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公開番号
2025137898
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-25
出願番号
2022095118
出願日
2022-06-13
発明の名称
レーザー印字用熱収縮性ポリエステル系フィルム
出願人
東洋紡株式会社
代理人
主分類
B32B
27/36 20060101AFI20250917BHJP(積層体)
要約
【課題】 収縮後の製品のレーザー印字にムラ、シワ、歪みがないレーザー印字用熱収縮性ポリエステル系フィルムを提供すること。
【解決手段】 レーザー照射により変色するレーザー印字層を少なくとも1層含んでおり、以下(1)~(3)を満たすレーザー印字用熱収縮性ポリエステル系フィルム。
(1)主収縮方向の80℃収縮率が30%以上80%以下。
(2)100℃熱風で主収縮方向に10%収縮させた後の主収縮方向の80℃収縮率の低下率が11%以上30%以下。
(3)紫外可視分光スペクトルの355nmの透過率が65%以上90%以下。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
レーザー照射により変色するレーザー印字層を少なくとも1層含み、かつ下記(1)~(3)を満たすレーザー印字用熱収縮性ポリエステル系フィルム。
(1)主収縮方向の80℃収縮率が30%以上80%以下。
(2)100℃熱風で主収縮方向に10%収縮させた後の主収縮方向の80℃収縮率の低下率が11%以上30%以下。
(3)紫外可視分光スペクトルの355nmの透過率が65%以上90%以下。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
主収縮方向の90℃熱風中で測定した最大収縮応力が6MPa以上20MPa以下であることを特徴とする請求項1に記載のレーザー印字用熱収縮性ポリエステル系フィルム。
【請求項3】
厚みが20μm以上80μm以下であることを特徴とする請求項1に記載のレーザー印字用熱収縮性ポリエステル系フィルム。
【請求項4】
レーザー照射により変色するレーザー印字層が、レーザー照射によって印字が可能となる金属または金属化合物として、ビスマス、ガドリニウム、ネオジム、チタン、アンチモン、スズ、アルミニウム、カルシウム、及びバリウムからなる群より選択されてなる1種以上の単体または化合物が含むことを特徴とする請求項1に記載のレーザー印字用熱収縮性ポリエステル系フィルム。
【請求項5】
レーザー照射により変色するレーザー印字層が、エチレンテレフタレート単位を50モル%以上含むポリエステルを含むことを特徴とする請求項1に記載のレーザー印字用熱収縮性ポリエステル系フィルム。
【請求項6】
レーザー印字用熱収縮性ポリエステル系フィルムが、ポリエステルを構成する成分として、ブタンジオール、ジエチレングリコール、テトラメチレングリコール、ε-カプロラクトンの中から少なくとも1種を5モル%以上30モル%含むポリエステルを含むことを特徴とする請求項1に記載のレーザー印字用熱収縮性ポリエステル系フィルム。
【請求項7】
レーザー印字された部分とレーザー印字されていない部分とのカラーL*値の差が1.0以上10以下であるレーザー印字された請求項1~6いずれかに記載のレーザー印字用熱収縮性ポリエステル系フィルムからなる表示体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラベル用途等に好適なレーザー印字用熱収縮性ポリエステル系フィルムに関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、ガラス瓶またはプラスチックボトル等の保護と商品の表示を兼ねたラベル包装、キャップシール、集積包装等の用途に、熱収縮性フィルムが広範に使用されるようになってきている。このような熱収縮性フィルムのうち、ポリ塩化ビニル系フィルムは、耐熱性が低い上に、焼却時に塩化水素ガスを発生したり、ダイオキシンの原因となる等の問題がある。また、ポリスチレン系フィルムは、耐溶剤性に劣り、印刷の際に特殊な組成のインキを使用しなければならない上、高温で焼却する必要があり、焼却時に異臭を伴って多量の黒煙が発生するという問題がある。このため、耐熱性が高く、焼却が容易であり、耐溶剤性に優れたポリエステル系の熱収縮性フィルムが、収縮ラベルとして広範に利用される傾向にある。
【0003】
一方、食品、医薬品および工業製品に代表される流通物品にプラスチックフィルムからなるレーザー印字用熱収縮性ポリエステル系フィルムが広く用いられている。レーザー印字用熱収縮性ポリエステル系フィルムは、内容物を保護するだけでなく、製品名や製造日、原材料等に関する情報を表示する役割も担っている。
【0004】
近年、レーザーにより印字することで情報を表示できるレーザー印字用の熱収縮性ポリエステル系フィルムが開示されている。レーザー印字は、効率良く微細な印字ができる。レーザー印字可能なフィルムは、レーザーに反応する発色体を基材中に含有させること、あるいはレーザーに反応する発色体を含む塗布層を基材フィルムに塗布することによって得られることが開示されている(特許文献1、2、3)。
【0005】
しかし、収縮性フィルムにレーザー印字を適用しようとする場合には、収縮によるムラ、シワ、歪み等が発生し易く、レーザー印字された内容が読み取りにくくなるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許6268873号公報
特開2021-148978号公報
特開2015-66722号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、収縮後の製品のレーザー印字にムラ、シワ、歪みがないレーザー印字層を備えた熱収縮性ポリエステル系フィルムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の構成よりなる。
[1] レーザー照射により変色するレーザー印字層を少なくとも1層含み、かつ下記(1)~(3)を満たすレーザー印字用熱収縮性ポリエステル系フィルム。
(1)主収縮方向の80℃収縮率が30%以上80%以下。
(2)100℃熱風で主収縮方向に10%収縮させた後の主収縮方向の80℃収縮率の低下率が11%以上30%以下。
(3)紫外可視分光スペクトルの355nmの透過率が65%以上90%以下。
[2] 主収縮方向の90℃熱風中で測定した最大収縮応力が6MPa以上20MPa以下であることを特徴とする1に記載のレーザー印字用熱収縮性ポリエステル系フィルム。
[3] 厚みが20μm以上80μm以下であることを特徴とする1または2に記載のレーザー印字用熱収縮性ポリエステル系フィルム。
[4] レーザー照射により変色するレーザー印字層が、レーザー照射によって印字が可能となる金属または金属化合物として、ビスマス、ガドリニウム、ネオジム、チタン、アンチモン、スズ、アルミニウム、カルシウム、及びバリウムからなる群より選択されてなる1種以上の単体または化合物が含むことを特徴とする1~3いずれかに記載のレーザー印字用熱収縮性ポリエステル系フィルム。
[5] レーザー照射により変色するレーザー印字層が、エチレンテレフタレート単位を50モル%以上含むポリエステルを含むことを特徴とする1~4いずれかに記載のレーザー印字用熱収縮性ポリエステル系フィルム。
[6] レーザー印字用熱収縮性ポリエステル系フィルムが、ポリエステルを構成する成分として、ブタンジオール、ジエチレングリコール、テトラメチレングリコール、ε-カプロラクトンの中から少なくとも1種を5モル%以上30モル%含むポリエステルを含むことを特徴とする1~5いずれかに記載のレーザー印字用熱収縮性ポリエステル系フィルム。
[7] レーザー印字された部分とレーザー印字されていない部分とのカラーL*値の差が1.0以上10以下であるレーザー印字された1~6いずれかに記載のレーザー印字用熱収縮性ポリエステル系フィルムからなる表示体。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、収縮後の製品のレーザー印字にムラ、シワ、歪みがないレーザー印字用熱収縮性ポリエステル系フィルムを提供ができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
フィルムを10%収縮処理するときに用いる金枠の模式図
フィルムを10%収縮処理する前に準備する、標線入りフィルムの模式図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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