIS K 7133に準じて、120℃、10分の条件で加熱したときの熱収縮率が1%以下である。
【0008】
ここで、条件Aは以下のとおりである。
条件A:ステンレス鋼の直径5mmの円形面を押し込み速さ0.5mm/秒で表層面に押し付け、温度90℃、荷重2500gf、加圧時間20秒で保持した後、引抜速さ15mm/秒で表層側の面から引き剥がす際にかかる最大荷重(gf)を測定する。
【0009】
この構成によれば、最表層の表面自由エネルギーのうちの極性成分を40mJ/m

以下に抑えることで、有色の薬品が最表層に付着しても当該最表層に薬品の色が付きにくくすることができる。また、最表層の表層側の90℃でのタック力を200gf以下に抑えることで、加熱した状態でラミネート機に供給してもロールへの貼りつきがほとんどなく(すなわち、耐熱性が高く)、生産性を高めることができる。また、表層材全体の長手方向のヤング率を1000MPa以上とすることで、他物が繰り返し摺動しても表面に傷が生じにくくなる(すなわち、耐摩耗性が向上する)。さらに、熱収縮率を1%以下に抑えることで、最表層に貼り合わせる相手材の材質によらずに全体の反りを低減することができる。よって、耐薬品性と耐熱性と耐摩耗性とに優れるとともに反りにくい建築物用表層材を提供することができる。
【0010】
以下、本発明の好適な態様について説明する。但し、以下に記載する好適な態様例によって、本発明の範囲が限定される訳ではない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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