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公開番号2025132547
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030189
出願日2024-02-29
発明の名称電気自動車
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類B60L 15/20 20060101AFI20250903BHJP(車両一般)
要約【課題】電気モータを駆動源として有する電気自動車において、運転者自身の操作によって状況に応じた繊細さで駆動トルクを制御できるようにする。
【解決手段】車両100はその運転に用いるアクセルペダル52に加えてクラッチペダルを模した疑似クラッチペダル54を備える。車両100の制御装置101は、運転者によるアクセルペダル52と疑似クラッチペダル54の各操作に応じて、電気モータ6が出力する駆動トルクを制御する。制御装置101は、疑似クラッチペダル54が操作されていない状態での駆動トルクである基本トルクをアクセルペダル52の操作量と車両速度とに応じて決定し、基本トルクと最小トルクとの間で疑似クラッチペダル54の操作量に応じて駆動トルクを変化させる。そして、所定の条件が満たされる場合、制御装置101は疑似クラッチペダル54の操作に対する駆動トルクの変化の感度を小さくする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電気モータを駆動源として有する電気自動車であって、
前記電気モータが出力する駆動トルクを制御する制御装置と、
前記制御装置に対して操作量に応じて連続的な指示を出す第1の指示器と、
前記第1の指示器と同時並行で操作でき、前記制御装置に対して操作量に応じて連続的な指示を出す第2の指示器と、を備え、
前記制御装置は、
前記第2の指示器が操作されていない状態での前記駆動トルクである基本トルクを前記第1の指示器の操作量と前記電気自動車の車両速度とに応じて決定し、
前記基本トルクと最小トルクとの間で前記第2の指示器の操作量に応じて前記駆動トルクを変化させ、
所定の条件が満たされる場合、前記第2の指示器の操作に対する前記駆動トルクの変化の感度を小さくする、ように構成されている
ことを特徴とする電気自動車。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電気自動車において、
前記制御装置に対して操作毎に離散的な指示を出す第3の指示器をさらに備え、
前記制御装置は、前記第1の指示器の操作量と前記車両速度と前記基本トルクとの関係を予め定められた複数の関係の中から前記第3の指示器の操作に応じて切り替える、ように構成されている
ことを特徴とする電気自動車。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の電気自動車において、
前記所定の条件は、前記車両速度が所定速度よりも低いことを含む
ことを特徴とする電気自動車。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の電気自動車において、
前記所定の条件は、前記第2の指示器の操作速度が所定速度よりも低いことを含む
ことを特徴とする電気自動車。
【請求項5】
請求項2に記載の電気自動車において、
前記所定の条件は、前記第1の指示器の操作量が同一で且つ前記車両速度が同一の場合に前記基本トルクを大きくするように前記第3の指示器が操作されたことを含む
ことを特徴とする電気自動車。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の電気自動車において、
前記制御装置は、前記感度を小さくしている状態で前記第1の指示器の操作量が増大した場合、前記感度を大きくする、ように構成されている
ことを特徴とする電気自動車。
【請求項7】
請求項1に記載の電気自動車において、
車室内に人工的に音を発生させる音発生器をさらに備え、
前記音発生器は、
前記第2の指示器の操作量に応じて前記音の音圧或いは周波数を大きくし、
前記所定の条件が満たされる場合、前記第2の指示器の操作に対する前記音の音圧或いは周波数の変化の感度を小さくする、ように構成されている
ことを特徴とする電気自動車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は電気モータを駆動源として有する電気自動車に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許第6787507号公報及び特開2022-042730号公報には、内燃機関を駆動源とする手動変速式内燃機関車の手動変速動作を電気モータの制御によって疑似的に再現可能な電気自動車に関する従来技術が開示されている。これらの従来技術に係る電気自動車は、アクセルペダルとは別に、手動変速式内燃機関車のクラッチペダルを模した疑似クラッチペダルを備えている。運転者は、右足でアクセルペダルを操作しながら左足で疑似クラッチペダルを操作することによって、アクセルペダルのみを備える通常の電気自動車では不可能な駆動トルクの繊細な制御を達成することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6787507号公報
特開2022-042730号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
運転者自身の操作によって駆動トルクを制御する場合において、その制御の繊細さを状況に応じて可変にできればより好ましい。本開示の一つの目的は、電気モータを駆動源として有する電気自動車において、運転者自身の操作によって状況に応じた繊細さで駆動トルクを制御できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は上記目的を達成するための電気自動車を提供する。本開示の一つの態様によれば、電気自動車は電気モータを駆動源として有し、電気モータが出力する駆動トルクを制御する制御装置と、制御装置に対して指示を出す二つの指示器とを備える。二つの指示器のうちの第1の指示器は、制御装置に対して操作量に応じて連続的な指示を出す。二つの指示器のうちの第2の指示器は、第1の指示器と同時並行で操作できる指示であって、制御装置に対して操作量に応じて連続的な指示を出す。制御装置は、第2の指示器が操作されていない状態での駆動トルクである基本トルクを第1の指示器の操作量と電気自動車の車両速度とに応じて決定し、基本トルクと最小トルクとの間で第2の指示器の操作量に応じて駆動トルクを変化させるように構成される。さらに、制御装置は、所定の条件が満たされる場合、第2の指示器の操作に対する駆動トルクの変化の感度を小さくするように構成される。
【0006】
本開示の別の態様によれば、電気自動車は制御装置に対して操作毎に離散的な指示を出す第3の指示器をさらに備えてもよい。制御装置は、第1の指示器の操作量と車両速度と基本トルクとの関係を予め定められた複数の関係の中から第3の指示器の操作に応じて切り替えるように構成されてもよい。
【0007】
本開示のさらに別の態様によれば、電気自動車は車室内に人工的に音を発生させる音発生器をさらに備えてもよい。音発生器は、第2の指示器の操作量に応じて音の音圧或いは周波数を大きくし、上記所定の条件が満たされる場合、第2の指示器の操作に対する音の音圧或いは周波数の変化の感度を小さくするように構成されてもよい。
【発明の効果】
【0008】
本開示の電気自動車によれば、運転者は第1の指示器と第2の指示器とを同時並行で操作することによって駆動トルクを繊細に制御することができる。そして、所定の条件が満たされる場合、第2の指示器の操作に対する駆動トルクの変化の感度が小さくされることで、状況に応じた繊細さで駆動トルクを制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の一実施形態に係る車両の構成を示す図である。
本開示の一実施形態に係る車両モデルの一例を示す図である。
本開示の一実施形態に係るクラッチモデルで設定されるクラッチペダル踏み込み量に対する仮想伝達トルク容量の変化特性の一例を示す図である。
本開示の一実施形態に係るクラッチモデルで設定されるクラッチペダル踏み込み量に対する仮想伝達トルク容量の変化特性の別の例を示す図である。
本開示の一実施形態に係るクラッチモデルで設定されるクラッチペダル踏み込み量に対する仮想伝達トルク容量の変化特性の別の例を示す図である。
本開示の一実施形態に係るクラッチモデルを用いた駆動トルク制御で得られる効果について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
1.車両の動力系の構成
図1は本開示の一実施形態に係る車両100の構成を模式的に示す図である。まず、図1を参照して車両100の動力系の構成について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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