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公開番号2025154752
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024057930
出願日2024-03-29
発明の名称バイオマス燃焼システム
出願人極東開発工業株式会社
代理人個人
主分類F23G 5/44 20060101AFI20251002BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】汎用性の高い固定具を提案し、在庫管理や設置が容易となるバイオマス燃焼システムを提案する
【解決手段】燃料収容手段と燃焼手段が共通の筐体10内にあり、
導入手段は、少なくとも一部に傾斜部を有する縦搬送装置101を有し、当該縦搬送装置101の一部が固定具130を介して前記筐体10に接続されており、固定具10は、複数の取り付け孔133を有し、当該縦搬送装置101を設置する際に、当該縦搬送装置の姿勢に応じて取り付け孔133を選択的に使用して縦搬送装置101を筐体10に接続することが可能である。
【選択図】図30
特許請求の範囲【請求項１】
バイオマス燃料を貯留する燃料収容手段と、バイオマス燃料を燃焼させる燃焼手段と、前記燃料収容手段にバイオマス燃料を導入する導入手段を有するバイオマス燃焼システムにおいて、
前記燃料収容手段と前記燃焼手段が共通の筐体内にあり、
前記導入手段は、少なくとも一部に傾斜部を有する縦搬送装置を有し、当該縦搬送装置の一部が固定具を介して前記筐体に接続されており、
前記固定具は、複数の取り付け孔を有し、
当該縦搬送装置を設置する際に、当該縦搬送装置の姿勢に応じて前記取り付け孔を選択的に使用して前記縦搬送装置を前記筐体に接続することが可能であることを特徴とするバイオマス燃焼システム。
続きを表示（約 890 文字）【請求項２】
前記筐体には前記燃料収容手段につながる燃料搬入口があり、
前記縦搬送装置の末端は前記燃料搬入口よりも上の位置にあり、前記縦搬送装置の末端と前記燃料搬入口が、変形能を有するシュートによって接続されていることを特徴とする請求項１に記載のバイオマス燃焼システム。
【請求項３】
バイオマス燃料が投入される投入口を有し、前記縦搬送装置は前記投入口とつながっていて前記投入口に投入されたバイオマス燃料を高さ方向に搬送することを特徴とする請求項１に記載のバイオマス燃焼システム。
【請求項４】
前記固定具は、燃料収容手段に固定される固定部と、前記取付け孔が設けられた板部を有していることを特徴とする請求項１に記載のバイオマス燃焼システム。
【請求項５】
前記固定具は、燃料収容手段に固定される固定板と、前記固定板の両側に設けられた側板を有し、当該側板に前記取付け孔が設けられており、
前記側板の間隔が、縦搬送装置の幅に相当し、前記両方の側板の間に縦搬送装置が挟まれていることを特徴とする請求項１に記載のバイオマス燃焼システム。
【請求項６】
請求項１乃至５のいずれかに記載のバイオマス燃焼システムを製造するバイオマス燃焼システムの製造方法であって、前記筐体を設置し、前記筐体に前記縦搬送装置を取り付ける際に、当該縦搬送装置の姿勢に応じて前記取り付け孔を選択し、選択された取り付け孔を使用して前記縦搬送装置を前記筐体に接続することを特徴とするバイオマス燃焼システムの製造方法。
【請求項７】
バイオマス燃料を貯留する燃料収容手段と、バイオマス燃料を燃焼させる燃焼手段が収容された筐体に搬送装置を接続する固定具であって、
前記筐体に固定される固定板と、前記固定板の両側に設けられた側板を有し、当該側板に複数の取り付け孔が設けられており、前記搬送装置を設置する際に、前記取り付け孔を選択的に使用して前記搬送装置を前記筐体に接続することが可能であることを特徴とする固定具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、木質チップ等のバイオマス燃料を燃焼させる燃焼システムに関するものである。また本発明は、バイオマス燃焼システムを製造する製造方法に関するものである。
さらに本発明は、前記した燃焼システムの中で、バイオマス燃料を貯留する燃料収容手段と、バイオマス燃料を燃焼させる燃焼手段を構築する筐体に、バイオマス燃料を搬送する搬送装置を固定する固定具に関するものである。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
林業においては、山野の手入れの一環として生育が良くない樹木が間伐される。それによって間伐材が発生する。また家を建て替えるために、古家を壊すことによって、廃材が生じる。製材所においては、角材を得るために端の部分が削りとられて端材ができる。
【０００３】
これらの間伐材、廃材、端材等は、従来用途がなく、廃棄されていた。しかしながら、近年、これらの廃材を有効利用する機運が高まり、各種の用途が提案されている。
その一つとして、間伐材等をチップ状に加工し、これをボイラーで燃焼させて熱エネルギーを得る構成が、特許文献１に開示されている。
【０００４】
また家畜糞をコンテナ内で発酵する装置が特許文献２に開示されており、当該文献には、ベルトコンベヤで家畜糞をコンテナに搬入する構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０２４－３４８８号公報
特開昭５５－２７８７２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明者は、バイオマスを燃料として使用するバイオマス燃焼システムの量産化を目指して試作等を行った。本発明者らが想定するバイオマス燃焼システムは、燃料庫と、ボイラーを組み合わせたもので、燃料庫にバイオマス燃料を貯留する。
本発明者の計画では、バイオマス燃料は、コンベヤで燃料庫に搬入する。
【０００７】
ここで、バイオマス燃焼システムは、いろいろな土地に設置されるものであり、設置場所の地形や、トラック等によるバイオマス燃料の搬入経路は、設置場所に応じてまちまちである。
そのためコンベヤ自身の形や、コンベヤを燃料庫に固定する固定構造についても、装置の設置場所に合わせて個別に設計することを要する場合がある。またそれに合わせて、コンベヤを燃料庫に接続する際の固定具も設置場所に応じて個別に製作することを要する場合がある。そのため、バイオマス燃焼システムを量産化するには、コンベヤを燃料庫に接続する際の固定具を多品種用意する必要があり、固定具の製造や在庫管理に手間を要するという問題があった。また上記した理由から、バイオマス燃焼システムは、製造や設置工事に相当の手間を要するという問題があった。
本発明は、この問題を解決することを目的とするものであり、汎用性の高い固定具を提案し、在庫管理や設置が容易となるバイオマス燃焼システムを提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記した課題を解決するための態様は、バイオマス燃料を貯留する燃料収容手段と、バイオマス燃料を燃焼させる燃焼手段と、前記燃料収容手段にバイオマス燃料を導入する導入手段を有するバイオマス燃焼システムにおいて、前記燃料収容手段と前記燃焼手段が共通の筐体内にあり、前記導入手段は、少なくとも一部に傾斜部を有する縦搬送装置を有し、当該縦搬送装置の一部が固定具を介して前記筐体に接続されており、前記固定具は、複数の取り付け孔を有し、当該縦搬送装置を設置する際に、当該縦搬送装置の姿勢に応じて前記取り付け孔を選択的に使用して前記縦搬送装置を前記筐体に接続することが可能であることを特徴とするバイオマス燃焼システムである。
【０００９】
本態様のバイオマス燃焼システムでは、少なくとも一部に傾斜部を有する縦搬送装置が、固定具を介して前記筐体に接続されている。
本態様のバイオマス燃焼システムで使用する固定具は、取り付けに必要な最低個数を超える数の取り付け孔がある。そのため、縦搬送装置を設置する際に、縦搬送装置の姿勢に応じて取り付け孔を選択的に使用して縦搬送装置を筐体に接続することができる。
そのため本態様のバイオマス燃焼システムは、組み立ても容易である。
【００１０】
上記した態様において、前記筐体には前記燃料収容手段につながる燃料搬入口があり、前記縦搬送装置の末端は前記燃料搬入口よりも上の位置にあり、前記縦搬送装置の末端と前記燃料搬入口が、変形能を有するシュートによって接続されていることが望ましい。
（【００１１】以降は省略されています）

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