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公開番号
2025118150
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2024013291
出願日
2024-01-31
発明の名称
導電線の回収方法
出願人
清水建設株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01B
15/00 20060101AFI20250805BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】腐食性ガス等の有毒ガスを発生させることなく、被覆導線から導電線を容易に回収することができる導電線の回収方法を提供する。
【解決手段】導電線と、前記導電線を被覆する樹脂製の被覆材とを含む被覆導線から、前記導電線を回収する導電線の回収方法であって、前記被覆導線を加熱した油中に浸漬し、前記被覆材を膨潤させる工程と、膨潤させた前記被覆材と前記導電線を分離する工程と、を有し、前記油の温度は、65℃以上130℃未満である、導電線の回収方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
導電線と、前記導電線を被覆する樹脂製の被覆材とを含む被覆導線から、前記導電線を回収する導電線の回収方法であって、
前記被覆導線を加熱した油中に浸漬し、前記被覆材を膨潤させる工程と、
膨潤させた前記被覆材と前記導電線を分離する工程と、を有し、
前記油の温度は、65℃以上130℃未満である、導電線の回収方法。
続きを表示(約 200 文字)
【請求項2】
前記油中に前記被覆導線を浸漬する時間は、0.5分以上50分以下である、請求項1に記載の導電線の回収方法。
【請求項3】
前記油は、未使用の油および廃油から選択される少なくとも1種である、請求項1または2に記載の導電線の回収方法。
【請求項4】
前記被覆材は、ポリオレフィン、塩素含有合成樹脂からなる、請求項1または2に記載の導電線の回収方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、導電線の回収方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車、家庭用電気機械器具(家電)、建物等には、導電線が被覆材で被覆された被覆導線が用いられている。従って、自動車、家電、建物等を廃棄する際には、被覆導線が廃棄物として廃棄される。廃棄された被覆導線は、導電線と被覆材に分離され、それぞれ再利用される。
【0003】
導電線と被覆材を分離する方法としては、例えば、被覆材を加熱炭化することで導電線から樹脂被覆材を剥離させる方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、導電線と被覆材を分離する方法としては、例えば、剪断機によって被覆導線をチップ状に細かく裁断し、導電線から樹脂被覆材を剥離する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5134719号公報
特開2012-089358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の方法は、被覆材の炭化物が導電線に付着してしまい、回収される導電線の純度が低下するという課題があった。また、被覆材に含まれる塩化ビニル樹脂の熱分解により、塩化水素ガス等の腐食性ガスが発生して、反応装置や配管が劣化したり、腐食性ガスの処理が煩雑になったりするという課題があった。
【0006】
特許文献2に記載の方法は、被覆導線を裁断する際に、導電線から被覆材を物理的に剥離するため、回収される導電線に被覆材の細片が残留し、回収される導電線の純度が低下するという課題があった。また、導電線から被覆材を正確に分離するためには、破砕機のスクリーンのメッシュを細かくする必要がある。スクリーンのメッシュが細かくなると、破砕時間が増加して、処理効率が低下するという課題があった。また、回収された導電線を伸銅製品の原料として利用する場合、粒度が非常に細かいことに起因して、溶解歩留まりが悪くなるという課題もあった。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、腐食性ガス等の有毒ガスを発生させることなく、被覆導線から導電線を容易に回収することができる導電線の回収方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は以下の態様を有する。
[1]導電線と、前記導電線を被覆する樹脂製の被覆材とを含む被覆導線から、前記導電線を回収する導電線の回収方法であって、
前記被覆導線を加熱した油中に浸漬し、前記被覆材を膨潤させる工程と、
膨潤させた前記被覆材と前記導電線を分離する工程と、を有し、
前記油の温度は、65℃以上130℃未満である、導電線の回収方法。
[2]前記油中に前記被覆導線を浸漬する時間は、0.5分以上50分以下である、[1]に記載の導電線の回収方法。
[3]前記油は、未使用の油および廃油から選択される少なくとも1種である、[1]または[2]に記載の導電線の回収方法。
[4]前記被覆材は、ポリオレフィン、塩素含有合成樹脂からなる、[1]~[3]のいずれか記載の導電線の回収方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、腐食性ガス等の有毒ガスを発生させることなく、被覆導線から導電線を容易に回収することができる導電線の回収方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[導電線の回収方法]
本発明の一実施形態に係る導電線の回収方法は、導電線と、前記導電線を被覆する樹脂製の被覆材とを含む被覆導線から、前記導電線を回収する導電線の回収方法である。本発明の一実施形態に係る導電線の回収方法は、前記被覆導線を加熱した油中に浸漬し、前記被覆材を膨潤させる工程(以下、「第1の工程」と言う。)と、膨潤させた前記被覆材と前記導電線を分離する工程(以下、「第2の工程」と言う。)と、を有する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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