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公開番号2025137384
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024220782
出願日2024-12-17
発明の名称有機発光素子、およびそれを用いた各種デバイス
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H10K 50/19 20230101AFI20250911BHJP()
要約【課題】より低い駆動電圧を示す有機発光素子を提供する。
【解決手段】第1電極200、第1発光ユニット300、電荷発生層400、第2発光ユニット500、第2電極600をこの順に有する有機発光素子であって、第2発光ユニットは、第1有機層502、第1発光層503、第2有機層504を第1電極側からこの順に有し、第1有機層は第1化合物、第1発光層は第2化合物と第3化合物、第2有機層は第4化合物を有し、第1化合物および第2化合物が、(a)の関係を満たすことを特徴とする有機発光素子。
(a)HOMO(B)-HOMO(A)≧0eV
HOMO(A)、HOMO(B)はそれぞれ、第1化合物と第2化合物のHOMOエネルギー準位を示す。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
第1電極、第1発光ユニット、電荷発生層、第2発光ユニット、第2電極をこの順に有する有機発光素子であって、
前記第2発光ユニットは、第1有機層、第1発光層、第2有機層を前記第1電極側からこの順に有し、
前記第1有機層は第1化合物、前記第1発光層は第2化合物と第3化合物、前記第2有機層は第4化合物を有し、
前記第1化合物および前記第2化合物が、(a)の関係を満たすことを特徴とする有機発光素子。
(a) HOMO(B)-HOMO(A)≧0eV
HOMO(A)、HOMO(B)はそれぞれ、前記第1化合物のHOMOエネルギー準位、前記第2化合物のHOMOエネルギー準位を示す。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記第1化合物および前記第2化合物、前記第3化合物、および前記第4化合物が、(a1)の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の有機発光素子。
(a1) HOMO(B)-HOMO(A)>LUMO(D)-LUMO(C)
HOMO(A)、HOMO(B)、LUMO(C)、LUMO(D)はそれぞれ、前記第1化合物のHOMOエネルギー準位、前記第2化合物のHOMOエネルギー準位、前記第3化合物のLUMOエネルギー準位、前記第4化合物のLUMOエネルギー準位を示す。
【請求項3】
前記第1発光層は第1発光部と第2発光部を有し、
前記第1発光部は前記第2化合物を有し、前記第2発光部は前記第3化合物を有することを特徴とする請求項1に記載の有機発光素子。
【請求項4】
第1電極、第1発光ユニット、第1電荷発生層、第3発光ユニット、第2電荷発生層、第2発光ユニット、第2電極をこの順に有する有機発光素子であって、
前記第2発光ユニットは、第1有機層、第1発光層、第2有機層を前記第1電極側からこの順に有し、
前記第1有機層は第1化合物、前記第1発光層は第2化合物と第3化合物、前記第2有機層は第4化合物を有し、
前記第1化合物および前記第2化合物が、(a)の関係を満たすことを特徴とする有機発光素子。
(a) HOMO(B)-HOMO(A)≧0eV
HOMO(A)、HOMO(B)はそれぞれ、前記第1化合物のHOMOエネルギー準位、前記第2化合物のHOMOエネルギー準位を示す。
【請求項5】
前記第1化合物および前記第2化合物、前記第3化合物、および前記第4化合物が、(a1)の関係を満たすことを特徴とする請求項4に記載の有機発光素子。
(a1) HOMO(B)-HOMO(A)>LUMO(D)-LUMO(C)
HOMO(A)、HOMO(B)、LUMO(C)、LUMO(D)はそれぞれ、前記第1化合物のHOMOエネルギー準位、前記第2化合物のHOMOエネルギー準位、前記第3化合物のLUMOエネルギー準位、前記第4化合物のLUMOエネルギー準位を示す。
【請求項6】
前記第3発光ユニットは、前記第1電極側から第5有機層、第3発光層、第6有機層をこの順に有し、
前記第5有機層は第9化合物を有し、
前記第3発光層は第10化合物を有し、
前記第6有機層は第11化合物を有し、
前記第9化合物、前記第10化合物、前記第11化合物が、(f)および(g)の関係を満たすことを特徴とする請求項4に記載の有機発光素子。
(f) HOMO(J)-HOMO(I)≧0eV
(g) LUMO(K)-LUMO(J)≧0eV
HOMO(I)、HOMO(J)、LUMO(J)、LUMO(K)はそれぞれ、前記第9化合物のHOMOエネルギー準位、前記第10化合物のHOMOエネルギー準位、前記第10化合物のLUMOエネルギー準位、前記第11化合物のLUMOエネルギー準位を示す。
【請求項7】
前記第1発光層は第1発光部と第2発光部を有し、
前記第1発光部は前記第2化合物を有し、前記第2発光部は前記第3化合物を有することを特徴とする請求項4に記載の有機発光素子。
【請求項8】
前記第1有機層と前記第1発光層が接しており、前記第1発光層と前記第2有機層が接していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の有機発光素子。
【請求項9】
前記第1有機層と前記第1発光部が接しており、前記第1発光部と前記第2発光部が接しており、前記第2発光部と前記第2有機層が互いに接していることを特徴とする請求項3または7に記載の有機発光素子。
【請求項10】
前記第1発光ユニットは第3有機層、第2発光層、第4有機層をこの順に有し、
前記第3有機層は第7化合物、前記第2発光層は第5化合物と第6化合物、前記第4有機層は第8化合物を有し、
前記第5化合物、および前記第8化合物が、(b)の関係を満たすことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の有機発光素子。
(b) LUMO(H)-LUMO(E)≧0eV
LUMO(E)、LUMO(H)はそれぞれ、前記第5化合物のLUMOエネルギー準位、前記第8化合物のLUMOエネルギー準位を示す。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、有機発光素子、およびそれを用いた各種デバイスに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」または「有機発光素子」とも称する)は、陽極と陰極と、これらの電極間に配置されている発光層を含む有機化合物層に通電することにより発光する素子である。
【0003】
近年、1つの発光層の中に赤色、緑色、青色に発光する発光材料を有して白色発光する単色有機発光素子に加えて、赤色、緑色、青色それぞれに発光する発光層を積層した積層有機発光素子が開発されている。積層有機発光素子は、単層有機発光素子と比べて、駆動電圧が高くなる傾向があるため、電荷発生層もしくは中間電極と呼ばれる中間層を設ける構造が知られている。中間層は他の有機層に比べて劣化しやすい傾向がある。中間層の劣化は、駆動電圧の高電圧化や低効率化、耐久性の低下に繋がるため、安定な積層有機発光素子の開発が求められている。
【0004】
特許文献1および特許文献2には、電荷発生層を有する積層有機発光素子が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-117963号公報
特開2023-029747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に記載の有機発光素子は、2つの発光層が電子をトラップしやすい構成である。また、特許文献2に記載の有機発光素子は、一方の発光層が電子をトラップしやすく、もう一方の発光層が正孔をトラップしやすい構成である。このように、特許文献1および2に記載の有機発光素子は、各発光層およびその周辺層が有する化合物とのHOMOエネルギー準位やLUMOエネルギー準位の関係について考慮されておらず、各発光層へのキャリア注入性について考慮が不十分である。そのため、特許文献1および2に記載の有機発光素子は、駆動電圧の観点で改善の余地がある。
【0007】
本発明は、上記課題を鑑みてなされるものであり、その目的は、低い駆動電圧を示す有機発光素子を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る有機発光素子は、第1電極、第1発光ユニット、電荷発生層、第2発光ユニット、第2電極をこの順で有する有機発光素子であって、第2発光ユニットは、第1有機層、第1発光層、第2有機層を第1電極側からこの順に有し、第1有機層は第1化合物、第1発光層は第2化合物と第3化合物、第2有機層は第4化合物を有し、第1化合物および第2化合物が、(a)の関係を満たすことを特徴とする。
(a) HOMO(B)-HOMO(A)≧0eV
HOMO(A)、HOMO(B)はそれぞれ、第1化合物のHOMOエネルギー準位、第2化合物のHOMOエネルギー準位を示す。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、より低い駆動電圧を示す有機発光素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
(a)本発明の一実施形態に係る表示装置の画素の一例を表す概略断面図である。(b)本発明の一実施形態に係る有機EL素子を用いた表示装置の一例の概略断面図である。
本発明の一実施形態に係る表示装置の一例を表す模式図である。
(a)本発明の一実施形態に係る撮像装置の一例を表す模式図である。(b)本発明の一実施形態に係る電子機器の一例を表す模式図である。
(a)本発明の一実施形態に係る表示装置の一例を表す模式図である。(b)折り曲げ可能な表示装置の一例を表す模式図である。
(a)本発明の一実施形態に係る照明装置の一例を示す模式図である。(b)本発明の一実施形態に係る車両用灯具を有する自動車の一例を示す模式図である。
(a)本発明の一実施形態に係るウェアラブルデバイスの一例を示す模式図である。(b)本発明の一実施形態に係るウェアラブルデバイスの一例で、撮像装置を有する形態を示す模式図である。
(a)本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例を表す模式図である。(b)本発明の一実施形態に係る画像形成装置の露光光源の一例を表す模式図である。(c)本発明の一実施形態に係る画像形成装置の露光光源の一例を表す模式図である。
本発明の一実施形態に係る有機発光素子の一例の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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