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公開番号2025117391
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024012206
出願日2024-01-30
発明の名称絶縁部材用ポリイミド樹脂フィラー剤
出願人川研ファインケミカル株式会社
代理人
主分類C08L 79/08 20060101AFI20250804BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】
ポリイミド樹脂の誘電特性を損なうことなく、FPCに求められる機械強度や熱特性を付加し、それらの特性が均一に発現されるポリイミド樹脂フィラーを提供する。
【解決手段】
絶縁性ポリイミド樹脂組成物であって、誘電率および誘電正接の上昇を抑え、絶縁強度を維持したまま熱膨張率の低下効果および、引張弾性率の向上効果を付与することができる、次の(a)~(c)全てを満たす繊維状もしくは針状の形状を有するアルミナ粒子を含有し、絶縁性ポリイミド樹脂100重量部中、前記アルミナ粒子の含有量が5重量部を超えて40重量部以下である組成物。
(a)アルミナ水和物又は、アルミナの1次粒子径の長径が200nm以上、3000nm以下、短径が1nm以上、10nm以下、
(b)アルミニウム原子に対して、有機酸又は、無機酸を0.1当量以上、2.0当量以下含む、
(c)分散媒が有機溶媒
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
絶縁性ポリイミド樹脂組成物であって、誘電率および誘電正接の上昇を抑え、絶縁強度を維持したまま熱膨張率の低下効果および、引張弾性率の向上効果を付与することができる、次の(a)~(c)全てを満たす繊維状もしくは針状の形状を有するアルミナ粒子を含有し、絶縁性ポリイミド樹脂100重量部中、前記アルミナ粒子の含有量が5重量部を超えて40重量部以下である組成物。
(a)アルミナ水和物又は、アルミナの1次粒子径の長径が200nm以上、3000nm以下、短径が1nm以上、10nm以下、
(b)アルミニウム原子に対して、有機酸又は、無機酸を0.1当量以上、2.0当量以下含む、
(c)分散媒が有機溶媒
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
請求項1記載のアルミナ水和物又は、アルミナの結晶形態が、べーマイト、または擬ベーマイトであるアルミナ水和物又は、アルミナ分散液組成物。
【請求項3】
ポリイミド樹脂に混合されるフィラーとして使用される、請求項1または2に記載の分散液組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキシブルプリント基板(Flexible Printed Circuits:以下FPC)に用いられるポリイミドと混合されるフィラーとして使用できるアルミナ粒子又はアルミナ水和物粒子を含む分散液組成物に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
ポリイミド樹脂は優れた機械強度、耐熱性、電気絶縁性を有しており、電子基板材料用途で多く利用されている。例えばポリイミドフィルムを基板材料とし、銅箔を積層したフレキシブル銅張積層板や、さらに回路を作成したFPCなどが各種電子機器に使用されている。
【0003】
近年電子機器の高性能化に伴い、情報の高速通信化が進展している。そのため電子機器に使用される樹脂材料にも高速伝送化への対応が求められている。電気信号の遅延を抑え、損失を抑制するには誘電率と誘電正接を低くすることが有効である。
【0004】
高速通信化に対応したポリイミド樹脂として種々の方が提供されている。特許文献1では絶縁樹脂層であるポリイミド樹脂にフッ素樹脂を含有することで低誘電率、低誘電正接化が図られている。特許文献2ではポリイミド化学構造に着目して低誘電率、低誘電正接化が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2014-526399号公報
特開2023-2497号公報
【発明の概要】
【0006】
特許文献1ではポリイミド樹脂中でのフッ素樹脂の均一分散が難しく、フィルムの位置により性能にばらつきが出る可能性があるという課題がある。
【0007】
特許文献2で提案されるポリイミド樹脂は誘電特性に優れるものの、FPCとして使用した場合にポリイミドフィルムの強度や銅箔との熱膨張率の差による剥離が起きるといった課題がある。
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ポリイミド樹脂の誘電特性を損なうことなく、FPCに求められる機械強度や熱特性を付加し、それらの特性が均一に発現されるポリイミド樹脂フィラーを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記従来技術に鑑みて、誘電特性を損なわずFPCに要求される性能を有したアルミナフィラー含有ポリイミド樹脂複合体を開発することを目標として鋭意研究を重ねた結果、長径200~3000nm、短径1~10nmのアルミナ粒子が有機溶媒中に分散するアルミナゾルを開発することに成功し、さらに前記アルミナゾルを用いることによって、アルミナフィラーが均一に分散したポリイミド樹脂複合体を開発することに成功し、この知見に基づいて、本発明を完成するに至った。
【0010】
本発明の要旨は以下のとおりである。
[1]絶縁性ポリイミド樹脂組成物であって、次の(a)~(c)全てを満たす繊維状もしくは針状の形状を有するアルミナ水和物又は、アルミナ分散液組成物。
(a)アルミナ水和物又は、アルミナの1次粒子径の長径が200nm以上、3000nm以下、短径が1nm以上、10nm以下、
(b)アルミニウム原子に対して、有機酸又は、無機酸を0.1当量以上、2.0当量以下含む、
(c)分散媒が有機溶媒
[2][1]記載のアルミナ水和物又は、アルミナの結晶系が、べーマイト、または擬ベーマイトであるアルミナ水和物又は、アルミナ分散液組成物。
[3]ポリイミド樹脂に混合されるフィラーとして使用される、[1]または[2]に記載の分散液組成物。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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