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公開番号2025134918
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-17
出願番号2025105861,2021023707
出願日2025-06-23,2021-02-17
発明の名称トレミー管を用いた粘性材料の投入方法
出願人五洋建設株式会社
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類E02D 15/10 20060101AFI20250909BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】投入材料の速やかな流下を実現したトレミー管と、当該トレミー管を用いた土砂の投入方法を提供する。
【解決手段】トレミー管(100)は、管(1)内を材料が流下するトレミー管であって、管(1)の上部に、管(1)よりも内径が小さい排出管(2)が配置されている。投入材料の速やかな流下を実現したトレミー管を提供することができる。これにより、材料の塊が分離することを防ぐことができる。また、分離に伴った塊の表面積の増加を抑制することができ、水中の濁りの発生を抑制することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
トレミー管を用いた粘性材料の投入方法であって、
前記トレミー管は、
管と、
前記管の上部に配置された当該管の内径未満の外径を有する排出管と、
を備え、
前記トレミー管を、前記排出管側を気中に、前記管側を水中にして、水中に設置した状態において、
前記排出管の下側の管端である材料排出口は、気中にあり、
前記管と前記排出管との接続部には、当該管の内径と当該排出管の外径との差から生じる上方に開口した開口部を気中に有し、前記開口部を通じて空気が当該管の内側と外側とを流出入し、
前記管が、前記管の周方向に沿って外部に開口した流入口を有し、前記流入口は、水面をまたぐ位置にあるか、あるいは、当該流入口の上端端部が水面と同じ位置にあり、
前記投入方法は、
前記排出管の上部に配置したホッパーに1m

以上20m

以下のバケットを用いて供給された前記粘性材料を、前記排出管に投入する工程と、
前記工程によって前記排出管に投入された前記粘性材料が前記管の内径よりも小さい外径を有する塊になって前記排出管から前記管に降下する工程と、
を含み、
前記投入する工程では、前記排出管の内径を直径とした球状の材料塊の体積の0.5倍よりも大きく1.5倍よりも小さい体積の前記粘性材料を、前記排出管に投入する、
粘性材料の投入方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
トレミー管を用いた粘性材料の投入方法であって、
前記トレミー管は、
管と、
前記管の上部に配置された当該管の内径未満の外径を有する排出管と、
を備え、
前記トレミー管を、前記排出管側を気中に、前記管側を水中にして、水中に設置した状態において、
前記排出管の下側の管端である材料排出口は、気中にあり、
前記管の上端は水中にあり、
前記排出管と前記管とは、当該排出管と当該管との間に所定の隙間が設けられて連結されており、当該所定の隙間を水面をまたぐ位置にある流入口とし、当該流入口を通じて空気および水が当該管の内側と外側とを流出入する構成であり、
前記投入方法は、
前記排出管の上部に配置したホッパーに1m

以上20m

以下のバケットを用いて供給された前記粘性材料を、前記排出管に投入する工程と、
前記工程によって前記排出管に投入された前記粘性材料が前記管の内径よりも小さい外径を有する塊になって前記排出管から前記管に降下する工程と、
を含み、
前記投入する工程では、前記排出管の内径を直径とした球状の材料塊の体積の0.5倍よりも大きく1.5倍よりも小さい体積の前記粘性材料を、前記排出管に投入する、
粘性材料の投入方法。
【請求項3】
トレミー管を用いた粘性材料の投入方法であって、
前記トレミー管は、
管と、
前記管の上部に配置された当該管の内径未満の外径を有する排出管と、
を備え、
前記トレミー管を、前記排出管側を気中に、前記管側を水中にして、水中に設置した状態において、
前記排出管または前記管に、前記排出管または前記管の周方向に沿って外部に開口した流入口を有し、前記流入口は水面をまたぐ位置にあり、
前記投入方法は、
前記排出管の上部に配置したホッパーに1m

以上20m

以下のバケットを用いて供給された前記粘性材料を、前記排出管に投入する工程と、
前記工程によって前記排出管に投入された前記粘性材料が前記管の内径よりも小さい外径を有する塊になって前記排出管から前記管に降下する工程と、
を含み、
前記投入する工程では、前記排出管の内径を直径とした球状の材料塊の体積の0.5倍よりも大きく1.5倍よりも小さい体積の前記粘性材料を、前記排出管に投入する、
粘性材料の投入方法。
【請求項4】
前記管に降下した前記外径を有する塊の材料と前記管との間の間隙を通じて、前記塊の下方にある水が当該塊の上部に移動する、
請求項1から3の何れか1項に記載の粘性材料の投入方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トレミー管、および当該トレミー管を用いた土砂の投入方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
海底地盤の深堀跡の埋め戻し、および港湾における埋め立て、潜堤築堤、浅場造成等をおこなう工事において、海中への土砂投入に際してトレミー管を用いることがある。トレミー管を、上端を水面上に出す一方で下端を海底に向けて海中に配置し、上端から土砂を投入する。このようにトレミー管を用いることにより、海中での汚濁発生を抑え、環境に配慮した施工をすることができる。
【0003】
そのようなトレミー管として、静水面付近に開口部を有する内管の周囲に、管径および管長ともに内管よりも大きな外管を配置した二重管からなるトレミー管がある(特許文献1~3)。内管に設けられた開口部は、外管と内管との間の水循環による土砂投入時の汚濁拡散抑制の目的で設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-129568号公報
特開2002-129569号公報
特開2011-69076号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
カルシア改質土や浚渫土等の粘性材料をトレミー管によって海中投入(打設)する場合、粘性材料によるトレミー管の閉塞が懸念される。トレミー管の閉塞を防止するためには、管径を大きくする必要があるが、管径を大きくすると投入材料と接触する海水量が増加し、汚濁発生の要因となる。また、特にカルシア改質土の場合には、材料分離や海水の巻き込みにより、材料分離や打設後の発現強度低下といった問題が生じる。
【0006】
また、投入した材料の塊がトレミー管を閉塞させずに流下した場合であっても、管内で水位の上昇と降下を繰り返す脈動が生じ、材料分離や濁りが発生し易くなる。
【0007】
また、大型のグラブバケット(数m

~20m

)やバックホウのバケット(数m

~10m

程度)を使用して、大量のカルシア改質土やセメント固化処理土をホッパーに投入してトレミー打設する場合、投入材料を速やかに降下させる必要がある。ベルトコンベアによる投入が連続的な供給であるのに対し、バケットによる投入では材料を掴んで旋回する工程ではホッパーへの供給が無く、ホッパーへの投入段階でまとめて材料が投入されるためホッパーからトレミー管上部に材料が滞留し、トレミー管の閉塞の可能性が高まる。また、材料が速やかに降下しないと、材料の塊が分離することになり、塊の表面積が増加し、濁りの発生量が増大する。
【0008】
そこで、本発明の一態様は、投入材料の速やかな流下を実現したトレミー管と、当該トレミー管を用いた土砂の投入方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るトレミー管は、管内を材料が流下するトレミー管であって、前記トレミー管は、管と、前記管の上部に配置された当該管の内径未満の外径を有する排出管と、を備える。
【0010】
前記の構成によれば、投入材料の速やかな流下を実現したトレミー管を提供することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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