TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025131957
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024028071
出願日
2024-02-28
発明の名称
鉄筋コンクリート梁
出願人
株式会社熊谷組
代理人
個人
主分類
E04B
1/22 20060101AFI20250902BHJP(建築物)
要約
【課題】柱梁接合部近傍の範囲におけるひび割れの発生を抑制し、かつ、過大な外力によるコンクリートの剥離や圧壊が生じることを防止可能な梁構造を提供する。
【解決手段】柱間に接合され、複数の主筋13,15,17,19を有する鉄筋コンクリート梁1であって、複数の主筋のうちの少なくとも一部が、柱3A;3Bとコンクリート梁1の接合部の接合面10A;10Bから所定の位置で終端し、複数の主筋のうちの一部の鉄筋が終端する位置から接合面の範囲において、梁せい方向に圧縮力を付与した構成とした。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
柱間に接合され、複数の主筋を有する鉄筋コンクリート梁であって、
複数の主筋のうちの少なくとも一部が、柱とコンクリート梁の接合部の接合面から所定の位置で終端し、
前記複数の主筋のうちの一部の鉄筋が終端する位置から接合面の範囲において、梁せい方向に圧縮力を付与したことを特徴とする鉄筋コンクリート梁。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
前記圧縮力がプレストレス板とPC鋼棒とから付与されることを特徴とする請求項1記載の鉄筋コンクリート梁。
【請求項3】
前記プレストレス板の平面寸法は、前記柱と前記梁との接合部までの範囲における前記梁の長さ寸法、及び、奥行き寸法を含む寸法であることを特徴とする請求項2記載の鉄筋コンクリート梁。
【請求項4】
前記プレストレス板が、前記鉄筋コンクリート梁の奥行方向において、梁せい方向に向かって折り曲げられたことを特徴とする請求項3記載の鉄筋コンクリート梁。
【請求項5】
前記所定の位置で終端する一部の主筋以外の主筋が、梁の長さ方向においてコンクリートと付着された定着部と、コンクリートとの付着が除去された非定着部とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の鉄筋コンクリート梁。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、梁構造に関し、特に鉄筋コンクリート造の梁構造に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、鉄筋コンクリート造(以下、RC造と言う。)における梁部分は、地震等の外力によってひび割れ等の損傷を受ける場合がある。梁が損傷した場合においては、建物の継続的使用を図るべく、ひび割れ等の補修作業を行う必要があるが、損傷が梁の全長に渡って生じる場合には補修作業の長期化及びコスト増を招き、ひいては建物自体の建て替えを余儀なくされる。
特許文献1には、梁の全長方向に延在する複数の主筋の内、一部の主筋をカットオフすることにより、梁の中央側に向けて所謂ヒンジリロケーションを図り、曲げ降伏ヒンジ近傍のひび割れが梁と柱との接合部に生じることを抑制する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-18420号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記梁構造によれば上記接合部におけるひび割れの発生減少により、補修作業の簡易化を図ることができるものの、カットオフの範囲外(カットオフされた主筋先端から接合面までの範囲)である柱梁接合部近傍における損傷を依然として抑制し難く、耐震性に問題がない程度の損傷であっても、柱に近い上記範囲においてコンクリートのひび割れや剥離が生じることは、建物の居住者や利用者等の継続的使用に懸念を抱かせることとなる。
【0005】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、柱梁接合部(梁端部)近傍の範囲におけるひび割れの発生を低減可能な梁構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の構成として、柱間に接合され、複数の主筋を有する鉄筋コンクリート梁であって、複数の主筋のうちの少なくとも一部が、柱とコンクリート梁の接合部の接合面から所定の位置で終端し、複数の主筋のうちの一部の鉄筋が終端する位置から接合面の範囲において、梁せい方向に圧縮力を付与した構成とした。
本構成によれば、複数の主筋のうちの一部の鉄筋が終端する位置から柱との接合部までの範囲において、梁せい方向に圧縮力が生じるため、梁端部におけるひび割れの発生を抑制することができる。
また、圧縮力をプレストレス板とPC鋼棒とから付与した構成としても良い。
また、プレストレス板の平面寸法を、柱と梁との接合部までの範囲における梁の長さ寸法、及び、奥行き寸法を含む寸法である構成としても良い。
本構成によれば、ひび割れが生じやすい主筋の先端部から柱と梁の接合部までの範囲(梁端部)における梁せい方向の両端面の全域がプレストレス板の範囲に含まれるため、圧縮力を均一的に伝達可能となると共に、コンクリートの剥離や圧壊による脱落を抑制できる。
また、プレストレス板を、鉄筋コンクリート梁の奥行方向において、梁せい方向に向かって折り曲げた構成としても良い。
また、所定の位置で終端する一部の主筋以外の主筋が、梁の長さ方向においてコンクリートと付着された定着部と、コンクリートとの付着が除去された非定着部とを有する構成としても良い。
本構成によれば、非定着部の範囲におけるコンクリート表面に生じるひび割れを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一実施形態に係る柱梁構造の概略図である。
図1の柱梁構造のA―A断面図、B―B断面図、C―C断面図である。
構造実験に係る試験体の配筋図及び試験体諸元を示す図である。
載荷装置の概要図である。
載荷サイクルを表すグラフである。
各試験体のせん断力-変形角関係示す図である。
各試験体の正載荷側包絡線の比較を示すグラフである。
各試験体の初期剛性、R=1.0(%)時の各繰り返し回数における割線剛性を示す図である。
R=1.0(%)、10サイクル目除荷時の試験体のひび割れ状況を示す図である。
R=1.5(%)1サイクル目除荷時の試験体のひび割れ状況を示す図である。
R=4.0(%)サイクル終了時の破壊状況を示す図である。
正載荷時における梁側面の残留ひび割れ面積率の分布を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[全体構造について]
以下、図1、2を参照して、鉄筋コンクリート梁10を有する柱梁構造1について説明する。同図に示すように、柱梁構造1は、鉄筋コンクリート造の柱3A;3Bと、柱3A;3Bに対して接合され、柱3A;3B間に架設された同じく鉄筋コンクリート造の梁10とを備える。梁10は、柱3A;3B間に渡って延在する上端側主筋13と下端側主筋15とを備える。上端側主筋13及び下端側主筋15の両端部は、それぞれ柱3A;3Bを貫通して鎖線で示す他の梁12側に延在する。なお、梁10の構造物全体の位置によっては、柱3A;3B内において折り曲げ定着しても良い。なお、本明細書を通じて梁10内に配置される各主筋は、周囲にリブが形成された異形鉄筋であるものとする。
【0009】
図2(a)に示すように、上端側主筋13は、梁10の最も上端面側において配列された複数の上端側主筋13A乃至13Dから構成される。また、下端側主筋15は、梁10の最も下端面側において配列された複数の下端側主筋15A乃至15Dから構成される。
【0010】
梁10は、上端側主筋13及び下端側主筋15の他、柱3A;3B側においてそれぞれ柱3A;3B側に延長する端部上端側主筋17及び端部下端側主筋19とを備える。図2(b)に示すように、端部上端側主筋17は、上端側主筋13A乃至13Dの位置と対応する直下に配列された端部上端側主筋17A乃至17Dから構成される。また、端部下端側主筋19は、下端側主筋15A乃至15Dの位置と対応する直上に配列された端部下端側主筋19A乃至19Dから構成される。また、端部上端側主筋17及び端部下端側主筋19における柱3A;3B側の一端部は、上記上端側主筋13及び下端側主筋15と同様に、それぞれ柱3A;3Bを貫通して鎖線で示す他の梁12側に延在するか、柱3A;3B内において折り曲げ定着される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
株式会社熊谷組
ノズル
1か月前
株式会社熊谷組
鉄筋コンクリート梁
2日前
株式会社熊谷組
観測装置の防塵装置
1か月前
株式会社熊谷組
観測装置の防塵装置
1か月前
株式会社熊谷組
骨材管理システムおよび骨材管理方法
1か月前
株式会社熊谷組
トンネル坑内での重量物横移動方法及び重量物横移動装置
1日前
個人
野良猫ハウス
9日前
個人
フェンス
25日前
個人
転落防止用手摺
3日前
個人
キャチクランプ
3か月前
個人
水害と共にある家
4か月前
積水樹脂株式会社
柵体
2日前
ニチハ株式会社
建築板
17日前
個人
地下型マンション
2か月前
個人
居住車両用駐車場
11日前
個人
津波と共にある漁港
4か月前
個人
鋼管結合資材
2か月前
株式会社タナクロ
テント
2か月前
個人
壁断熱パネル
3か月前
個人
熱抵抗多層断熱建材
10日前
積水樹脂株式会社
フェンス
4か月前
個人
地滑りと共にある山荘
4か月前
個人
パーティション
4か月前
個人
補強部材
10日前
個人
柵
1か月前
鹿島建設株式会社
壁体
16日前
個人
循環流水式屋根融雪装置
2か月前
成友建設株式会社
建物
9日前
インターマン株式会社
天井構造
1か月前
三協立山株式会社
構造体
2か月前
大成建設株式会社
合成柱
4か月前
イワブチ株式会社
組立柱
2日前
三協立山株式会社
構造体
3か月前
ミサワホーム株式会社
建物
4か月前
株式会社永徳
建築用下地材
3か月前
三協立山株式会社
簡易建物
18日前
続きを見る
他の特許を見る