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公開番号
2025134399
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-17
出願番号
2024032282
出願日
2024-03-04
発明の名称
変性樹脂の製造方法
出願人
株式会社日本触媒
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
C08G
59/14 20060101AFI20250909BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】3級ホスフィンを触媒として使用して、エポキシ基を有する樹脂の変性反応を行う場合に、変性反応が良好に進行し、所望の変性樹脂を効率良く製造することができる、変性樹脂の製造方法を提供する。
【解決手段】変性樹脂の製造方法であって、該製造方法は、3級ホスフィンを含む触媒の存在下であり、反応容器内の気相部の酸素濃度が2体積%未満の雰囲気下で、エポキシ基含有樹脂に、重合性不飽和結合を有しない求核剤を反応させる工程(A-1)を含む変性樹脂の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
変性樹脂の製造方法であって、
該製造方法は、3級ホスフィンを含む触媒の存在下であり、反応容器内の気相部の酸素濃度が2体積%未満の雰囲気下で、エポキシ基含有樹脂に、重合性不飽和結合を有しない求核剤を反応させる工程(A-1)を含む
ことを特徴とする変性樹脂の製造方法。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
前記反応工程(A-1)で得られる樹脂に、反応容器内の気相部の酸素濃度が2体積%未満の雰囲気下で、求電子剤を反応させる工程(A-2)を含むことを特徴とする請求項1に記載の変性樹脂の製造方法。
【請求項3】
前記反応工程(A-1)で得られる樹脂は、水酸基含有樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の変性樹脂の製造方法。
【請求項4】
前記求核剤は、チオール化合物、カルボン酸化合物、アルコール化合物、フェノール化合物、及び、リン酸化合物からなる群より選択される少なくとも一種の活性プロトン含有酸性化合物であることを特徴とする請求項1に記載の変性樹脂の製造方法。
【請求項5】
変性樹脂の製造方法であって、
該製造方法は、3級ホスフィンを含む触媒の存在下であり、反応容器内の気相部の酸素濃度が2体積%未満の雰囲気下で、水酸基含有樹脂に求電子剤を反応させる工程(B)を含むことを特徴とする変性樹脂の製造方法。
【請求項6】
変性樹脂の製造方法であって、
該製造方法は、3級ホスフィンを含む触媒の存在下であり、反応容器内の気相部の酸素濃度が2体積%未満の雰囲気下で、酸基含有樹脂に求電子剤を反応させる工程(C)を含むことを特徴とする変性樹脂の製造方法。
【請求項7】
前記求電子剤は、重合性不飽和結合を有しない求電子剤であることを特徴とする請求項2、5又は6に記載の変性樹脂の製造方法。
【請求項8】
前記求電子剤は、エポキシ化合物、酸無水物、及び、イソシアネート化合物からなる群より選択される少なくとも一種の化合物であることを特徴とする請求項2、5又は6に記載の変性樹脂の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、変性樹脂の製造方法に関する。詳しくは、変性反応が良好に進行し、効率良く変性樹脂を製造することができる、変性樹脂の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
樹脂又は樹脂組成物について、例えば、液晶表示装置や固体撮像素子等に用いられるカラーフィルター、インキ、印刷版、プリント配線板、半導体素子、フォトレジスト、有機絶縁膜、有機保護膜等の、各種の光学部材や電機・電子機器等の各種用途への適用が種々検討され、各用途で要求される特性に優れた樹脂や樹脂組成物の開発がなされている。
【0003】
近年では、光学部材や電機・電子機器等の小型化・薄型化・省エネルギー化が進みつつあり、それに伴って、使用される各種部材等にはより高品位な性能が要望されている。そのような要望に応えるため、各種部材等の材料となる樹脂や樹脂組成物について研究が行われている。
【0004】
そのような樹脂の一つとして、エポキシ基を有する樹脂を変性したものが知られている(特許文献1~4)。
例えば、特許文献1には、1分子中に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂(イ)、アリール基を含む置換基を有するフェノール(ロ)、および不飽和一塩基酸(ハ)を反応してなる、耐熱性、耐湿性、可撓性に優れた、変性エポキシ樹脂が記載されている。
また、特許文献4には、エポキシ基含有化合物と、カルボキシ基含有化合物を反応させてエチレン性不飽和樹脂を製造する方法が記載され、上記カルボキシ基含有化合物が、エポキシ樹脂と多官能カルボン酸とを反応させてなるカルボキシ基を有する変性エポキシ樹脂であることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平11-49840号公報
特開2008-250307号公報
特開2013-181911号公報
特開2020-84089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
エポキシ基は反応性が低いため、所望の反応を進行させるためには適切な触媒を用いる必要があり、そのような触媒として3級ホスフィンが使用される。しかしながら、3級ホスフィンを触媒としてエポキシ基を有する樹脂の変性反応を行う場合、従来の方法では、触媒が失活しやすく、変性反応が充分に進行しにくいといった問題があった。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、3級ホスフィンを触媒として使用して、エポキシ基を有する樹脂の変性反応を行う場合に、変性反応が良好に進行し、所望の変性樹脂を効率良く製造することができる、変性樹脂の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、3級ホスフィンを含む触媒の存在下で各種樹脂の変性反応を行う場合について種々検討したところ、3級ホスフィンを含む触媒の存在下で、かつ、反応容器内の気相部の酸素濃度が一定以下の雰囲気下で、エポキシ基含有樹脂に重合性不飽和結合を有しない求核剤を反応させることにより、エポキシ基含有樹脂の変性反応が良好に進行することを見出した。また、本発明者は、水酸基含有樹脂や酸基含有樹脂についても同様に、3級ホスフィンを含む触媒の存在下で、反応容器内の気相部の酸素濃度が一定以下の雰囲気下でそれらの樹脂に求電子剤を反応させることにより、上記樹脂の変性反応が良好に進行することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、下記の態様を含む。
<1>変性樹脂の製造方法であって、該製造方法は、3級ホスフィンを含む触媒の存在下であり、反応容器内の気相部の酸素濃度が2体積%未満の雰囲気下で、エポキシ基含有樹脂に、重合性不飽和結合を有しない求核剤を反応させる工程(A-1)を含むことを特徴とする変性樹脂の製造方法。
<2>上記前記反応工程(A-1)で得られる樹脂に、反応容器内の気相部の酸素濃度が2体積%未満の雰囲気下で、求電子剤を反応させる工程(A-2)を含むことを特徴とする上記<1>に記載の変性樹脂の製造方法。
<3>上記反応工程(A-1)で得られる樹脂は、水酸基含有樹脂であることを特徴とする上記<1>又は<2>に記載の変性樹脂の製造方法。
<4>上記求核剤は、チオール化合物、カルボン酸化合物、アルコール化合物、フェノール化合物、及び、リン酸化合物からなる群より選択される少なくとも一種の活性プロトン含有酸性化合物であることを特徴とする上記<1>~<3>のいずれかに記載の変性樹脂の製造方法。
<5>変性樹脂の製造方法であって、該製造方法は、3級ホスフィンを含む触媒の存在下であり、反応容器内の気相部の酸素濃度が2体積%未満の雰囲気下で、水酸基含有樹脂に求電子剤を反応させる工程(B)を含むことを特徴とする変性樹脂の製造方法。
<6>変性樹脂の製造方法であって、該製造方法は、3級ホスフィンを含む触媒の存在下であり、反応容器内の気相部の酸素濃度が2体積%未満の雰囲気下で、酸基含有樹脂に求電子剤を反応させる工程(C)を含むことを特徴とする変性樹脂の製造方法。
<7>上記求電子剤は、重合性不飽和結合を有しない求電子剤であることを特徴とする上記<2>~<6>のいずれかに記載の変性樹脂の製造方法。
<8>上記求電子剤は、エポキシ化合物、酸無水物、及び、イソシアネート化合物からなる群より選択される少なくとも一種の化合物であることを特徴とする上記<2>~<6>のいずれかに記載の変性樹脂の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明の変性樹脂の製造方法は、エポキシ基含有樹脂の変性反応が良好に進行し、所望の変性樹脂を効率良く製造することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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