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公開番号
2025136036
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024034199
出願日
2024-03-06
発明の名称
易分解性樹脂、易分解性樹脂の分解方法、及び繊維強化樹脂からの繊維回収方法
出願人
株式会社豊田中央研究所
,
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類
C08L
101/02 20060101AFI20250911BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】低消費エネルギーで、分解可能な易分解性樹脂を提供する。
【解決手段】二価又は三価の鉄イオン、及び配位子を有する鉄錯体と、樹脂とを含み、前記鉄錯体と前記樹脂とが化学結合している易分解性樹脂である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
二価又は三価の鉄イオン、及び配位子を有する鉄錯体と、樹脂とを含み、
前記鉄錯体と前記樹脂とが化学結合していることを特徴とする易分解性樹脂。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
前記配位子が、シクロペンタジエニル、ポルフィリン、又はフタロシアニンであることを特徴とする請求項1に記載の易分解性樹脂。
【請求項3】
前記樹脂は、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ユリア樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ポリウレタン樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1に記載の易分解性樹脂。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の易分解性樹脂を含む材料を過酸化水素で処理して、前記易分解性樹脂の分解を行う易分解性樹脂の分解方法。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか1項に記載の易分解性樹脂と繊維とを含む繊維強化樹脂を過酸化水素で処理して、前記易分解性樹脂を分解し、前記繊維を回収することを特徴とする繊維強化樹脂からの繊維回収方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、易分解性樹脂、易分解性樹脂の分解方法、及び繊維強化樹脂からの繊維回収方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
二価の鉄(II)と過酸化水素を混合すると、ヒドロキシラジカルが発生し、有機物を酸化することはフェントン反応として古くから知られている(例えば、非特許文献1参照)。また、フタロシアニン鉄が過酸化水素を分解して活性酸素を発生し、有機物を酸化することも古くから知られている(例えば、非特許文献2,3参照)。これらの技術は、工業廃水に含まれるトリクロロエチレン等の有機化合物の分解浄化(例えば、非特許文献4参照)や、腫瘍の除去等の生化学的分野への適用に限定されており(例えば、非特許文献5参照)、エポキシ樹脂のような強固で安定性の高い樹脂の分解には適用されてこなかった。
【0003】
例えば、特許文献1には、易分解性樹脂を用いた接着剤として、熱膨張性粒子や熱解離性化合物又は熱膨張性化合物を含むエポキシ樹脂が提案されている。特許文献1では、熱膨張性粒子が加熱されることで、エポキシ樹脂の体積が膨張し、接合部の剥離を促進しながら、熱解離が促進されるものであるが、樹脂の解体には、熱エネルギーを加える必要がある。
【0004】
また、炭素繊維とエポキシ樹脂等の樹脂とを含む炭素繊維強化樹脂は、航空機や自動車等の用途において用いられており、炭素繊維のリサイクルが求められている。例えば、非特許文献6には、熱分解法や液化溶解法により、炭素繊維強化樹脂から樹脂を除去し、炭素繊維のみを回収する方法が提案されている。非特許文献6では、樹脂の除去に大きな熱エネルギーが必要であり、回収した炭素繊維の強度が低下する場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-153409号公報
【非特許文献】
【0006】
H.J.H.Fenton,Proc.Chem.SOC.1893,9,113
A.H.COOK,Catalylic Properties of the Phthalocyanines PartI,J.Chem.SOC,1938,1761
A.H.COOK,Catalylic Properties of the Phthalocyanines PartIII,J.Chem.SOC,1938,1774
田熊康彦ら、フェントン反応による揮発性有機化合物の分解速度、東京都立産業技術センター研究報告、第3号、P86(2008)
Y.Wang,et al.,Multifunctional Polymeric Micelles with Amplified Fenton Reaction for Tumor ablation
加茂徹、炭素繊維強化プラスチック(CFPR)のリサイクルの現状と課題、廃棄物資源循環学会誌、29巻、P133(2018)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、低消費エネルギーで、分解可能な易分解性樹脂、易分解性樹脂の分解方法、及び易分解性樹脂を含む繊維強化樹脂からの繊維回収方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、二価又は三価の鉄イオン、及び配位子を有する鉄錯体と、樹脂とを含み、前記鉄錯体と前記樹脂とが化学結合していることを特徴とする易分解性樹脂である。
【0009】
前記易分解性樹脂において、前記配位子が、シクロペンタジエニル、ポルフィリン、又はフタロシアニンであることが好ましい。
【0010】
前記易分解性樹脂において、前記樹脂は、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ユリア樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ポリウレタン樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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