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公開番号
2025118340
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2024013610
出願日
2024-01-31
発明の名称
インバータの制御方法、及び、インバータの制御装置
出願人
日産自動車株式会社
代理人
弁理士法人後藤特許事務所
主分類
H02M
7/48 20070101AFI20250805BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】オープン巻線型回転電機を用いるシステムでASC制御行う場合において、上側短絡制御と下側短絡制御を切り替えるときに、平滑コンデンサを保護することができるインバータの制御方法及び制御装置を提供する。
【解決手段】第1インバータ18及び第2インバータ19の上アームをオンにし、第1インバータ18及び第2インバータ19の下アームをオフにする上側短絡制御と、第1インバータ18及び第2インバータ19の上アームをオフにし、第1インバータ18及び第2インバータ19の下アームをオンにする下側短絡制御と、を交互に実行する。そして、上側短絡制御と下側短絡制御を切り替えるときに、オープン巻線型回転電機(10)の各相に流れる電流である相電流i
u
,i
v
,i
w
を取得し、相電流i
u
,i
v
,i
w
に基づいて、相ごとに異なるタイミングで第1インバータ18及び第2インバータ19をスイッチングする。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
平滑コンデンサを介してオープン巻線型回転電機が有するステータコイルの一端と直流電源を接続する第1インバータと、前記平滑コンデンサを介して前記ステータコイルの他端と前記直流電源を接続する第2インバータと、を制御するインバータの制御方法であって、
前記第1インバータ及び前記第2インバータの上アームをオンにし、前記第1インバータ及び前記第2インバータの下アームをオフにする上側短絡制御と、前記第1インバータ及び前記第2インバータの上アームをオフにし、前記第1インバータ及び前記第2インバータの下アームをオンにする下側短絡制御と、を交互に実行し、
前記上側短絡制御と前記下側短絡制御を切り替えるときに、
前記オープン巻線型回転電機の各相に流れる電流である相電流を取得し、
前記相電流に基づいて、前記相ごとに異なるタイミングで前記第1インバータ及び前記第2インバータをスイッチングする、
インバータの制御方法。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のインバータの制御方法であって、
前記上側短絡制御と前記下側短絡制御の切り替えを行うべき基準タイミングを設定し、
前記相電流に基づいて、前記基準タイミングに対し、前記第1インバータ及び第2インバータを実際にスイッチングさせるタイミングを遅延させることにより、前記相ごとに異なるタイミングで前記第1インバータ及び前記第2インバータをスイッチングする、
インバータの制御方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載のインバータの制御方法であって、
前記相電流の大きさがゼロとなるタイミングで、前記第1インバータ及び前記第2インバータをスイッチングする、
インバータの制御方法。
【請求項4】
請求項3に記載のインバータの制御方法であって、
前記相電流の大きさがゼロとなるタイミングで、前記第1インバータ及び前記第2インバータの各上アームを同時にスイッチングし、かつ、前記第1インバータ及び前記第2インバータの各下アームを同時にスイッチングする、
インバータの制御方法。
【請求項5】
請求項1または2に記載のインバータの制御方法であって、
前記相電流の大きさが予め定める電流閾値以上となったタイミングで、前記第1インバータ及び前記第2インバータをスイッチングする、
インバータの制御方法。
【請求項6】
請求項5に記載のインバータの制御方法であって、
前記相電流の大きさが前記電流閾値以上となった前記相において、
前記相電流の大きさが前記電流閾値以上となる前の始状態に対して、前記第1インバータ及び前記第2インバータのうちいずれか一方のインバータの状態を前記始状態と同じ状態に維持しつつ、前記第1インバータ及び前記第2インバータのうちいずれか他方のインバータのスイッチングを先行して開始した移行状態を形成し、
前記他方のインバータのスイッチングを先行して開始してから予め定める所定時間が経過した後に、前記一方のインバータのスイッチングを開始することによって、前記第1インバータ及び前記第2インバータの各アームの状態が前記始状態に対して逆になった終状態を形成する、
インバータの制御方法。
【請求項7】
請求項6に記載のインバータの制御方法であって、
前記所定時間は、対になる上アーム及び下アームのオンとオフを入れ替えるときに要するデッドタイムよりも長い、
インバータの制御方法。
【請求項8】
請求項6に記載のインバータの制御方法であって、
前記相電流の向きに応じて、前記第1インバータ及び前記第2インバータのうちどちらのインバータのスイッチングを先行して開始するかを決定する、
インバータの制御方法。
【請求項9】
請求項5に記載のインバータの制御方法であって、
前記相電流の大きさが前記電流閾値以上となった前記相において、前記第1インバータまたは前記第2インバータのうち一方のインバータのスイッチングを先行して開始してから予め定める所定時間が経過した後に、前記第1インバータまたは前記第2インバータのうち他方のインバータのスイッチングを開始する第1モードと、
前記相電流の大きさが前記電流閾値以上となった前記相において、前記第1インバータ及び前記第2インバータを同時にスイッチングする第2モードと、
を有し、
前記平滑コンデンサの電圧に基づいて、前記第1モードと前記第2モードを切り替える、
インバータの制御方法。
【請求項10】
請求項1または2に記載のインバータの制御方法であって、
前記相電流を検出する電流センサが失陥したときには、前記オープン巻線型回転電機の電気角に基づいて、前記相電流を推定し、
推定した前記相電流に基づいて、前記第1インバータ及び前記第2インバータを制御するデューティ指令値を演算する、
インバータの制御方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、平滑コンデンサを介して直流電源と回転電機を接続するインバータの制御方法及び制御装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、第1のスイッチング制御と第2のスイッチング制御を交互に行うインバータ装置を開示している。第1のスイッチング制御は、直流電源の正極側に接続された全てのスイッチング素子をオンにし、かつ、直流電源の負極側に接続された全てのスイッチング素子をオフにする制御である。第2のスイッチング制御は、直流電源の正極側に接続された全てのスイッチング素子をオフにし、かつ、直流電源の負極側に接続された全てのスイッチング素子をオンにする制御である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許5857394号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
インバータは、回転電機の相ごとに、上アーム及び下アームを構成する1対のスイッチング素子を有する。また、インバータは、平滑コンデンサを介して、直流電源と回転電機を接続する。そして、回転電機が過回転に至った場合等、回転電機の制御において異常が生じたときには、各相の上アームまたは下アームのいずれか一方を全てオンにし、他方を全てオフにすることによって、インバータと回転電機で短絡回路を形成することがある。このような短絡制御は、ASC(アクティブショートサーキット)制御、または、三相短絡制御等と称されている。
【0005】
ASC制御は、全上アームをオンにし、全下アームをオフにする短絡制御(以下、上側短絡制御という)、または、全上アームをオフにし、全下アームをオンにする短絡制御(以下、下側短絡制御という)によって行うことができる。但し、回転電機が回転しているときには、特定のアームに熱や電流が偏り、その特定のアームが劣化しやすくなってしまうことがある。このため、回転電機が回転しているときには、ASC制御は、上側短絡制御と下側短絡制御を交互に切り替えながら行うことが好ましい。
【0006】
上側短絡制御と下側短絡制御を切り替えるためには、各相の上アーム及び下アームをスイッチングする必要がある。このとき、上アームと下アームが同時にオンになって貫通電流が流れると、スイッチング素子等が破損するおそれがある。このため、対になった上アーム及び下アームのスイッチングには、これらの両方を確実にオフにするデッドタイムが設けられる。しかし、上側短絡制御と下側短絡制御の切り替えにおいて単純にデッドタイムを設けると、デッドタイム前に回転電機に流れ込んでいた電流(回転電機の誘起電圧)によっては、デッドタイム中に平滑コンデンサに大電流が流れ込み、平滑コンデンサが破損してしまうおそれがある。
【0007】
本発明は、オープン巻線型回転電機を用いるシステムでASC制御行う場合において、上側短絡制御と下側短絡制御を切り替えるときに、平滑コンデンサを保護することができるインバータの制御方法及び制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のある態様は、平滑コンデンサを介してオープン巻線型回転電機が有するステータコイルの一端と直流電源を接続する第1インバータと、平滑コンデンサを介してステータコイルの他端と直流電源を接続する第2インバータと、を制御するインバータの制御方法である。このインバータの制御方法では、第1インバータ及び第2インバータの上アームをオンにし、第1インバータ及び第2インバータの下アームをオフにする上側短絡制御と、第1インバータ及び第2インバータの上アームをオフにし、第1インバータ及び第2インバータの下アームをオンにする下側短絡制御と、を交互に実行する。そして、上側短絡制御と下側短絡制御を切り替えるときに、オープン巻線型回転電機の各相に流れる電流である相電流を取得し、相電流に基づいて、相ごとに異なるタイミングで第1インバータ及び第2インバータをスイッチングする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、オープン巻線型回転電機を用いるシステムでASC制御行う場合において、上側短絡制御と下側短絡制御を切り替えるときに、平滑コンデンサを保護することができるインバータの制御方法及び制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、第1実施形態に係る電動車両の構成を示すブロック図である。
図2は、インバータの構成を示す回路図である。
図3は、通常モードにおけるPWM信号を示す説明図である。
図4は、PWM制御部のうち、ASC制御に係る部分の構成を示すブロック図である。
図5は、基準ASC切替信号、相電流、及び、各相ASC切替信号の例を示すタイムチャートである。
図6は、ASC制御に係るフローチャートである。
図7は、ASCモードにおけるPWM信号の例を示すブロック図である。
図8は、相電流と、第1インバータ及び第2インバータをスイッチングさせるタイミングと、の関係に係る説明図である。
図9は、比較例における相電流の変遷を示す説明図である。
図10は、本実施形態における相電流の変遷を示す説明図である。
図11は、第2実施形態における基準ASC切替信号、相電流、及び、各相ASC切替信号の例を示すタイムチャートである。
図12は、第2実施形態のASC制御に係るフローチャートである。
図13は、第1ASCモード(ASC1)におけるPWM信号の例を示すタイムチャートである。
図14は、第2ASCモード(ASC2)におけるPWM信号の例を示すタイムチャートである。
図15は、第1ASCモード(ASC1)における相電流の変遷を示す説明図である。
図16は、第2ASCモード(ASC2)における相電流の変遷を示す説明図である。
図17は、変形例に係る第1PWM制御部及び第2PWM制御部の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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