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公開番号
2025123113
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-22
出願番号
2024018988
出願日
2024-02-09
発明の名称
ガスバーナ並びに加熱調理器
出願人
リンナイ株式会社
代理人
弁理士法人青莪
主分類
F23K
5/00 20060101AFI20250815BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約
【課題】ガス流入管3の下流端から立ち上がるバーナボディ4と、バーナボディ4上に載置されるバーナヘッド5とを備えるガスバーナであって、バーナボディ4は、内部に、ガス流入管3を介して燃料ガスが流入する分布室42を有し、バーナヘッド5は、バーナヘッドの外周面に露出する環状壁51を有し、この環状壁に、分布室42からの燃料ガスを噴出させて拡散燃焼させる炎孔52aが周方向に間隔を存して複数設けられるものにおいて、実際の最大火力の規定最大火力からの乖離を小さく抑えることができるようにする。
【解決手段】分布室42に、ガス流入管3から流入する燃料ガスがバーナヘッド5に向けて通過する通気孔431を複数有する流量調整板43を設ける。そして、ガスバーナの最大火力が通気孔431の合計開口面積によって規定されるようにする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ガス流入管の下流端から立ち上がるバーナボディと、バーナボディ上に載置されるバーナヘッドとを備えるガスバーナであって、バーナボディは、内部に、ガス流入管を介してガスが流入する分布室を有し、バーナヘッドは、バーナヘッドの外周面に露出する環状壁を有し、この環状壁に、分布室からのガスを噴出させる炎孔が周方向に間隔を存して複数設けられ、ガス流入管から流入するガスは一次空気が混入されていない燃料ガスであって、炎孔から燃料ガスを噴出させて拡散燃焼させるものにおいて、
分布室に、ガス流入管から流入するガスがバーナヘッドに向けて通過する通気孔を複数有する流量調整板が設けられ、ガスバーナの最大火力が通気孔の合計開口面積によって規定されることを特徴とするガスバーナ。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
前記ガス分布室は、前記ガス流入管からガスが流入する下分布室と、下分布室の上方に位置する上分布室とで構成され、上分布室は、下分布室と連通する下分布室連通口が開設された環状の上分布室底面部と、上分布室底面部の外周側に立設された上分布室外周壁部と、上分布室底面部の内周側に立設された上分布室内周壁部とで囲われ、前記流量調整板は、下分布室連通口の上方に前記通気孔が位置するように、上分布室底面部に敷設されることを特徴とする請求項1記載のガスバーナ。
【請求項3】
前記流量調整板を前記上分布室に対し位置決めする位置決め手段を備えることを請求項2記載のガスバーナ。
【請求項4】
前記上分布室底面部と前記流量調整板との間に、前記バーナボディの形成材料よりも熱伝導率が低い断熱材が介設されることを特徴とする請求項2記載のガスバーナ。
【請求項5】
請求項2記載のガスバーナであって、前記下分布室連通口は、前記上分布室底面部に環状に開設され、前記通気孔は、下分布室連通口と同心の環状に配列されるものにおいて、前記流量調整板の前記ガス流入管に合致する周方向部分を中心とした所定の周方向範囲におけるガスの通過抵抗がこの周方向範囲外の流量調整板の部分におけるガスの通過抵抗よりも大きくなるように通気孔が形成されることを特徴とするガスバーナ。
【請求項6】
前記通気孔の孔径は、消炎距離以下に設定されていることを特徴とする請求項1記載のガスバーナ。
【請求項7】
請求項1~6の何れか1項記載のガスバーナを具備することを特徴とする加熱調理器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス流入管の下流端から立ち上がるバーナボディと、バーナボディ上に載置されるバーナヘッドとを備える、燃料ガスとして水素ガスを用いるのに適したガスバーナ並びにこのガスバーナを具備する加熱調理器に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
元来、この種のガスバーナでは、バーナボディを、内部に、ガス流入管を介してガスが流入する分布室を有するものにすると共に、バーナヘッドを、バーナヘッドの外周面に露出する環状壁を有するものとし、この環状壁に、分布室からのガスを噴出させる炎孔を周方向に間隔を存して複数設けている。また、燃料ガスとして水素ガスを用いる場合は、燃焼速度が極めて速いため、逆火対策を施す必要がある。
【0003】
このような逆火対策として、従来、特許文献1により、バーナヘッド内に、仕切板を上下方向の隙間を存して複数枚積層して成る積層体を配置し、分布室からのガスが積層体の各仕切板間の隙間を介して炎孔から噴出するようにしたものも知られている。このものでは、各仕切板間の隙間を消炎距離以下にすることで逆火を防止できる。
【0004】
ところで、上記従来例のガスバーナでは、ガス流入管の上流端に臨むガスノズルからの燃料ガスの最大噴射量によって、ガスバーナの最大火力が規定される。然し、ガスノズルから噴射された燃料ガスは、バーナヘッドの炎孔から噴出されるまでに圧力損失を生じる。圧力損失は、ガス流入管内でも発生する。そして、ガス流入管の製造公差によるガス流入管内での圧力損失のバラツキで、実際の最大火力がガスノズルからの燃料ガスの最大噴射量に対応する規定最大火力から乖離してしまうことがある。
【0005】
尚、特許文献1に記載のガスバーナでは、ガス流入管から流入するガスが燃料ガスと一次空気との混合ガスである。然し、燃料ガスとして水素ガスを用いる場合、逆火を防止する上で、公知ではあるが、ガス流入管から流入するガスを一次空気が混入されていない燃料ガスとして、炎孔から燃料ガスを噴出させて拡散燃焼させることが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-124271号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、以上の点に鑑み、拡散燃焼方式を採用すると共に、実際の最大火力の規定最大火力からの乖離を小さく抑えることができるようにしたガスバーナ並びにこのガスバーナを具備する加熱調理器を提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本願の第1発明は、ガス流入管の下流端から立ち上がるバーナボディと、バーナボディ上に載置されるバーナヘッドとを備えるガスバーナであって、バーナボディは、内部に、ガス流入管を介してガスが流入する分布室を有し、バーナヘッドは、バーナヘッドの外周面に露出する環状壁を有し、この環状壁に、分布室からのガスを噴出させる炎孔が周方向に間隔を存して複数設けられ、ガス流入管から流入するガスは一次空気が混入されていない燃料ガスであって、炎孔から燃料ガスを噴出させて拡散燃焼させるものにおいて、分布室に、ガス流入管から流入するガスがバーナヘッドに向けて通過する通気孔を複数有する流量調整板が設けられ、ガスバーナの最大火力が通気孔の合計開口面積によって規定されることを特徴とする。
また、本願の第2発明は、加熱調理器であって、上記第1発明のガスバーナを具備することを特徴とする。
【0009】
本発明(第1発明)によれば、ガス流入管よりも下流側で、ガス流入管内での圧力損失の影響を受けずに最大火力が規定されることになる。そのため、ガス流入管内での圧力損失は、実際の最大火力のずれに影響しない。従って、実際の最大火力の規定最大火力からの乖離を小さく抑えることができる。
【0010】
また、本発明において、ガス分布室は、ガス流入管からガスが流入する下分布室と、下分布室の上方に位置する上分布室とで構成され、上分布室は、下分布室と連通する下分布室連通口が開設された環状の上分布室底面部と、上分布室底面部の外周側に立設された上分布室外周壁部と、上分布室底面部の内周側に立設された上分布室内周壁部とで囲われ、流量調整板は、下分布室連通口の上方に通気孔が位置するように、上分布室底面部に敷設されることが望ましい。これによれば、流量調整板がバーナヘッドの真下に配置されることになり、流量調整板から炎孔までの間の圧力損失が小さくなる。従って、流量調整板から炎孔までの間の圧力損失のバラツキを生じても、このバラツキの幅は小さく、実際の最大火力の規定最大火力からの乖離をより小さく抑えることができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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