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公開番号
2025123035
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-22
出願番号
2024018873
出願日
2024-02-09
発明の名称
湿式塗装ブースの循環水処理剤とその使用方法
出願人
株式会社ネクストリー
,
株式会社ミドリ商会
代理人
個人
主分類
B01D
21/01 20060101AFI20250815BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】より効率的に塗料ミストを凝集させ分離回収することができ、循環水の使用期間も長く作業者の負担が少なく、環境にも負荷の少ない湿式塗装ブースの循環水処理剤とその使用方法を提供する。
【解決手段】塩化アルミニウムを主成分とし、アルミナを20~25%含み、消泡剤が0.5~1%添加された循環水処理剤である。湿式塗装ブース10の循環水20に、循環水処理剤投入し、水酸化カルシウムを主成分とするアルカリ剤を混合し、循環水20のpHを8~10に調整して、湿式塗装ブース10の循環水20を循環させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
製品に塗装を施す湿式塗装ブースの循環水に投入して使用される循環水処理剤であって、
塩基性塩化アルミニウムの共重合体を主成分とし、アルミナとして20~25%含み、消泡剤が0.1~1%添加されて成ることを特徴とする湿式塗装ブースの循環水処理剤。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
活性炭が0.5~1%添加されて成る請求項1記載の湿式塗装ブースの循環水処理剤。
【請求項3】
製品に塗装を施す湿式塗装ブースの循環水に投入して使用される循環水処理剤の使用方法であって、
塩基性塩化アルミニウムの共重合体を主成分とし、アルミナとして20~25%含み、消泡剤が0.5~1%添加されて成る循環水処理剤を、前記湿式塗装ブースの前記循環水に0.1~0.5%投入し、さらに水酸化カルシウムを主成分とするアルカリ剤を混合し、前記循環水のpHを8~10に調整して前記湿式塗装ブースの前記循環水を循環させ、塗装時の余剰塗料が前記循環水に落下し吸着され、前記循環水処理剤により前記循環水中の塗料成分を凝集させることを特徴とする循環水処理剤の使用方法。
【請求項4】
前記循環水中の塗料成分を凝集させて水成分と前記塗料成分を分離し、前記水成分を再利用する請求項3記載の循環水処理剤の使用方法。
【請求項5】
凝集させて水成分と分離した前記塗料成分を回収し、脱水処理して燃料として使用可能にする請求項3記載の循環水処理剤の使用方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、湿式塗装ブースに用いられる循環水に吸着された塗料ミストを凝集処理する循環水処理剤とその使用方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、自動車や家庭用電器製品、金属製品等の製造における製品の塗装工程では、様々な塗料が用いられてスプレー塗装されている。一般に工業的に使用されている塗料は、溶剤型塗料と水性塗料とに分けられ各塗料は単独又は併用で使用されている。水性塗料は、水可溶型、ディスパージョン型、エマルジョン型の3つに大別されるが、いずれも水を溶媒とするため、引火性がなく、安全かつ衛生的であり、溶剤による公害発生の恐れがないなどの利点を有することから、近年その応用範囲が拡大されつつある。
【0003】
各種工業製品における塗装工程では、一般に被塗装物に噴霧された塗料の歩留りが60~80%程度であり、使用塗料の40~20%は余剰塗料となる。余剰に噴霧された塗料のミストは外部に漏出しないように、種々の工業製品に塗装を施す湿式塗装ブース内で水流に吸着させる処理が行われており、塗料を吸着した水は循環使用される。
【0004】
従来、塗装を施す湿式塗装ブースに用いられる循環水には、処理薬剤を添加して循環水中の余剰塗料を凝集し分離することが行われている。例えば湿式塗装ブースの循環水に混入した塗料ミストを処理する処理剤として、特許文献1、2に記載されているように、有機系薬剤と無機系薬剤が従来から使用されている。
【0005】
その他、特許文献3には、水性塗料又は溶剤型塗料を含む湿式塗装ブース循環水中の塗料を効率的に凝集処理するための処理剤として、フェノール系樹脂とカチオン系ポリマーとを併用することが開示されている。特許文献3に開示された処理剤は、フェノール系樹脂をアルカリ水溶液等に溶解させて湿式塗装ブース循環水に注入すると、フェノール系樹脂は、溶解状態又はコロイド状で分散し、カチオン系ポリマーが存在するとフェノール系樹脂は荷電中和されて凝結、不溶化する。循環水中に溶解又はコロイド状に分散している塗料もカチオン系ポリマーにより、荷電中和されて凝結、不溶化し、フェノール系樹脂がカチオン系ポリマーで不溶化するとき、この凝結した塗料を巻き込んだ形でフロック化して凝集する。そして塗料を巻き込んだ形で凝集したフェノール系樹脂のフロックは、ある程度の大きさの粒子となるので、循環水から分離除去され易く、浮上分離、遠心分離、濾過などの方法で容易に分離除去することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2003-71434号公報
特開平11-77061号公報
特開2019-202281号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献1,3に開示された有機系薬剤には、当該薬剤を糊剤とする塗料ミストの凝集体である塗料スラッジが樹脂ポリマーで包まれるので、回収した塗料スラッジの水分量が多く脱水が難しいという問題がある。一方、上記特許文献2に開示された無機系薬剤は、当該薬剤が生成する不溶性微粒子の凝集力が弱いので、塗料ミストを取り込んだ不溶性微粒子凝集体である塗料スラッジの成長速度が遅く、塗料スラッジの高速回収が難しいという問題がある。また、無機凝集剤は弱酸性(pH4程度)の薬品であり、酸性により配管等の機材が腐蝕しやすいという問題もある。
【0008】
さらに、これら従来の凝集剤は、循環水を長期間使用すると悪臭が生じ易く、塗料カスが固化し、配管の吸い込み部分が詰まる等の問題があり、対処療法的に消臭剤を添加したり、分散剤を入れたりして対処し、比較的頻繁な循環水の交換や清掃が必要であった。従って、塗装作業量が多いと、この清掃や交換の頻度も増加し、さらに作業者の負担となっていた。
【0009】
この発明は、上記従来の背景技術に鑑みて成されたもので、より効率的に塗料ミストを凝集させ分離回収することができ、循環水の使用期間も長くすることができ作業者の負担が少なく、環境にも負荷の少ない湿式塗装ブースの循環水処理剤とその使用方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明は、製品に塗装を施す湿式塗装ブースの循環水に投入して使用される循環水処理剤であって、塩基性塩化アルミニウムの共重合体を主成分とし、アルミナとして20~25%含み、消泡剤が0.1~1%添加されて成る湿式塗装ブースの循環水処理剤である。さらに、活性炭が0.5~1%添加されていても良い。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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