TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025122436
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-21
出願番号
2024017908
出願日
2024-02-08
発明の名称
反応容器、及び合成装置
出願人
東レエンジニアリング株式会社
代理人
弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
主分類
B01J
4/00 20060101AFI20250814BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】反応容器において、担体の流れを反応室の中央側と側壁側とで均一化する。
【解決手段】反応容器10は、担体Bを収容すると共に溶液Lが溜められる反応室16を有する容器本体15と、前記容器本体15の下部151に設けられガスGが供給される供給口17と、前記容器本体15の上部152に設けられガスGを排出する排出口18と、前記反応室16に設けられ溶液L中で浮遊状態となり供給口18から供給されるガスGにより回転する撹拌翼30とを有する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
担体を収容すると共に溶液が溜められる反応室を有する容器本体と、
前記容器本体の下部に設けられガスが供給される供給口と、
前記容器本体の上部に設けられガスを排出する排出口と、
前記反応室に設けられ溶液中で浮遊状態となり前記供給口から供給される前記ガスにより回転する撹拌翼と、
を有する、反応容器。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
前記撹拌翼は、
中央部と、
前記中央部から前記反応室の側壁側に向かって延びる複数の羽根部と、
前記中央部から前記反応室の上面側又は下面側に向かって延びる直線部と、
を有し、
前記直線部は、前記反応室の上面又は下面に接触可能である接触部を有する、
請求項1に記載の反応容器。
【請求項3】
前記接触部は、球面形状又は先細り形状を有する、
請求項2に記載の反応容器。
【請求項4】
前記反応室の上面又は下面は、前記接触部が接触する被接触面を有し、
前記被接触面は、前記接触部が挿入状となる凹部を有する、
請求項2又は請求項3に記載の反応容器。
【請求項5】
前記撹拌翼は、中空の部分を有する、
請求項1又は請求項2に記載の反応容器。
【請求項6】
前記撹拌翼は、
中央部と、
前記中央部から前記容器本体の側壁側に向かって延び前記中央部を中心として等間隔に配置されている三枚以上の羽根部と、
を有する、請求項1に記載の反応容器。
【請求項7】
複数種類の溶液を選択的に搬送するための送液手段と、
前記送液手段により搬送された溶液を溜め前記溶液を用いた反応が行われる反応容器と、
を有し、
前記反応容器は、請求項1に記載の反応容器であり、
前記送液手段は、前記供給口に繋がる配管を有し、前記配管は、前記ガスの流量を調整する調整部を有する、
合成装置。
【請求項8】
前記反応容器に、大気圧よりも高い圧力のガスを前記供給口から供給する、
請求項7に記載の合成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示の発明は、タンパク質、ペプチド、核酸等を化学合成するための合成装置、及びその合成装置が有する反応容器に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
タンパク質、ペプチド、核酸等を化学合成する方法として、反応容器に複数種類の溶液(試薬)を順に供給し、その反応容器内において反応を進める方法がある。例えば、核酸を合成する場合、反応容器内に粒状の担体(ビーズ)を多数設け、その反応容器に、溶液を順次供給しながら、脱トリチル化、カップリング、酸化、及びキャッピングの処理を繰り返し行い、担体に塩基を結合させる。
【0003】
前記のような化学合成に用いられる溶液は数十種類とされることもある。これら溶液を選択的に反応容器へ送り、溶液に含まれる分子材料により目的物(核酸)が生成される。このような化学合成を行うための装置として、例えば特許文献1に開示の合成装置が知られている。合成装置は、反応容器を有する。反応容器は、溶液を溜め、その溶液を用いた反応が行われる反応室を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-34290号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図7は、従来の反応容器の説明図である。図8は、従来の反応容器を用いた化学合成処理の様子を示す説明図である。反応容器90は、ポンプ95を有する循環配管94の一部に位置する。反応容器90に多数の担体Bが存在している。溶液は、ポンプ95によって反応容器90の下部から供給される。溶液は、反応容器90が有する反応室91において充満状態となり、上部から排出され、循環配管94を循環する。
【0006】
前記のような化学合成処理において、近年、担体Bから延びる塩基が長くなる長鎖合成が行われる。担体Bから積み上げる塩基が多いほど、合成純度が低下する。
その理由の一つとして、反応室91を流れる溶液(流体)の流速は、中央側911(内側)と側壁側912(外側)とで異なり、また、中央側911と側壁側912との間で溶液L及び担体Bの入れ替わりが生じにくいことにある。その結果、担体Bから積み上げられる化学合成反応の仕上がりに、中央側911と側壁側912とで差が生じ、合成純度が低下する。
【0007】
そこで、本発明は、反応室において、担体の流れを均一化することが可能となる反応容器、及びその反応容器を有する合成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本発明の反応容器は、担体を収容すると共に溶液が溜められる反応室を有する容器本体と、前記容器本体の下部に設けられガスが供給される供給口と、前記容器本体の上部に設けられガスを排出する排出口と、前記反応室に設けられ溶液中で浮遊状態となり前記供給口から供給される前記ガスにより回転する撹拌翼と、を有する。
【0009】
前記構成を有する反応容器によれば、ガスが供給口から容器本体の反応室に供給されると、そのガスは反応室に溜められている溶液中を上昇し、排出口から排出される。撹拌翼は、溶液中を上昇するガスによって回転する。撹拌翼の回転により、反応室において溶液の循環流れが生じ、循環流れにより、担体の流れを均一化することが可能となる。
撹拌翼を回転させるために、反応室にガスを供給すればよく、モータ等のような駆動装置は不要である。
【0010】
(2)好ましくは、前記撹拌翼は、中央部と、前記中央部から前記反応室の側壁側に向かって延びる複数の羽根部と、前記中央部から前記反応室の上面側又は下面側に向かって延びる直線部と、を有し、前記直線部は、前記反応室の上面又は下面に接触可能である接触部を有する。
前記構成によれば、撹拌翼は、直線部によって反応室の上面又は下面によって支持される。羽根部は安定して回転することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
個人
海水淡水化装置
15日前
三洋化成工業株式会社
水処理薬剤
2日前
株式会社日本触媒
二酸化炭素吸着剤
29日前
個人
二酸化炭素吸着分離装置
1か月前
東ソー株式会社
二酸化炭素分離回収液
15日前
白元アース株式会社
除湿容器
1か月前
株式会社石垣
スクリュープレスの制御方法
24日前
株式会社石垣
スクリュープレスの制御方法
24日前
トヨタ自動車株式会社
ガスミキサー
1か月前
株式会社石垣
フィルタープレスの運転方法
1か月前
トヨタ自動車株式会社
CO2回収装置
4日前
東レ株式会社
有価物の分離方法及び分離装置
10日前
株式会社Tornada
気泡発生装置
1か月前
株式会社No.
微細気泡発生器
19日前
東ソー株式会社
二酸化炭素分離用アミン組成物
29日前
東ソー株式会社
二酸化炭素分離用アミン組成物
15日前
株式会社フクハラ
オイルミスト捕集装置
24日前
栗田工業株式会社
溶液の濃縮方法
29日前
本田技研工業株式会社
ガス回収装置
9日前
株式会社クレハ
流体処理装置
1か月前
株式会社神戸製鋼所
混合装置
10日前
株式会社カネカ
蒸留装置および蒸留方法
15日前
アクアインテック株式会社
攪拌槽
1か月前
本田技研工業株式会社
二酸化炭素回収装置
5日前
本田技研工業株式会社
二酸化炭素回収装置
8日前
本田技研工業株式会社
二酸化炭素回収装置
22日前
本田技研工業株式会社
二酸化炭素回収装置
19日前
株式会社レゾナック
フッ化水素の除去方法
2日前
本田技研工業株式会社
二酸化炭素回収装置
17日前
ヤマト科学株式会社
バブル水生成装置
15日前
メドモンツ カンパニー リミテッド
空気浄化装置
29日前
進和テック株式会社
卓上式フード付き実験台
24日前
DIC株式会社
二酸化炭素吸収材
1か月前
愛三工業株式会社
吸着装置
10日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
除湿装置
11日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
除湿装置
11日前
続きを見る
他の特許を見る