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公開番号
2025138912
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-26
出願番号
2022138193
出願日
2022-08-31
発明の名称
骨および/または軟骨再生用の組成物、骨および/または軟骨の疾患の処置および/または予防用の組成物
出願人
国立大学法人徳島大学
代理人
個人
,
個人
主分類
A61K
35/15 20150101AFI20250918BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】本開示の課題は、骨および/または軟骨の再生方法を提供することである。本開示の別の課題は、骨および/または軟骨の疾患の処置および/または予防方法を提供することである。
【解決手段】M2マクロファージの培養上清を含む骨および/または軟骨再生用の組成物、および、M2マクロファージを培養し、培養上清を回収することを含む、骨および/または軟骨再生用の組成物の製造方法を提供する。M2マクロファージの培養上清を含む、骨および/または軟骨の疾患の処置および/または予防用の組成物、および、M2マクロファージを培養し、培養上清を回収することを含む、骨および/または軟骨の疾患の処置および/または予防用の組成物の製造方法を提供する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
M2マクロファージの培養上清を含む骨および/または軟骨再生用の組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、骨および/または軟骨再生用の組成物、骨および/または軟骨の疾患の処置および/または予防用の組成物に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
変形性関節症では機械的刺激などにより関節軟骨の変性・磨耗を生じ、関節軟骨・骨の変形をもたらす。運動機能障害や激しい疼痛によって患者のQOLは著しく低下する。自覚症状を有する国内患者は1000万人と推定される。現在、軟骨再生を促す治療薬はない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/230859号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、骨および/または軟骨の再生方法、または、骨および/または軟骨の疾患の処置および/または予防方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ある態様では、本開示は、M2マクロファージの培養上清を含む、骨および/または軟骨再生用の組成物を提供する。
ある態様では、本開示は、M2マクロファージの培養上清を含む、骨および/または軟骨の疾患の処置および/または予防用の組成物を提供する。
ある態様では、本開示は、M2マクロファージを培養し、培養上清を回収することを含む、骨および/または軟骨再生用の組成物の製造方法を提供する。
ある態様では、本開示は、M2マクロファージを培養し、培養上清を回収することを含む、骨および/または軟骨の疾患の処置および/または予防用の組成物の製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0006】
本開示により、骨および/または軟骨の再生方法、または、骨および/または軟骨の疾患の処置および/または予防方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
マウス骨髄間質細胞から分化誘導した骨髄マクロファージ(BMM)を、DMEM単独、またはIL-4もしくはSHED-CMとともに培養した後、FACS分析した結果を示す。
マウス顎関節症モデルの実験デザインおよびワークフローの概要を示す。
M2-CM、M0-CMまたはDMEMを静脈投与したマウス変形性顎関節症(TMJOA)モデルにおいて、顎関節の骨および軟骨の損傷をマイクロコンピュータトモグラフィー(マイクロCT)および組織染色により分析した結果を示す。
M2-CM、M0-CMまたはDMEMを静脈投与したマウスTMJOAモデルにおいて、顎関節のIL-1b、MMP13およびPCNAを免疫組織染色により測定した結果を示す。
IL-1bで刺激したマウス初代軟骨細胞をM2-CMで処理し、iNOS、MMP13、ColII、ACAN、RANKLの発現を測定した効果を示す。
骨髄マクロファージの破骨細胞分化に対するM2-CMの効果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本願実施例において、幹細胞培養上清を用いてマクロファージを抗炎症性M2マクロファージに誘導し、分化誘導後のM2マクロファージの培養上清を変形性関節症モデルに静脈内投与したところ、関節骨および軟骨の破壊を抑止し、損傷関節の回復を促すことが明らかとなった。インビトロ実験では、この培養上清は、軟骨細胞の炎症反応、軟骨基質破壊酵素MMP13の産生、軟骨細胞によるRANKL産生を直接抑制するとともに、軟骨基質II型コラーゲンやアグリカンの産生を促進した。さらに破骨細胞分化も抑制した。
【0009】
マクロファージは、M1マクロファージ(古典的活性化マクロファージ)またはM2マクロファージ(代替活性化マクロファージ)に分化する。マクロファージをM2マクロファージに分化させる要因として、寄生虫、真菌感染、免疫複合体、アポトーシス細胞、マクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)、IL-13、TGF-b、ヘルパーT2(Th2)サイトカインIL-4、ならびにTh2細胞を介したIL-33およびIL-25などが知られている。M2マクロファージにはさらに4つのサブタイプ、即ち、M2a、M2b、M2cおよびM2dマクロファージが知られている。ヒトM2マクロファージのマーカーとして、例えば、IDO、IL-10、TGF-b、CD115、CD204、CD163、CD206、CD209、FceR1、VSIG4、IRF4およびSTAT6が知られている。マウスM2マクロファージのマーカーとして、例えば、アルギナーゼ、IDO、IL-10、TGF-b、YM1、CD14、CD115、CD163、CD204、CD206、CD209、CSF1R、FceR1、Ly-6C、IRF4、RELM-aおよびSTAT6が知られている。
【0010】
M2マクロファージは、組成物を適用する対象と同一生物種に由来しても、異なる生物種に由来してもよく、好ましくは同一生物種に由来し(例えば、対象がヒトであれば、ヒト由来のM2マクロファージを用いる)、より好ましくは自己M2マクロファージである。
(【0011】以降は省略されています)
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