TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025134643
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-17
出願番号
2025024079
出願日
2025-02-18
発明の名称
接着剤組成物
出願人
サンスター技研株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09J
163/00 20060101AFI20250909BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】 従来から求められる種々の性質(例えば、作業性、耐久性、貯蔵安定性など)を維持しながら、冷間の(低温)耐衝撃性、熱間の(熱時)接着性、強靭性を向上させた接着剤組成物を提供する。
【解決手段】 エポキシ樹脂(A)、エポキシ樹脂強靭化剤(B)、アミン系潜在性硬化剤(D)、及び充填材(E)を含み、(A)は、少なくとも(A1)環状構造を有する未変性のエポキシ樹脂を含み、(B)は、少なくとも2種類のエポキシ樹脂強靭化剤を含み、(B)は、(B1)ジエン系重合体のコアを有するコアシェル構造のゴム粒子を含む、接着剤組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
エポキシ樹脂(A)、エポキシ樹脂強靭化剤(B)、アミン系潜在性硬化剤(D)、および充填材(E)を含む接着剤組成物であって、
該エポキシ樹脂(A)が、少なくとも(A1)環状構造を有する未変性のエポキシ樹脂を含み、
該エポキシ樹脂強靭化剤(B)は、少なくとも2種類のエポキシ樹脂強靭化剤を含み、
該エポキシ樹脂強靭化剤(B)は、(B1)ジエン系重合体(共重合体を含む)のコアを有するコアシェル構造のゴム粒子を含む、
接着剤組成物。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記コアシェル構造のゴム粒子(B1)のシェルがビニル系重合体である、請求項1記載の組成物。
【請求項3】
前記コアシェル構造のゴム粒子(B1)のシェルのビニル系重合体が、メチルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、スチレン、アクリロニトリル、メタクリル酸、グリシジルアクリレートから選択される少なくとも2種以上を含む単量体の共重合体である、請求項2記載の組成物。
【請求項4】
前記コアシェル構造のゴム粒子(B1)のコアとシェルの質量比率(シュル/コア)が、コア100質量部に対してシェルが5質量部以上60質量部未満である、請求項1記載の組成物。
【請求項5】
前記コアシェル構造のゴム粒子(B1)のシェルのビニル系重合体は、少なくともグリシジルメタクリレート又はグリシジルアクリレートに基づく部分を含有し、コアシェル構造のゴム粒子(B1)に含まれるエポキシ基は、コアシェル構造のゴム粒子(B1)100質量部に対して、0.2質量部以上8質量部未満の含有量で含まれる、請求項1記載の組成物。
【請求項6】
更に、反応性希釈剤(C)を含むことが可能であり、
前記(A)、(B)、(C)及び(D)の合計を100質量部として、前記反応性希釈剤(C)を、0質量部含む(含まない)、又は15質量部未満含むことができる、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
前記コアシェル構造のゴム粒子(B1)の含有量は、
前記(A)、(B)、(C)及び(D)の合計を100質量部として、1質量部以上40質量部未満である、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
エポキシ樹脂(A)が、ビスフェノール骨格の両側にポリアルキレンオキサイドが付加し、更にエピクロロヒドリンが付加した可とう性エポキシ樹脂を含む、請求項1記載の組成物。
【請求項9】
前記可とう性エポキシ樹脂のポリオキシアルキレンの繰り返し数の合計が1以上8以下である、請求項6記載の組成物。
【請求項10】
前記アミン系潜在性硬化剤(D)は、ジヒドラジド化合物、イミダゾール化合物及び脂肪族ポリアミン化合物から選択される少なくとも1種以上を含む、請求項1記載の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は一液型熱硬化性接着剤組成物に関し、さらに詳しくはエポキシ系一液型熱硬化性接着剤組成物に関する。
続きを表示(約 3,900 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車の軽量化及び乗り心地向上を目的として、車体の鋼板同士の接合にスポット溶接と構造用接着剤を組み合わせたウェルドボンド工法の適用が近年拡大している。自動車の使用環境は多岐にわたるため、自動車に使用される接着剤は、様々な性能、例えば、強靭性、耐衝撃性、耐寒性、耐熱性、金属基材への高い接着強度、良好な塗工性、経済性などが求められる。
【0003】
特許文献1は、(A)ポリグリシジルエーテルを含むエポキシ樹脂、(B)コアシェル構造を有するゴム粒子、(C)アミン末端ポリエーテルとエポキシ樹脂との反応によって誘導されたプレポリマーを含む補助衝撃改良/強化剤、(D)置換グアニジン熱活性化潜硬化剤を含む熱活性化潜硬化剤、及び(E)リン含有酸基、カルボン酸基及び硫黄含有酸基からなる群から選択される基を有する少なくとも1つのキレート改質エポキシ樹脂を含む組成物を開示する(特許請求の範囲参照)。特許文献1は、かかる組成物は、改善された耐衝撃性及び/又は油性の金属基体への接着性が良好であること、更に、その組成物の好ましい応用は、車両組み立ての構造結合の形成であることを開示する([0001]~[0003]、[0094]~[0095]、実施例など参照)。
【0004】
特許文献2は、エポキシ樹脂(A)、並びに、エポキシ樹脂(A)100質量部に対して、弾性体と当該弾性体に対してグラフト結合されたグラフト部とを有するゴム含有グラフト共重合体を含むポリマー微粒子(B)1~100質量部、及びシランカップリング剤で表面処理された膠質炭酸カルシウム(C)10~150質量部を含有する硬化性樹脂組成物を開示する(特許請求の範囲参照)。特許文献2は、その硬化性樹脂組成物は、粘度のせん断速度依存性に優れ、耐衝撃剥離接着性に優れる硬化物を提供し得ること、更に、自動車および車両(新幹線、電車など)・・・などの構造部材の接着剤として使用することができることを開示する([0009]、[0012]、[0215]、[0217]、実施例など参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5307544号公報
特開2020-164601号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、各要求性能を満足するために、エポキシ樹脂の強靭化剤を添加することにより解決されてきたが、各強靭化剤の特徴により、すべてを満足することができなかった。すなわち、冷間の耐衝撃性を向上するために、常温における剥離接着性及び耐熱性が犠牲されていた。冷間の耐衝撃性、熱間の接着性、常温における剥離接着性を高めた接着剤組成物、好ましくは構造用接着剤が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
従来の構造用接着剤には、主成分のビスフェノール型エポキシ樹脂の硬く脆い性質を補うため軟質成分のエラストマーで変性したエポキシ樹脂がしばしは配合されている。しかし、選択したエラストマーによっては、一部の性能を向上できるものの、求められている冷間および熱間の耐衝撃性や強靭性を十分発揮できない問題があった。
【0008】
本発明者等は、鋭意検討を重ねた結果、エポキシ樹脂中に分散させるゴム粒子とは別のエラストマーを添加することなどによって、上記課題を解決することができることを見出した。
【0009】
本明細書は、下記の形態を含む。
1.エポキシ樹脂(A)、エポキシ樹脂強靭化剤(B)、アミン系潜在性硬化剤(D)、および充填材(E)を含む接着剤組成物であって、
該エポキシ樹脂(A)が、少なくとも(A1)環状構造を有する未変性のエポキシ樹脂を含み、
該エポキシ樹脂強靭化剤(B)は、少なくとも2種類のエポキシ樹脂強靭化剤を含み、
該エポキシ樹脂強靭化剤(B)は、(B1)ジエン系重合体(共重合体を含む)のコアを有するコアシェル構造のゴム粒子を含む、
接着剤組成物。
2.前記コアシェル構造のゴム粒子(B1)のシェルがビニル系重合体である、上記1記載の組成物。
3.前記コアシェル構造のゴム粒子(B1)のシェルのビニル系重合体が、メチルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、スチレン、アクリロニトリル、メタクリル酸、グリシジルアクリレートから選択される少なくとも2種以上を含む単量体の共重合体である、上記2記載の組成物。
4.前記コアシェル構造のゴム粒子(B1)のコアとシェルの質量比率(シュル/コア)が、コア100質量部に対してシェルが5質量部以上60質量部未満である、上記1~3のいずれか1つに記載の組成物。
5.前記コアシェル構造のゴム粒子(B1)のシェルのビニル系重合体は、少なくともグリシジルメタクリレート又はグリシジルアクリレートに基づく部分を含有し、コアシェル構造のゴム粒子(B1)に含まれるエポキシ基は、コアシェル構造のゴム粒子(B1)100質量部に対して、0.2質量部以上8質量部未満の含有量で含まれる、 上記1~4のいずれか1つに記載の組成物。
6.更に、反応性希釈剤(C)を含むことが可能であり、
前記(A)、(B)、(C)及び(D)の合計を100質量部として、前記反応性希釈剤(C)を、0質量部含む(含まない)、又は15質量部未満含むことができる、上記1~5のいずれか1つに記載の組成物。
7.前記コアシェル構造のゴム粒子(B1)の含有量は、
前記(A)、(B)、(C)及び(D)の合計を100質量部として、1質量部以上40質量部未満である、上記6に記載の組成物。
8.エポキシ樹脂(A)が、さらにビスフェノール骨格の両側にポリアルキレンオキサイドが付加し、更にエピクロロヒドリンが付加した可とう性エポキシ樹脂を含む、上記1~7のいずれか1つに記載の組成物。
9.前記可とう性エポキシ樹脂のポリオキシアルキレンの繰り返し数の合計が1以上8以下である、上記8記載の組成物。
10.前記アミン系潜在性硬化剤(D)は、ジヒドラジド化合物、イミダゾール化合物及び脂肪族ポリアミン化合物から選択される少なくとも1種以上を含む、上記1~9のいずれか1つに記載の組成物。
11.前記エポキシ樹脂強化剤(B)は、ポリアルキレンポリオールとポリイソシアネートとブロック剤の反応物であるブロックウレタンプレポリマー(B5)を含む、上記1~10のいずれか1つに記載の組成物。
12.前記ブロックウレタンプレポリマー(B5)の含有量が以下のいずれかの範囲である、上記11記載の組成物。
(i)前記(B1)100質量部に対して、1質量部以上35質量部未満である、
(ii)前記(A)、(B)、(C)及び(D)の合計を100質量部として、0.1質量部以上6質量部未満である。
13.前記エポキシ樹脂(A)が、エポキシ樹脂強化剤(B)であるエポキシ基と反応しうる官能基を有するアクリロニトリル-ブタジエン系ゴム(B3)によって変性されたNBR変性エポキシ樹脂(AB3)をさらに含む、上記1~12のいずれか1つに記載の組成物。
14.前記エポキシ基と反応しうる官能基を有するアクリロニトリル-ブタジエン系ゴム(B3)の含有量が以下のいずれかの範囲である、上記13記載の組成物。
(iii)前記(B1)100質量部に対して、1質量部以上30質量部未満である、
(iv)前記(A)、(B)、(C)及び(D)の合計を100質量部として、0.1質量部以上5質量部未満である
15.前記エポキシ基と反応しうる官能基を有するアクリロニトリルとブタジエンを含む共重合体(B3)のアクリロニトリル含有量が、1質量%以上25質量%未満である、上記13又は14記載の組成物。
16.前記エポキシ樹脂(A)が、エポキシ樹脂強化剤(B)である活性イソシアネート基を有するウレタンプレポリマー(B4)によって変性されたウレタン変性エポキシ樹脂(AB4)をさらに含む、上記1~15のいずれか1つに記載の組成物。
17.前記活性イソシアネート基を有するウレタンプレポリマー(B4)の含有量が以下のいずれかの範囲である、上記16記載の組成物。
(v)前記(B1)100質量部に対して、1質量部以上35質量部未満である、
(vi)前記(A)、(B)、(C)及び(D)の合計を100質量部として、0.1質量部以上5質量部未満である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施形態の接着剤組成物は、従来から求められる種々の性質(例えば、作業性、耐久性、貯蔵安定性など)を維持しながら、冷間の(低温)耐衝撃性、熱間の(熱時)接着性、強靭性を向上させた接着剤組成物を提供する。よって、本発明の実施形態の接着剤組成物は、自動車を製造するために好適に使用することができ、構造用接着剤として好適に使用することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
ベック株式会社
被覆材
2か月前
ベック株式会社
水性被覆材
3か月前
ベック株式会社
水性被覆材
3か月前
ベック株式会社
被膜形成方法
1か月前
株式会社日本触媒
インクセット
4日前
関西ペイント株式会社
塗料組成物
1か月前
ぺんてる株式会社
水性インキ組成物
2か月前
東ソー株式会社
ゴム用接着性改質剤
2か月前
株式会社リコー
インクセット
3か月前
シヤチハタ株式会社
油性インキ組成物
1か月前
artience株式会社
印刷インキ
3か月前
東亞合成株式会社
硬化型接着剤組成物
3か月前
東亞合成株式会社
硬化型接着剤組成物
3か月前
アイカ工業株式会社
光硬化型圧着組成物
1か月前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
3か月前
AGC株式会社
液状組成物
1か月前
大日精化工業株式会社
顔料分散液
13日前
JNC株式会社
光硬化型導電性ペースト
3か月前
マクセル株式会社
粘着テープ
1か月前
東ソー株式会社
土質安定化注入薬液組成物
18日前
東ソー株式会社
土質安定化注入薬液組成物
18日前
株式会社フェクト
透明防錆塗料
3か月前
ハニー化成株式会社
防反射処理剤
2か月前
株式会社呉竹
絵具
1か月前
artience株式会社
粘着剤及び粘着シート
2か月前
ハニー化成株式会社
親水防汚処理剤
2か月前
アイカ工業株式会社
ポリマー被覆粒子の製造方法
2か月前
ダイキン工業株式会社
耐油剤
1か月前
ダイキン工業株式会社
組成物
1か月前
ダイキン工業株式会社
組成物
1か月前
ダイキン工業株式会社
耐油剤
1か月前
ユニチカ株式会社
易接着フィルム、および積層体
23日前
三洋化成工業株式会社
粘着剤主剤及び粘着剤組成物
2か月前
artience株式会社
印刷インキおよび印刷物
2か月前
リンテック株式会社
粘着シート
3か月前
ウォールボンド工業株式会社
壁紙の剥離方法
3か月前
続きを見る
他の特許を見る