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公開番号
2025124469
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-26
出願番号
2024020549
出願日
2024-02-14
発明の名称
チャバザイト型ゼオライト
出願人
水澤化学工業株式会社
代理人
弁理士法人愛宕綜合特許事務所
主分類
C01B
39/48 20060101AFI20250819BHJP(無機化学)
要約
【課題】乾燥環境下において充分なVOC吸着特性を示すだけではなく、高湿度の環境下においてもVOC吸着特性が大きく低下することがない、VOC吸着特性に優れるチャバザイト型ゼオライトを提供すること。また、前記チャバザイト型ゼオライトを含有するVOC吸着剤を提供すること
【解決手段】水蒸気吸着法により測定されるBET比表面積(A)と窒素吸着法により測定されるBET比表面積(B)との比(A)/(B)が0.40以下の範囲にあることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
水蒸気吸着法により測定されるBET比表面積(A)と窒素吸着法により測定されるBET比表面積(B)との比(A)/(B)が0.40以下の範囲にあることを特徴とするチャバザイト型ゼオライト。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
酸化アルミニウムに対する二酸化ケイ素のモル比が50~200であり、平均粒径が1.0μm以上である請求項1に記載されたチャバザイト型ゼオライト。
【請求項3】
前記比(A)/(B)が0.15~0.35である請求項1または2に記載されたチャバザイト型ゼオライト。
【請求項4】
前記モル比が55~120である請求項2に記載されたチャバザイト型ゼオライト。
【請求項5】
前記平均粒径が1.5~6.0μmである請求項2に記載されたチャバザイト型ゼオライト。
【請求項6】
乾燥環境下におけるアセトアルデヒド吸着率(D)に対する湿度75%環境下におけるアセトアルデヒド吸着率(W)の差(D)-(W)が18%以下である請求項1または2に記載されたチャバザイト型ゼオライト。
【請求項7】
請求項1または2に記載されたチャバザイト型ゼオライトを含有する揮発性有機化合物吸着剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、チャバザイト型ゼオライト及びチャバザイト型ゼオライトからなる揮発性有機化合物吸着剤に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ゼオライトは、二酸化ケイ素、酸化アルミニウム等を骨格に持ち、規則的なチャンネル(細孔)を有する結晶性のアルミノケイ酸塩である。特にチャバザイト型ゼオライトはシリカリッチであり、8員環構造の細孔(3.8×3.8Å)を含むものとして広く知られている。
【0003】
ゼオライトの結晶骨格中のAl
2
O
3
は、親水性に影響を与えAl量が多いほど親水性が高く、少ないほど低下することが知られている。シリカリッチなチャバザイト型ゼオライトは、Al量が少ないため親水性が低く、従って、疎水性の物質に対して高い吸着特性を有していることから、窒素酸化物に対する吸着剤としての使用が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
また、チャバザイト型ゼオライトと同様に、規則的なチャンネル(細孔)を有する結晶性のアルミノケイ酸塩であるが、骨格構造が異なっている、10員環構造の細孔(5.1×5.5Å及び/又は5.3×5.6Å)を含むMFI型ゼオライトを、トルエン、キシレン、アセトアルデヒド等の自動車及び工場等から排出される排気ガス、建築物の建材等に含まれる揮発性有機化合物(以下、「VOC」と略称することがある)の吸着剤として用いることも提案されている(特許文献2~特許文献4を参照)。
【0005】
ここで、8員環構造の細孔を含むチャバザイト型ゼオライトは、10員環構造の細孔を含むMFI型ゼオライトに比較して、細孔径が小さいことから、物理吸着の力が強く、また、約2倍の比表面積を有することから、吸着容量も大きいため、チャバザイト型ゼオライトは、MFI型ゼオライトと同等、またはMFI型ゼオライトよりも優れたVOC吸着剤となる可能性がある。
【0006】
しかし、チャバザイト型ゼオライトの中には、乾燥した低湿度の環境下においてはVOC吸着剤として充分な吸着特性を発揮するが、高湿度の環境下においてはVOCに対する吸着特性が大きく低下する場合があるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許6817022号公報
特開平9-253483号公報
WO2017/142033号公報
特許3829600号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、上記事情に鑑み、乾燥環境下において充分なVOC吸着特性を示すだけではなく、高湿度の環境下においてもVOC吸着特性が大きく低下することがない、VOC吸着特性に優れるチャバザイト型ゼオライトを提供することである。また、別の目的は、前記チャバザイト型ゼオライトを含有するVOC吸着剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、水蒸気吸着法により測定されるBET比表面積(A)と窒素吸着法により測定されるBET比表面積(B)との比(A)/(B)が0.40以下の範囲にあることを特徴とするチャバザイト型ゼオライトが提供される。
【0010】
本発明のチャバザイト型ゼオライトは、
(1)酸化アルミニウムに対する二酸化ケイ素のモル比が50~200であり、平均粒径が1.0μm以上であること、
(2)前記比(A)/(B)が0.15~0.35であること、
(3)前記モル比が55~120であること、
(4)前記平均粒径が1.5~6.0μmであること、
(5)乾燥環境下におけるアセトアルデヒド吸着率(D)に対する湿度75%環境下におけるアセトアルデヒド吸着率(W)の差(D)-(W)が18%以下であること、
が好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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