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公開番号2025132263
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024029693
出願日2024-02-29
発明の名称自動可変チルト装置及び光信号利得等化方法
出願人日本電気株式会社
代理人個人
主分類H04B 10/294 20130101AFI20250903BHJP(電気通信技術)
要約【課題】光プロファイルの傾きを短時間で自動的に調整可能な自動可変チルト装置及び光信号利得等化方法を提供する。
【解決手段】本開示にかかる自動可変チルト装置は、マルチコア光入力信号を2つのシングルコア光入力信号に分離する第1Fi/Foデバイスと、2つのシングルコア光入力信号のチルトレベルをそれぞれ調整する2つの可変チルトイコライザと、2つの可変チルトイコライザからの2つのシングルコア光出力信号を所定の割合で2つの光信号にそれぞれ分岐する2つの光カプラと、2つの光カプラの各々により分岐したシングルコア光出力信号の一方のチルトレベルに基づいて、対応する可変チルトイコライザをフィードバック制御するフィードバック制御部と、2つの光カプラの各々により分岐したシングルコア光出力信号の他方を合波し、合波したマルチコア光出力信号を出力する第2Fi/Foデバイスとを備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
マルチコアファイバからのマルチコア光入力信号を2つのシングルコア光入力信号に分離する第1ファンイン/ファンアウトデバイスと、
前記2つのシングルコア光入力信号のチルトレベルをそれぞれ調整する2つの可変チルトイコライザと、
前記2つの可変チルトイコライザからの2つのシングルコア光出力信号を所定の割合で2つの光信号にそれぞれ分岐する2つの光カプラと、
前記2つの光カプラの各々により分岐した前記シングルコア光出力信号の一方のチルトレベルに基づいて、対応する前記可変チルトイコライザをフィードバック制御するフィードバック制御部と、
前記2つの光カプラの各々により分岐した前記シングルコア光出力信号の他方を合波し、合波したマルチコア光出力信号を出力する第2ファンイン/ファンアウトデバイスと、
を備える、自動可変チルト装置。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記2つの可変チルトイコライザの各々は、複数の利得に対応する複数のチルトイコライザと、前記複数のチルトイコライザの数に対応した光スイッチとを含み、
前記フィードバック制御部は、対応する前記シングルコア光出力信号の一方のチルトレベルに基づいて、前記2つの可変チルトイコライザの各々の前記複数のチルトイコライザから1つのチルトイコライザを選択し、
前記2つの可変チルトイコライザの各々の前記光スイッチは、前記選択された1つのチルトイコライザに切り替える、
請求項1に記載の自動可変チルト装置。
【請求項3】
前記フィードバック制御部は、前記2つのシングルコア光出力信号の各々に対応して、
前記シングルコア光出力信号の一方から特定波長の光信号をそれぞれ抽出して、出力する2つのバンドパスフィルタと、
2つの前記特定波長の光信号を受けて、2つの電気信号に変換する2つのフォトダイオードと、
前記2つの電気信号に基づいて、前記2つのシングルコア光入力信号のチルトレベルをそれぞれ解析する2つの解析部と、
目標チルトレベルを記憶するメモリと、
前記解析部の解析結果と、前記目標チルトレベルとに基づいて、前記1つのチルトイコライザをそれぞれ選択して、前記可変チルトイコライザにおける前記チルトイコライザの切り替えを制御する2つの制御部と、
を含む、
請求項2に記載の自動可変チルト装置。
【請求項4】
前記2つのシングルコア光入力信号の各々は、複数の波長の光信号から構成されており、
前記2つのバンドパスフィルタは、前記特定波長の光信号として、前記複数の波長の光信号のうち一番短い波長の光信号を抽出する、
請求項3に記載の自動可変チルト装置。
【請求項5】
前記2つの制御部の各々は、対応する前記解析部の解析結果と、前記目標チルトレベルとを比較して、チルトレベル調整量を算出し、前記チルトレベル調整量に基づいて、前記1つのチルトイコライザを選択する、
請求項3に記載の自動可変チルト装置。
【請求項6】
前記複数のチルトイコライザは、利得0dBのチルトイコライザと、正負に所定インターバルで設定された利得の2N個(Nは正の整数)のチルトイコライザとを含む、
請求項2乃至5のいずれか一項に記載の自動可変チルト装置。
【請求項7】
前記Nは、2~4のいずれかである、
請求項6に記載の自動可変チルト装置。
【請求項8】
第1ファンイン/ファンアウトデバイスにより、マルチコアファイバからのマルチコア光入力信号を2つのシングルコア光入力信号に分離し、
前記2つのシングルコア光入力信号を2つの可変チルトイコライザにそれぞれ入力し、
2つの光カプラの各々により、対応する前記可変チルトイコライザからのシングルコア光出力信号を所定の割合で2つの光信号に分岐し、
前記2つの光カプラの各々により分岐した前記シングルコア光出力信号の一方のチルトレベルに基づいて、対応する前記可変チルトイコライザをフィードバック制御し、
第2ファンイン/ファンアウトデバイスにより、前記2つの光カプラの各々により分岐した前記シングルコア光出力信号の他方を合波し、合波したマルチコア光出力信号を出力する、
光信号利得等化方法。
【請求項9】
前記2つの可変チルトイコライザの各々は、複数の利得に対応する複数のチルトイコライザと、前記複数のチルトイコライザの数に対応した光スイッチとを含み、
前記フィードバック制御では、対応する前記シングルコア光出力信号の一方のチルトレベルに基づいて、前記2つの可変チルトイコライザの各々の前記複数のチルトイコライザから1つのチルトイコライザを選択して、前記光スイッチにより前記選択された1つのチルトイコライザに切り替える、
請求項8に記載の光信号利得等化方法。
【請求項10】
前記フィードバック制御では、前記2つのシングルコア光入力信号の各々に対応して、
前記シングルコア光出力信号の一方から特定波長の光信号を抽出し、
2つの前記特定波長の光信号を2つの電気信号に変換し、
前記2つの電気信号に基づいて、前記2つのシングルコア光入力信号の各々のチルトレベルを解析し、
メモリに記憶した目標チルトレベルと、前記解析による解析結果とに基づいて、前記1つのチルトイコライザをそれぞれ選択して、前記選択された1つのチルトイコライザに切り替える、
請求項9に記載の光信号利得等化方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、マルチコアファイバ用の自動可変チルト装置及び光信号利得等化方法に関し、特に、マルチコアシステムの光海底システムで用いられる自動可変チルト装置及び光信号利得等化方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
海底ケーブルシステム(光海底システム)に用いられる光信号の傾斜レベルを等化する等化装置、通信システムおよび等化方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の等化措置は、傾斜レベルの設定数を維持しつつ、光デバイスの数を削減するために、すくなくとも2つの等化器を含む等化器群を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/167736号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、現在、光海底システムは、シングルコアの光ファイバ(1つのコアのみを実装するシングルモードファイバ(SMF))で、Cバンドの信号帯域の光信号を使用している。このため、光海底システムの通信容量を増やすためには、実装する光ファイバの数(コア数)を増やす必要がある。
【0005】
しかしながら、光ファイバの断面積等により、光海底ケーブルに実装可能な光ファイバの数に制限がある光海底システムでは、光ファイバの数を増やすことが難しく、また、製造コストも膨大になってしまうという問題がある。
【0006】
本開示は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、マルチコアファイバを用いる光海底システムにおいて、光入力信号である光プロファイルのチルトレベル(傾き)を短時間で自動的に調整することができる自動可変チルト装置及び光信号利得等化方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の自動可変チルト装置は、
マルチコアファイバからのマルチコア光入力信号を2つのシングルコア光入力信号に分離する第1ファンイン/ファンアウトデバイスと、
前記2つのシングルコア光入力信号のチルトレベルをそれぞれ調整する2つの可変チルトイコライザと、
前記2つの可変チルトイコライザからの2つのシングルコア光出力信号を所定の割合で2つの光信号にそれぞれ分岐する2つの光カプラと、
前記2つの光カプラの各々により分岐した前記シングルコア光出力信号の一方のチルトレベルに基づいて、対応する前記可変チルトイコライザをフィードバック制御するフィードバック制御部と、
前記2つの光カプラの各々により分岐した前記シングルコア光出力信号の他方を合波し、合波したマルチコア光出力信号を出力する第2ファンイン/ファンアウトデバイスと、
を備えるものである。
【0008】
本開示の光信号利得等化方法は、
第1ファンイン/ファンアウトデバイスにより、マルチコアファイバからのマルチコア光入力信号を2つのシングルコア光入力信号に分離し、
前記2つのシングルコア光入力信号を2つの可変チルトイコライザにそれぞれ入力し、
2つの光カプラの各々により、対応する前記可変チルトイコライザからのシングルコア光出力信号を所定の割合で2つの光信号に分岐し、
前記2つの光カプラの各々により分岐した前記シングルコア光出力信号の一方のチルトレベルに基づいて、対応する前記可変チルトイコライザをフィードバック制御し、
第2ファンイン/ファンアウトデバイスにより、前記2つの光カプラの各々により分岐した前記シングルコア光出力信号の他方を合波し、合波したマルチコア光出力信号を出力するものである。
【発明の効果】
【0009】
本開示により、マルチコアファイバを用いる光海底システムにおいて、光入力信号である光プロファイルのチルトレベル(傾き)を短時間で自動的に調整することができる自動可変チルト装置及び光信号利得等化方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示にかかる自動可変チルト装置の構成例を示すブロック図である。
本開示にかかる自動可変チルト装置への光入力信号の一例を示す図である。
本開示にかかる自動可変チルト装置の可変チルトイコライザの構成例を示すブロック図である。
本開示にかかる自動可変チルト装置のフィードバック制御部の構成例を示すブロック図である。
本開示にかかる自動可変チルト装置による利得等化後の光信号の状態を示す概念図である。
本開示にかかる自動可変チルト装置による利得等化後の可変チルトイコライザの接続例を示すブロック図である。
本開示にかかる自動可変チルト装置による利得等化後の光信号の状態とチルトイコライザの接続を簡略化した図である。
本開示にかかる自動可変チルト装置により実行される光信号利得等化処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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