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公開番号
2025127041
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-01
出願番号
2024023521
出願日
2024-02-20
発明の名称
再封機能を有する蓋付き紙カップ
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
弁理士法人東京UIT国際特許
主分類
B65D
3/22 20060101AFI20250825BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】蓋材を紙カップから剥がしたときに紙剥けを発生させることなく粘着層(再封層)を確実に露出させる。
【解決手段】蓋付き紙カップは,胴部11および胴部11の下端を閉じる底部を備え,胴部11の上端部にフランジ部が形成された紙カップ本体と,フランジ部の上面に接着され,胴部11の上端部開口を閉じる蓋材20とを備える。胴部11は,その内側面から外側面に向けて,シール層(たとえば低密度PE)11d,補強層(たとえば延伸PET)11c,紙層11aおよび保護層(たとえば低密度PE)11bから構成されている。蓋材20は,シール層20e,粘着層20cおよび剥離層20dを備える。補強層11cは紙剥けの契機となる亀裂71が紙層11aに達するのを抑制する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
筒状の胴部および胴部の下端を閉じる底部を備え,上記胴部の上端部に,上記胴部の上端部が外向きに折られたフランジ部が形成された紙カップ本体と,上記フランジ部の上面に接着され,上記胴部の上端部開口を閉じる蓋材とを備え,
上記胴部が,その内側面から外側面に向けて,シール層,補強層および紙層から構成されており,
上記蓋材が,その内側面から外側面に向けて,シール層,剥離層,粘着層および基材層,またはシール層,粘着層,剥離層および基材層から構成されている,
再封機能を有する蓋付き紙カップ。
続きを表示(約 440 文字)
【請求項2】
上記蓋材の剥離層と粘着層の間の接着強度が,上記蓋材を構成する他の層間の接着強度および上記胴部を構成する層間の接着強度よりも小さい,
請求項1に記載の再封機能を有する蓋付き紙カップ。
【請求項3】
上記補強層が延伸樹脂フィルムを含む,
請求項1に記載の再封機能を有する蓋付き紙カップ。
【請求項4】
上記延伸樹脂フィルムが5~30μmの厚さを持つ,
請求項3に記載の再封機能を有する蓋付き紙カップ。
【請求項5】
上記補強層がポリエチレン以外の押出樹脂層を含む,
請求項1に記載の再封機能を有する蓋付き紙カップ。
【請求項6】
上記押出樹脂層が5~30μmの厚さを持つ,
請求項5に記載の再封機能を有する蓋付き紙カップ。
【請求項7】
上記胴部の紙層の外側面に保護層が積層されている,
請求項1に記載の再封機能を有する蓋付き紙カップ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は,再封機能を有する蓋付き紙カップに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1はヨーグルト充填用の紙カップを開示する。紙(カップ原紙)に低密度ポリエチレンを塗布したポリエチレン加工紙によって紙カップは作られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-192083号公報
【0004】
ポリエチレン加工紙で作られた紙カップの上部縁に蓋材を熱溶着することで,紙カップの上部縁によって囲まれる上部開口が蓋材によって閉じられる。紙に低密度ポリエチレンを塗布したポリエチレン加工紙を紙カップに用いると,蓋材を剥がしたときに,蓋材と紙カップの境界で蓋材が剥がれず,紙カップ側の紙が蓋材の裏にくっついて剥がれてしまうことがある(紙の凝集破壊,紙剥け)。
【0005】
紙カップの上部開口を閉じる蓋材に再封機能を持たせる要望がある。この場合,蓋材は,蓋材を剥がすことによって一度開封した紙カップの上部開口を再び蓋材によって閉じるために,シール層と粘着層とを備えるものとされる。初期状態(工場出荷時)ではシール層によって紙カップと蓋材が接着されてカップ開口が閉じられる。蓋材を剥がしたときにシール層の内層の粘着層が外に露出するようにすることで,シール層に代えて露出した粘着層を用いてカップ開口を蓋材によって再び閉じることができる。
【0006】
ところが,上述した紙カップの紙剥けが発生すると,紙剥けした紙カップの紙が蓋材の方にくっついてしまうので粘着層が露出しなくなる。すなわち,紙剥けが発生した箇所は蓋材を紙カップに再度接着して再封することができない。
【0007】
図6~図8を参照して,上述した「紙剥け」を分かりやすく説明しておく。図6は従来技術における蓋材50と紙カップ60の開封前の様子を示す一部拡大断面図である。図7および図8は蓋材50を剥がしたときに紙剥けが発生する様子を示す拡大断面図であり,図7は紙剥けが発生する直前の様子を,図8は紙剥けが発生した様子を,それぞれ示している。図6~図8では,蓋材50および紙カップ60を構成する複数の層の厚さがかなり強調して描かれている。
【0008】
図6を参照して,紙カップ60は,紙層61の両面に低密度ポリエチレン層62,63が積層されることで構成されている。蓋材50は,基材層51に接着層(図示略)を介して,表面樹脂層52,粘着層(再封層)53,剥離層54およびシール層55から構成されるフィルムが積層されることによって構成されている。紙カップ60の開口縁部に蓋材50がシールされることによって,紙カップ60の開口が蓋材50によって閉じられる。初期状態(開封前)では,蓋材50に接する紙カップ60の低密度ポリエチレン層62と,蓋材50のシール層55とがヒートシールされる。
【0009】
紙剥けは,蓋材50を紙カップ60から剥がすときに,蓋材50の粘着層53と剥離層54との間において分離が生じずに,紙カップ60の紙層61に破壊(破け)が発生することで生じる。図7を参照して,蓋材50を剥がしている途中で蓋材50の粘着層53と剥離層54との間がうまく分離しないと,蓋材50の剥離層54およびシール層55,ならびに紙カップ60の蓋材50に接する低密度ポリエチレン層62,紙カップ60の紙層61に亀裂70が生じる。紙層61は樹脂層とは異なり,植物その他の繊維を膠着させて製造されるから,亀裂70が生じたところに横向きの力(蓋材50を剥がすときの力)が生じると,図8に示すように紙剥け(紙層61における凝集破壊)が生じる。紙剥けが発生すると,その箇所では蓋材50の粘着層53が露出せず,上述したように粘着層53を利用したカップ開口の再封ができなくなってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
この発明は,蓋材を紙カップから剥がしたときに,紙剥けを発生させることなく,粘着層(再封層)を確実に露出させることを目的とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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