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公開番号2025127585
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-02
出願番号2024024356
出願日2024-02-21
発明の名称衣服用生地製造方法
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類D06C 15/02 20060101AFI20250826BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】衣服用生地を繰り返し再生する衣服用生地製造方法を提供すること。
【解決手段】衣服用生地Fの製造方法は、第1層L1と、繊維を含む第2層L2と、を含む多層構造を有する使用済の衣服用生地Fから、第1層L1を除去する除去工程S1と、第2層L2を乾式にて解繊して、繊維を抽出する解繊工程S3と、繊維に処理剤を混合して、色材を含まない混合物を生成する混合工程S4と、新たな第1層L1となる通気性を有する生地N1の上に、混合物を空気中で堆積させて、新たな第2層L2となるウェブWを形成する堆積工程S5と、生地N1およびウェブWを加圧および加熱して成形する成形工程S7と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1層と、繊維を含む第2層と、を含む多層構造を有する使用済の衣服用生地から、前記第1層を除去する除去工程と、
前記第2層を乾式にて解繊して、前記繊維を抽出する解繊工程と、
前記繊維に処理剤を混合して、色材を含まない混合物を生成する混合工程と、
新たな第1層となる通気性を有する生地の上に、前記混合物を空気中で堆積させて、新たな第2層となるウェブを形成する堆積工程と、
前記生地および前記ウェブを加圧および加熱して成形する成形工程と、を含む衣服用生地製造方法。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記繊維は、白色繊維で構成されている、請求項1に記載の衣服用生地製造方法。
【請求項3】
前記堆積工程の後、かつ前記成形工程の前に、前記ウェブの表面へ第3層となる生地を貼付する貼付工程を含む、請求項1に記載の衣服用生地製造方法。
【請求項4】
前記堆積工程の前に、前記新たな第1層となる前記生地を顔料インクにて着色する着色工程を含む、請求項1に記載の衣服用生地製造方法。
【請求項5】
前記着色工程の前に、前記新たな第1層となる前記生地に前処理を行う前処理工程を含む、請求項4に記載の衣服用生地製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、衣服用生地製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、資源の有効活用や廃棄物の削減を促進させるために、各種リサイクル技術が検討されている。殊に、衣服は着色されている場合に衣服用生地への再生が比較的に難しく、リサイクル技術の確立が望まれている。例えば、特許文献1には、記録物を再利用するための脱墨パルプの製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-94265号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、衣服のリサイクルに適用すると、不織布生地への再生が難しいという課題があった。詳しくは、着色材の種類や着色の程度によって、衣類では脱墨性能が十分でない場合があり、衣服生地に向くパルプが得難くなる可能性があった。すなわち、衣服用生地を繰り返し再生する技術が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
衣服用生地製造方法は、第1層と、繊維を含む第2層と、を含む多層構造を有する使用済の衣服用生地から、前記第1層を除去する除去工程と、前記第2層を乾式にて解繊して、前記繊維を抽出する解繊工程と、前記繊維に処理剤を混合して、色材を含まない混合物を生成する混合工程と、新たな第1層となる通気性を有する生地の上に、前記混合物を空気中で堆積させて、新たな第2層となるウェブを形成する堆積工程と、前記生地および前記ウェブを加圧および加熱して成形する成形工程と、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
実施形態に係る衣服用生地の構成を示す模式断面図。
衣服用生地の別の形態を示す模式断面図。
衣服用生地製造方法を示すフロー図。
衣服用生地の製造に用いる生地製造装置の構成を示す模式図。
実施例に係る衣服用生地の製造条件および評価結果などを示す表。
比較例に係る衣服用生地の製造条件および評価結果などを示す表。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に述べる実施の形態では、繰り返し再利用が可能な衣服用生地の製造方法を例示し、図面を参照して説明する。以下の各図においては、必要に応じて相互に直交する座標軸としてXYZ軸を付し、各矢印が指す方向を+方向とし、+方向と反対の方向を-方向とする。Z軸は鉛直方向に沿う仮想軸であって、+Z方向を上方とし、-Z方向を下方とする。
【0008】
本実施形態の衣服用生地製造方法に適用される、後述する生地製造装置1において、原料、生地、ウェブ、および衣服用生地などの搬送方向の先を下流、搬送方向を遡る側を上流ということもある。図示の便宜上、各部材の大きさを実際とは異ならせている。
【0009】
1.衣服用生地
図1に示すように、本実施形態の衣服用生地製造方法にて製造される衣服用生地Fは、第1層L1と第2層L2とを含む多層構造を有する。第1層L1は、基材層L1bおよび接着層L1aを備える。衣服用生地Fでは、下方から上方に向かって、第1層L1の基材層L1b、第1層L1の接着層L1a、および第2層L2がこの順に積層されて成る。衣服用生地Fを衣服に加工する場合に、第1層L1および第2層L2のうちのどちらの層を衣服の表面側に使用してもよい。
【0010】
衣服用生地Fの厚さは、適用される衣服の用途や形態に応じて適宜設定される。衣服用生地Fの厚さは、特に限定されないが、例えば0.30mm以上1.50mm以下とする。これによれば、衣服用生地Fにおいて柔軟性と強度とが向上する。
(【0011】以降は省略されています)

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