TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025138586
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-25
出願番号
2025032955
出願日
2025-03-03
発明の名称
インクセット、液体吐出装置及び液体吐出方法
出願人
株式会社リコー
代理人
個人
主分類
C09D
11/30 20140101AFI20250917BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】布帛に対して液体を吐出して印刷したときの風合いの悪化を抑制し、良好な発色性と堅牢性が得られ、前処理液の保存安定性が良好であるインクセットを提供する。
【解決手段】前処理液と水性インクを含む布帛印刷用のインクセットであって、前記水性インクは、顔料を含み、前記前処理液は、有機酸及びアミノ変性シリコーンを含み、前記アミノ変性シリコーンの含有量は、前記前処理液中、1質量%以上15質量%未満であり、前記有機酸は、25℃におけるpKaが2.5以上5.0未満であり、含有量が前記前処理液中、5質量%以上20質量%以下であることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
前処理液と水性インクを含む布帛印刷用のインクセットであって、
前記水性インクは、顔料を含み、
前記前処理液は、有機酸及びアミノ変性シリコーンを含み、
前記アミノ変性シリコーンの含有量は、前記前処理液中、1質量%以上15質量%未満であり、
前記有機酸は、25℃におけるpKaが2.5以上5.0未満であり、含有量が前記前処理液中、5質量%以上20質量%以下である
ことを特徴とするインクセット。
続きを表示(約 900 文字)
【請求項2】
前記アミノ変性シリコーンの含有量は、前記前処理液中、5質量%以上15質量%未満である
ことを特徴とする請求項1に記載のインクセット。
【請求項3】
前記アミノ変性シリコーンの含有量は、前記前処理液中、10質量%以上15質量%未満である
ことを特徴とする請求項1に記載のインクセット。
【請求項4】
前記有機酸は、乳酸、クエン酸及び酢酸から選ばれる一つ以上である
ことを特徴とする請求項1に記載のインクセット。
【請求項5】
前記有機酸は、乳酸及びクエン酸から選ばれる一つ以上である
ことを特徴とする請求項1に記載のインクセット。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載のインクセットを有する液体吐出装置であって、
前記前処理液を布帛に吐出する第1の吐出手段と、
前記水性インクを前記布帛に吐出する第2の吐出手段と、を備える
ことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項7】
前記前処理液を布帛に吐出した後、乾燥及び加熱を行わずに前記水性インクを吐出して前記前処理液に前記水性インクを接触させる
ことを特徴とする請求項6に記載の液体吐出装置。
【請求項8】
前記前処理液の塗布量Aと前記水性インクの塗布量Bとの割合であるA:Bが、1:3~1:0.4である
ことを特徴とする請求項7に記載の液体吐出装置。
【請求項9】
請求項1~5のいずれかに記載のインクセットを用いる液体吐出方法であって、
前記前処理液を布帛に吐出する第1の吐出工程と、
前記水性インクを前記布帛に吐出する第2の吐出工程と、を含む
ことを特徴とする液体吐出方法。
【請求項10】
前記前処理液を布帛に吐出した後、乾燥及び加熱を行わずに前記水性インクを吐出して前記前処理液に前記水性インクを接触させる
ことを特徴とする請求項9に記載の液体吐出方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクセット、液体吐出装置及び液体吐出方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
インクジェット印刷方法は、容易にカラー画像の記録が可能であり、しかもランニングコストが低いなどの理由から、近年、急速に普及してきている。従来、染料を中心としたアナログ手法で行われていた布帛の捺染分野についても、インクジェット印刷方法が普及し始めている。中でも、色材として顔料を用いた水性顔料インクを用いることで、捺染により発生する産業廃水を大幅に削減でき、インクジェット手法のオンデマンド印刷による在庫削減と合わせて、環境にやさしい印刷手法として知られている。
【0003】
水性顔料インクによる捺染においては、発色性、堅牢性、風合いが主な課題となり、各社鋭意検討を進めている。また、布帛にインクを付着させて画像を形成するために用いられる、インクと前処理液とからなるインクジェットインクセットについても提案がなされている。
【0004】
特許文献1では、インクジェットインクとともに用いられ、アミノ基を有する多糖類を所定の含有量で含む捺染用前処理液が開示されている。特許文献1によれば、画像の滲みが抑制され、湿潤摩擦堅牢度を高くすることができるとしている。
特許文献2では、水性インクジェット用インク組成物に対して互いに液体状態で接すように用いられ、2種の有機酸を所定の質量比で含む捺染用処理液が開示されている。特許文献2によれば、処理された布帛における捺染用処理液に対して、水性インクジェット用インク組成物を、互いに液体状態(ウエット・オン・ウエット)で接するように印刷することができるとしている。
特許文献3では、特性調整剤、摩擦係数減少剤、及びキャリアを含むインクジェットインク固定化組成物が開示されている。
特許文献4では、捺染用前処理剤と水系顔料インクの組み合わせを含む捺染用インクセットが開示されており、前処理剤が親水性シリコーン樹脂と水を含み、親水性シリコーン樹脂表面に対する所定の動的接触角を所定の範囲としている。特許文献4によれば、水系顔料インクを用いたインクジェット捺染であっても、従来のスクリーン捺染で得られる捺染物に劣らない画像濃度を有する印捺物を得ることができるとしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特に風合いについては、布帛が持つ風合いに対し、顔料インクを印刷することで悪化してしまう問題がある。そのため、布帛に対してインクジェット印刷を行った際の発色性、堅牢性、風合いを良好にすることができる技術が求められている。更に、前処理液を用いてインクジェット印刷を行う場合、良好な前処理液の保存安定性を得ることも求められている。
【0006】
そこで本発明は、布帛に対して液体を吐出して印刷したときの風合いの悪化を抑制し、良好な発色性と堅牢性が得られ、前処理液の保存安定性が良好であるインクセットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のインクセットは、前処理液と水性インクを含む布帛印刷用のインクセットであって、前記水性インクは、顔料を含み、前記前処理液は、有機酸及びアミノ変性シリコーンを含み、前記アミノ変性シリコーンの含有量は、前記前処理液中、1質量%以上15質量%未満であり、前記有機酸は、25℃におけるpKaが2.5以上5.0未満であり、含有量が前記前処理液中、5質量%以上20質量%以下であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、布帛に対して液体を吐出して印刷したときの風合いの悪化を抑制し、良好な発色性と堅牢性が得られ、前処理液の保存安定性が良好であるインクセットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
液体吐出装置の一例を模式的に示す概略図である。
インクタンクの一例を模式的に示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係るインクセット、液体吐出装置及び液体吐出方法について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
株式会社リコー
綴じ装置
26日前
株式会社リコー
画像形成装置
18日前
株式会社リコー
液体塗布装置
3日前
株式会社リコー
画像形成装置
1か月前
株式会社リコー
画像形成装置
1か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
27日前
株式会社リコー
画像形成装置
27日前
株式会社リコー
履帯式走行体
27日前
株式会社リコー
画像形成装置
26日前
株式会社リコー
映像表示装置
20日前
株式会社リコー
画像形成装置
2日前
株式会社リコー
画像形成装置
17日前
株式会社リコー
画像形成装置
10日前
株式会社リコー
情報処理システム
20日前
株式会社リコー
投薬管理システム
18日前
株式会社リコー
画像投射システム
10日前
株式会社リコー
拡張アンテナ装置
2日前
株式会社リコー
印刷応答補償機構
3日前
株式会社リコー
カラー画像形成装置
1か月前
株式会社リコー
マーキングシステム
2日前
株式会社リコー
測定装置および測定方法
19日前
株式会社リコー
測定装置および測定方法
19日前
株式会社リコー
測定装置および測定方法
19日前
株式会社リコー
定着装置及び画像形成装置
3日前
株式会社リコー
給送装置及び画像形成装置
27日前
株式会社リコー
定着装置及び画像形成装置
9日前
株式会社リコー
液吐出装置、及び液吐出方法
3日前
株式会社リコー
樹脂粒子およびその製造方法
18日前
株式会社リコー
センサ素子及びセンサアレイ
9日前
株式会社リコー
センサ素子及びセンサアレイ
9日前
株式会社リコー
測定装置および状態測定方法
19日前
株式会社リコー
塗装装置、及び塗装システム
1か月前
株式会社リコー
媒体搬送装置及び画像形成装置
1か月前
株式会社リコー
画像形成装置及び画像形成方法
18日前
株式会社リコー
液体吐出ヘッド、液体吐出装置
19日前
株式会社リコー
印刷ファイル前処理メカニズム
17日前
続きを見る
他の特許を見る