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公開番号2025130214
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-08
出願番号2024027227
出願日2024-02-27
発明の名称二次電池用加圧袋
出願人タイガースポリマー株式会社
代理人
主分類H01M 10/058 20100101AFI20250901BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】 二次電池用加圧袋の袋本体部の加圧時の変形を抑制し、加圧袋の内容物の漏出を抑制する。
【解決手段】 二次電池(5)の加圧時に、シート材(11,12)を重ね合わせ、その1辺に内容物導出入部となる貫通部材(2)を内設した袋本体部の変形を抑制するため、さらにシート材の外側からカバー部材(3)で内設部および袋本体部の1辺を挟み込むことによって、加圧時の袋本体部の変形を抑制し、内容物の漏出および加圧力の低下による二次電池の発電能力の低下を予防する二次電池用加圧袋(1)を得る。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
薄板状の二次電池用加圧袋であって、
前記二次電池用加圧袋は、袋本体部と、貫通部材と、カバー部材とを含み、
前記袋本体部は、気密性で可撓性を有するシート材を重ね合わせて、両シート材の周縁部を接合した正面視略矩形状であり、
前記貫通部材は、前記袋本体部の周縁部に少なくとも1か所、前記袋本体部を内外に貫通するように前記袋本体部に内設されており、
前記カバー部材は、前記貫通部材と前記袋本体部が内設する内設部を外側から挟み、かつ前記カバー部材は、前記袋本体部に接合されており、前記カバー部材は、前記内設部を覆う積層部と、前記袋本体部の周縁部であって、内設部ではない部分の少なくとも一部を覆う展開部を含むことを特徴とする、
二次電池用加圧袋。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記貫通部材は、前記袋本体部に内容物を導出入可能とする内容物導出入用の貫通部と、
前記袋本体部を構成する前記シート材の内側に接合された接合部を含むことを特徴とする、
請求項1に記載の二次電池用加圧袋。
【請求項3】
前記貫通部材の貫通部は、
その延在方向が前記袋本体部の周縁に対して傾斜していることを特徴とする
請求項2に記載の二次電池用加圧袋。
【請求項4】
前記カバー部材は前記袋本体部の辺に沿って設けられ、
前記袋本体部の表面側から裏面側を連絡するように断面形状が略コ字形状をしていることを特徴とする
請求項2に記載の二次電池用加圧袋。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、薄型平板形状をなす二次電池を、その厚さ方向に加圧する加圧袋に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電気自動車やハイブリッド自動車に用いられる組電池には、小型かつ軽量で安全性の高い二次電池が要望されている。従来の液体電解質を用いた二次電池では溶媒として水溶液や有機溶媒を用いる必要があり、電解質の蒸発、分解、液漏れ、発火等の問題があり、電解質を不燃の固体電解質とするいわゆる全固体電池が用いられることが多くなってきた。
【0003】
一方で、液体電解質の二次電池では、二次電池のパッケージ内の空気を抜いて電解質を隙間なく充填するために二次電池を加圧袋で加圧することも行われている。また、全固体電池においても、固体電解質と電極との界面の密着性を高めて電池を作動させる必要性や、結晶性析出物の生成を予防するため、加圧袋を利用した加圧環境下において二次電池が使用されている。
【0004】
例えば、特許文献1および2には、複数の二次電池を等間隔で積層配置し、エア(気体)の圧力で膨張可能なスペーサ(加圧袋)を配置し、前記スペーサにより二次電池を厚さ方向に加圧する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開番号WO2015-141631号公報
特開2019-128980号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この二次電池を加圧するための技術において、可撓性を有するシート材を重ね合わせて、その周縁部を接合して、平板状の袋とした加圧袋が用いられることがある。例えば、ラミネートフィルムを重ね合わせて作成したいわゆるパウチ袋のような加圧袋が用いられ、このような加圧袋は薄いものとすることが可能であり、組電池等のコンパクト化に寄与しうるものである。
【0007】
しかしながら、加圧袋の周縁部の固定が十分ではないと、加圧袋にエア等の内容物(加圧袋を膨張させるもの)を導入した場合、導入前は正面視略矩形状の加圧袋であっても、内容物が導入されるに従い、加圧袋の四周縁部が凹型弧状に変形し、加圧袋の袋本体部に設けられた内容物の導入口に接続された内容物の導入経路部(導入ポンプ等から繋がっているチューブや配管等)に無理な力がかかったり、接続や加圧の確実性が損なわれる恐れがある。また、加圧が不確実であると発電量の減少や、二次電池の故障、劣化の促進を起こす恐れがある。
【0008】
本発明の目的は、二次電池加圧袋の過剰な変形を抑制し、二次電池に対し適当な加圧が可能な二次電池用加圧袋を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
発明者は、鋭意検討の結果、薄板状の二次電池用加圧袋を構成するにあたり、気密性で可撓性を有するシート材を重ね合わせて、両シート材の周縁部を接合した正面視略矩形状の袋本体部に対し、袋本体部を膨張させるための貫通部材を袋本体部に内設し、少なくとも内設部と、内設部以外の袋本体部の周縁部の少なくとも一部を含む袋本体部の1辺を袋本体部の外側から挟み込むカバー部材を用いることで、袋本体部の変形を抑制し、ひいては加圧袋に導入する内容物の漏出抑制が可能であることを知見し、本発明を完成させた。
【0010】
本発明は、薄板状の二次電池用加圧袋であって、前記二次電池用加圧袋は、袋本体部と、貫通部材とカバー部材とを含み、前記袋本体部は、気密性で可撓性を有するシート材を重ね合わせて、両シート材の周縁部を接合した正面視略矩形状であり、前記貫通部材は、前記袋本体部の周縁部に少なくとも1か所、前記袋本体部を内外に貫通するように前記袋本体部に内設されており、前記カバー部材は、前記貫通部材と前記袋本体部が内設する内設部を外側から挟み込み、かつ前記カバー部材は、前記袋本体部に接合されており、前記カバー部材は、前記内設部を覆う積層部と、前記袋本体部の周縁部であって、内設部ではない部分の少なくとも一部を覆う展開部を含むことを特徴とする、二次電池用加圧袋である。(第1発明)。
(【0011】以降は省略されています)

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