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公開番号
2025122549
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-21
出願番号
2024018120
出願日
2024-02-08
発明の名称
電動車両の駆動装置
出願人
日産自動車株式会社
代理人
弁理士法人後藤特許事務所
主分類
H02K
11/028 20160101AFI20250814BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】電磁ノイズの発生を抑制できる電動車両の駆動装置を提供することを目的とする。
【解決手段】モータ10と、モータ10に接続され、モータ10の回転を変速して出力する変速機20とを備える電動車両の駆動装置1である。モータ10は、モータハウジング11とロータ軸15とを備え、ロータ軸15は、モータハウジング11から軸方向に突出する。減速機20は、変速機ハウジング21と入力軸25とを備え、減速機ハウジング21はモータハウジング11に軸方向に固定され、入力軸25は、ロータ軸15に同軸に連結される。モータハウジング11と減速機ハウジング21との間には、ロータ軸15又は入力軸25に固定され当該軸の径方向外側へと延設する導電プレート51が備えられる。モータハウジング11には、導電プレート51の端面に当接してモータハウジング11と導電プレート51とを電気的に接続する導電ブラシ52が備えられる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
モータと、前記モータに接続され、前記モータの回転を変速して出力する変速機とを備える電動車両の駆動装置であって、
前記モータは、モータハウジングとロータ軸とを備え、前記ロータ軸は、前記モータハウジングから軸方向に突出し、
前記変速機は、変速機ハウジングと入力軸とを備え、前記変速機ハウジングは前記モータハウジングに軸方向に固定され、前記入力軸は、前記ロータ軸に同軸に連結され、
前記モータハウジングと前記変速機ハウジングとの間には、前記ロータ軸又は前記入力軸に固定され当該軸の径方向外側へと延設する導電プレートが備えられ、
前記モータハウジングには、前記導電プレートの端面に当接して前記モータハウジングと前記導電プレートとを電気的に接続する導電ブラシが備えられる、
電動車両の駆動装置。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の電動車両の駆動装置であって、
前記ロータ軸は、前記モータハウジングにモータ側ベアリングを介して支持され、
前記導電プレートは、前記モータ側ベアリングよりも軸方向の外側の前記ロータ軸に備えられる、
電動車両の駆動装置。
【請求項3】
請求項1に記載の電動車両の駆動装置であって、
前記入力軸は、前記変速機ハウジングに変速機側ベアリングを介して支持され、
前記導電プレートは、前記入力軸の前記変速機側ベアリングよりも軸方向の外側の前記入力軸に備えられる、
電動車両の駆動装置。
【請求項4】
請求項2に記載の電動車両の駆動装置であって、
前記モータハウジングと前記変速機ハウジングとの間には、中間室が画成され、
前記導電プレートは、前記中間室に配置され、
前記モータ側ベアリングよりも前記中間室側の前記モータハウジングには、前記モータハウジング内の潤滑油をシールするシール部材が固定される、
電動車両の駆動装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一つに記載の電動車両の駆動装置であって、
前記導電プレートは円板状であり、
前記導電ブラシは、前記ロータ軸よりも下側に備えられて、前記導電プレートの端面に当接する、
電動車両の駆動装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動車両の駆動装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
電動車両の駆動装置は、インバータ装置や駆動用モータに高周波、高電圧の電力が用いられる。このような電力が用いられる駆動装置では、モータに接続される変速機やドライブシャフト等から周囲に電磁ノイズが放射され、車両に搭載される電気機器に影響を与える可能性がある。
【0003】
特許文献1には、ロータ軸に連結されるディファレンシャル装置の回転軸をケースに接地させる構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-310296号公報
【発明の概要】
【0005】
従来技術のような構成では、モータから離れたディファレンシャル装置で接地を行う構成である。そのため、モータからディファレンシャル装置に至るまでに介在する回転軸やギア等の容量成分により、モータの接地が十分に行われない可能性がある。さらに、回転軸やギアは潤滑油に覆われているため、電力の導通時にスパークが発生する虞があり、更なる電磁ノイズ源となってしまう可能性があるという問題がある。
【0006】
本発明はこのような問題に鑑み、モータに近接した位置で接地を行うことで、電磁ノイズの発生を抑制できる電動車両の駆動装置を提供することを目的とする。
【0007】
本発明の一実施態様によれば、モータと、モータに接続され、モータの回転を変速して出力する変速機とを備える電動車両の駆動装置に適用される。モータは、モータハウジングとロータ軸とを備え、ロータ軸は、モータハウジングから軸方向に突出する。変速機は、変速機ハウジングと入力軸とを備え、変速機ハウジングはモータハウジングに軸方向に固定される。入力軸は、ロータ軸に同軸に連結される。モータハウジングと変速機ハウジングとの間には、ロータ軸又は入力軸に固定され当該軸の径方向外側へと延設する導電プレートが備えられ、モータハウジングには、導電プレートの端面に当接してモータハウジングと導電プレートとを電気的に接続する導電ブラシが備えられる。
【0008】
本発明によれば、モータハウジングと変速機ハウジングとの間で、ロータ軸又は入力軸に備えた導電プレートを、モータハウジングに設けられた導電ブラシを介してモータハウジングに導通させる。この構成により、電磁ノイズの発生源であるモータに近接した位置でロータ軸を接地して容量成分を低減できるので、モータ等から生じる電磁ノイズを可能な限り抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本実施形態の駆動装置の断面図である。
図2は、中間室の説明図である。
図3は、駆動装置の斜視断面図の説明図である。
図4は、導電ブラシの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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