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公開番号2025122262
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-21
出願番号2024017557
出願日2024-02-08
発明の名称情報処理方法及び緊急制御装置
出願人日産自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B60W 50/035 20120101AFI20250814BHJP(車両一般)
要約【課題】体調不良の乗員が操作を行なうことができない場合にも、緊急制御を実行する。
【解決手段】本実施形態に係る緊急制御装置は、乗員の少なくとも一人が体調不良であると判定してから所定時間が経過するまでに、体調不良であると判定した乗員から、緊急制御を実行しないことを指示する解除操作を受け付けないと、緊急制御を実行する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
緊急制御の実行可否を判定する処理をプロセッサに実行させる情報処理方法であって、
前記プロセッサは、
目的地までのルートに従って自律走行する車両において、乗員の少なくとも一人が体調不良であるかを判定し、
前記乗員の少なくとも一人が体調不良であると判定すると、基準時点から所定時間が経過するまでに、体調不良であると判定した乗員から、前記緊急制御を実行しないことを指示する解除操作を受け付けないと、前記緊急制御として、
前記車両の停止、
前記車両の医療機関への移動、および、
前記車両の外部への、体調不良者が発生した旨の通報
の少なくとも1つを実行する、
情報処理方法。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記プロセッサは、前記乗員の少なくとも一人が体調不良であると判定すると、
前記体調不良であると判定した乗員の着席座席付近に存在する車載端末、および、
前記体調不良であると判定した乗員の携帯する端末
の少なくとも一方の表示画面に、前記解除操作を受け付け可能な画像を表示する、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記基準時点は、前記乗員の少なくとも一人が体調不良であると判定した時点、または、前記解除操作を受け付け可能な画像を表示した時点である、
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記乗員の少なくとも一人が体調不良であると判定すると、前記体調不良であると判定した乗員以外の乗員に、前記乗員の少なくとも一人が体調不良であると判定したことを通知する、
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記体調不良であると判定した乗員以外の乗員に、前記緊急制御の実行を指示する実行操作を行なうことを許可する、
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記プロセッサは、(1)前記基準時点から前記所定時間が経過するまでに、前記体調不良であると判定した乗員から、前記解除操作を受け付け、かつ、(2)前記体調不良であると判定した乗員以外の乗員から、前記実行操作を受け付けると、所定の優先ルールに従って、前記解除操作および前記実行操作の何れか一方を優先し、
前記解除操作を前記実行操作よりも優先すると、前記緊急制御を実行せず、
前記実行操作を前記解除操作よりも優先すると、前記緊急制御を実行する、
請求項5に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記解除操作および前記実行操作のうち、前記実行操作を優先する、
請求項6に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記解除操作と前記実行操作との何れを先に受け付けたかを判定し、
先に受け付けたと判定した前記解除操作または前記実行操作を優先する、
請求項6に記載の情報処理方法。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記体調不良であると判定した乗員の体調不良の程度が重症であるかを判定し、
前記体調不良の程度が重症であると判定すると、前記解除操作および前記実行操作のうち、前記実行操作を優先する、
請求項6に記載の情報処理方法。
【請求項10】
目的地までのルートに従って自律走行する車両において、乗員の少なくとも一人が体調不良であるかを判定する判定部と、
前記判定部により前記乗員の少なくとも一人が体調不良であると判定されると、基準時点から所定時間が経過するまでに、体調不良であると判定された乗員から、緊急制御を実行しないことを指示する解除操作を受け付けないと、前記緊急制御として、
前記車両の停止、
前記車両の医療機関への移動、および、
前記車両の外部への、体調不良者が発生した旨の通報
の少なくとも1つを実行する、
実行部と、
を備える、
緊急制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理方法及び緊急制御装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両に体調不良の乗員がいると緊急制御を実行する技術が知られている。例えば、下掲の特許文献1には、運転者の体調不良を検知すると、第1スイッチよりも運転者に近い位置に設けられる第2スイッチを操作可能とし、第1スイッチまたは第2スイッチが操作された場合に、所定の緊急制御を行なう技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-124855号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の従来技術には、体調不良の乗員が操作(上述の例では、第1スイッチまたは第2スイッチへの操作)を行なうことができない場合には、緊急制御を実行できないとの問題がある。例えば、従来技術において、体調不良の乗員が何らの操作も行なうことができない程の体調不良時には、緊急制御は実行されない。
【0005】
本発明は、一側面では、このような事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、体調不良の乗員が操作を行なうことができない場合にも、緊急制御を実行できる情報処理方法及び緊急制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報処理方法は、緊急制御の実行可否を判定する処理をプロセッサに実行させる情報処理方法であって、前記プロセッサは、目的地までのルートに従って自律走行する車両において、乗員の少なくとも一人が体調不良であるかを判定し、前記乗員の少なくとも一人が体調不良であると判定すると、基準時点から所定時間が経過するまでに、体調不良であると判定した乗員から、前記緊急制御を実行しないことを指示する解除操作を受け付けないと、前記緊急制御として、前記車両の停止、前記車両の医療機関への移動、および、前記車両の外部への、体調不良者が発生した旨の通報の少なくとも1つを実行する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、体調不良の乗員が操作を行なうことができない場合にも、緊急制御を実行できる情報処理方法及び緊急制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る緊急制御装置を備える車両の概略構成を表すブロック図である。
実施の形態に係る緊急制御装置のハードウェア構成の一例を模式的に例示する。
実施の形態に係る緊急制御装置のソフトウェア構成の一例を模式的に例示する。
実施の形態に係る緊急制御装置の処理手順の一例を例示する。
解除操作画像の一例を例示する。
実行操作画像の一例を例示する。
実行操作を受け付けなかった場合の処理手順の一例を例示する。
実行操作を受け付けた場合の処理手順の一例を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。ただし、以下で説明する本実施形態は、あらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行なうことができることは言うまでもない。つまり、本発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。なお、本実施形態において登場するデータを自然言語により説明しているが、より具体的には、コンピュータが認識可能な疑似言語、コマンド、パラメータ、マシン語等で指定される。
【0010】
§1 適用例
図1は、本実施形態に係る緊急制御装置(緊急制御装置1)を備える車両VHの概略構成を表すブロック図である。本実施形態において車両VHは、複数の座席を備えており、車両VHには、一人以上の乗員Ueが乗っており、例えば、複数の乗員Ueが乗っている。車両VHは、自律走行を行なうように構成されており、例えば、目的地までのルートに従って自律走行することで、乗員Ueを目的地まで輸送することができる。自律走行は自動運転とも称される。車両VHはいわゆる自動運転車両であってもよく、特に、完全自動運転(無人運転)車両であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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